猫を苦しめる心臓病

2010.12.01

いきなりなんですが、
猫さんの三大死因をご存じでしょうか。

１位　ガン。２位　腎臓病。３位　心臓病。

猫さんと言えば「慢性腎不全」と思われる方も多いかもしれません。
意外や意外。
ガンも、そして心臓病も多いのです。
まったく人間さんと一緒ですね。

きょうは反響の大きかった
メールマガジン過去記事に加筆してお届けさせていただきます。
　

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実は、読者さまから教えていただいた「スクープ情報　! 」なのです。

心臓病、犬猫ちゃんの三大死因のひとつだと
ずっとお話してきました。

そして。
猫さんの場合、

【循環器系専門の獣医さん曰く、
HCMは猫種に関係なく『全て家族性だ』とはっきり仰ってました。

また、HCMに限らず『心臓病』の猫ちゃんは、
日本猫も含め非常に多いそうです。
ただ症状が現れないだけで・・・】

↑↑↑読者さまからの情報です。

HCM、つまり肥大型心筋症。
愛猫・ラグドールの海と同じ病気です。

家族性＝遺伝性という意味。

実は私、3年前に　このことを疑いました。
『happy♪猫まんま』
の発売に先駆け、
猫種ごとの病気を徹底的に調べたのです。

が、どうしても決定打に欠け、
みなさまに　お知らせするまでには至っていませんでした。

今回、ある読者さまとやり取りをしていて、
遺伝子検査のことも含め、
純血種の猫さんは、
おそらくどんな猫種であっても、肥大型心筋症になっていない
猫さんがいる猫種はないのではないかしら、と
そんな風に思いました。

たとえ、親猫がノーマルであっても、
その系統、血筋には肥大型心筋症の猫がいた可能性大
なのでは、と。

それが家族性の意味です。
遺伝性とは遺伝子に組み込まれている、ということです、
直接親猫がそうでなくても、その因子が。

　　　　※すべての純血種の猫が肥大型心筋症の因子を
　　　　　もっているという意味ではありません

猫さんの場合、
純血種の大元は　本当に限られた猫種にたどりつきます。
例えば、ペルシャ猫。

ペルシャ猫の先天性の病気として有名なのは
腎のう胞という病気。
そして、肥大型心筋症の情報もあります。

ほとんどの猫種にペルシャ猫の血が入っているのでは、と
する説も。
　　もちろんそうでない猫種もあるようです。

が、猫さんは、腎臓に負担がかかりやすい生き物なんですが、
それは同時に
心臓に負担がかかりやすい生き物だということが言えるのです。

腎臓と心臓の間には密接な関係があるためです。

日本では家族性の肥大型心筋症の猫さんとしては
アメショーちゃんとメインクーンちゃんが有名なのですが、
冒頭にあるように、

「HCMは猫種に関係なく『全て家族性だ』とはっきり仰ってました」

「HCMに限らず『心臓病』の猫ちゃんは、
日本猫も含め非常に多いそうです。
ただ症状が現れないだけで・・・」

専門家の先生が、しかも複数の先生が
そうおっしゃっているのです。

もちろんこれには、学会などで発表されている
事実ではないことも含まれています。

ですから、絶対とは言えません。

けれど、その可能性を受け容れるお気持ちがあるようでしたら、
私たちにはすべきことがあるということではないでしょうか。

その最優先課題は

●カリカリオンリーからの卒業
そして
●1歳半を過ぎたら心臓エコー検査を

これが猫さんと暮らす家族に課された課題だと
私は受け止めています。

(犬君でもおんなじです、
心臓病、犬君の死因第2位です)

諸説ありますので私の考え方が絶対、ということではありません。

もしも、共感していただけるのならカリカリオンリーから　
スープかけごはんか
缶詰ごはんへの
食の改善を考えてあげてみてもいいかもしれませんね。

心臓病とカリカリの因果関係は今のところ
学会などでは発表されていませんが、
腎不全とカリカリの関係は
多くの獣医さんが指摘するところです。

血液サラサラと血液ドロドロの分かれ目。

そんなことを考えれば
心臓病とカリカリオンリーとの食生活、
まったく関係ないこととはいえないのではないでしょうか。

愛猫・ラグドール海は

●肥大型心筋症　発症前は　カリカリと缶詰ごはん
●肥大型心筋症発症後は　手抜き手作りごはんで
　お薬に頼らないで、心臓病をほぼ克服

という経験をしています。
こういう方はたくさんいらっしゃいます。

カリカリだけが心臓病発症の要因ではありませんが
もともと心臓の弱い子にカリカリだけをあげ続けた場合は
心臓病発症のリスクが高くなるのでは、

というのは私のまったく個人的な見解ですが。

また、心臓検査の心臓エコーも
ぜひ、一度　ご検討ください。
エコーをとらない段階での
心臓病の診断は　確定診断とは言えません。

実はここのところ猫さんの突然死についての
お問い合わせがとても多いのです……。

猫さんの突然死。

そのほとんどは、
心臓病によるものなのかもしれません。

なぜ、愛猫・海が私のところを選んだのか、
今回のことで　明確になった気がします。

海は、たくさんの猫さんを救う役割をもって
私のところにやってきたのでしょう。

心臓病は猫さんの宿命だから……。

けれど、心臓病になっても
いくらでも元気に生きることはできるんです。

気休めではありません

海が生き証猫です^^;

まずは予防、そして発症後も心臓応援ケア。
いずれも毎日のごはんが決めてです。

たとえ投薬治療をしていても、
カリカリONLY食ではないごはんをとりいれることによって、
さらに心臓力アップを狙うことは可能です。

心臓力アップには

心臓機能をイキイキ強化する食材

血管を強くしなやかにする食材

血液をサラサラにしてくれる食材

などが必要です。

同時に腎臓応援をしてくれるごはんも考えてあげましょう。

そうすれば、猫さん自身が楽になりますね。

にゃんこサマを大切に想うあなた。

あなたを選んでくれた、あの愛おしい、
尊い命をお守りしましょう。

何より、あなた自身の幸せの、ために……。

猫さんのための心臓応援＆免疫力アップごはん

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　ショウガ紅茶か梅しょう番茶を飲んでいます。

　いいですよ～、レッスン中から体がポカポカになって
　新陳代謝も促されます。

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　ママさんの腕に抱かれてウットリ。

　ああ、華みん。

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　頼もしいってことかしら^^;

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Last updated 2010.12.01 17:35:31

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