ペットフードの本当の活用法

2010.12.18

　犬猫ペット君と暮らす私たちにとって
　ペットフードはとても大切なものですね。

　ちょっと信じられない話のようにも思えますが、
　獣医さんの中には、

　「ペットフードだけをあげてください」
　「トッピングごはんや手作りごはんは絶対　NG!　です」

　とおっしゃる先生がいらっしゃるんだとか。
　特に猫さんの場合はとても多いそうです。

　猫さんこそ、カリカリオンリーのごはんでは
　十分ではない場合が多いと思うのですが……。

　パパさん、ママさんは手作りごはんにしたいのに獣医さんに反対され、
　言葉は適切ではないかもしれませんが
　「隠れて」手作りごはんにされている方もいらっしゃいます。

　そんな背景もあるのでしょうか、
　ペットフードに関するご質問が増えていますので
　きょうはペットフードのお話をさせていただきます。

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　諸説ありますし、
　私もペットフードのスペシャリストではありませんので
　まちがった認識もあるかもしれません。

　あくまでも私的な見解ですが、
　何かのご参考になればうれしいです。

　　　　　　※私の見解として便宜的にウソ、ホント　と表現しています

　■ペットフードは犬猫ちゃんのベストのフード⇒⇒ウソ
　

　犬猫ちゃんによってはペットフード大好き、
　体質にも合うし、という子がいるかもしれません。

　しかし、ベストというのはどうでしょう。
　ベターの場合がある、
　というくらいのような気がするんですが。

　理由は以下の項目をご参考になさってください。

　■ペットフードは総合栄養食⇒⇒ウソ
　

　ペットフードによく使われる総合栄養食という言葉。
　お水とこれさえあげればOK　!　という説明がなされます。

　ペットフードには犬猫ちゃんが生命活動を行うのに不可欠な
　「酵素」という物質が含まれていません。

　体内での生成能力は年々衰えるため
　酵素は食べ物やサプリメントによって
　補給する必要があるとされているものなのです。

　ペットフードは加熱加工をしてあるものがほとんど。
　熱に弱い「酵素」は加工の過程で
　その成分が壊れてしまっていることが多いのです。

　最近、
　酵素入りペットフードというものが出回りはじめていることからしても、
　酵素の必要性がおわかりいただけるかもしれませんね。

　ペットフードだけを食べ続けている場合、
　体内酵素が不足して、
　さまざまな生命活動に支障をきたす場合も出てしまいます。
　一般に言われるように
　酵素の働きは消化をサポートするだけのものではありません。
　あらゆる生命活動を支えてくれているのが
　「酵素」という物質なのです。

　一説によると、体内酵素がゼロになった時、
　犬猫ちゃんの命は終りになると言われています。

　つまり、酵素だけを見ても
　ペットフードというのはこれさえあげればOK　!　
　という食べ物ではないということが言えるのではないでしょうか。

　■ペットフードだけを食べさせないと栄養バランスが崩れる⇒⇒ウソ
　

　獣医さんなどで「このペットフード以外絶対食べさせないでください」
　と言われたことはありませんか。

　ペットフードのパッケージに記されている成分表は
　「おそらくこれくらいはいっているだろう」という基準で記されているもの。
　確実にどのペットフードにも同じ量の
　栄養素、成分が含まれているものではありません。

　ペットフードとは機械が材料を混ぜ合わせ、加工して作られる食べ物です。

　中にはいろいろな添加物が吹きかけられている場合もあります。
　すべてが一様、均一に作られているわけではありません。

　犬、あるいは猫という生き物を想定して作られたもので
　あなたの愛犬ちゃん、愛猫ちゃんのことを
　想定して作られたものではありません。

　中には、
　そのペットフードの栄養バランスが合わない犬君、猫さんもいるでしょう。

　つまり、もともとペットフードは、だいたいこのくらい、という観点で
　作られているものなので、他のペットフードや食材などを混ぜても
　「完全なバランス」が崩れるものではないと思います。

　■やわらかい食べ物を食べると歯が悪くなる、歯垢がつきやすくなる⇒⇒ウソ
　

　犬猫ちゃんの食事の様子をよく観察してみてください。
　例えばカリカリなどはほとんどかまずに飲みこむ場合が
　多いのではないでしょうか。

　私たちがビスケットなどをかまずにジュースやミルクなどで
　流し込んでいるのと同じです。
　人間さんの場合、ビスケットだけを食べる人が
　普通のごはんを食べる人より、歯が丈夫だと言えるでしょうか。

　歯垢についても、食べ物の硬さ、やわらかさで
　歯垢のつき加減に違いは出ないとされています。
　ただし、穀物粉を使っているフードの場合に
　歯垢・歯石がつきやすくなると言われています。

　生肉、生野菜など酵素の含まれる食べ物を常食しているコの方が
　ペットフードを常食しているコよりも
　歯石のつく比率は少ないということが
　ホリスティックケアの臨床の現場などでわかってきています。

　■ドライフード、カリカリはふやかした方がいい⇒⇒ホント
　

　ふやかすことによって胃腸への負担が断然やさしくなります。
　フードによってはコーティング剤などを使って
　ガチガチに固めてあるものもあります。
　また、水分の温度次第では
　水分摂取率が変わって来る場合があります。

　■病気になったら一生処方食フードを食べさせなければいけない⇒⇒ウソ
　

　これはきちんと説明しようとするととても長くなってしまうので、
　簡単にお話させていただきます。

　あなたの周りにアレルギーの犬猫ちゃんはいませんか ?
　心臓病の子は　?
　腎不全の子は　?
　てんかんの子は　?

　その他の病気やトラブルを抱えているコは
　みんな一生処方食を食べているでしょうか。

　いろいろな考え方があると思いますが、
　私の周りには、病気になっても
　処方食を食べていない犬猫ちゃんがたくさんいます。

　そういう子は、トッピングごはんか手作りごはんを食べています。
　たいていの場合、病気の症状が治ってはいなくても
　軽減していることの方が多いようです。

　処方食は症状をコントロールするために「短期間」使うことを
　目的にした食べ物です。

　人間にヒューマンフードという名の「処方食」カリカリが
　存在しないことが　そのことの裏付けになるのかもしれませんね。

　

　まだまだたくさんあるのですが、
　きょうはこの辺でおしまいにさせていただきますね。

　いかがでしたか。
　あなたの考えていたペットフードの常識と同じ傾向でしたか。
　それともまったく違っていたでしょうか。

　
　ペットフードの特性を理解したうえで、
　良質なペットフードを上手に活用し、
　さらに食材などをプラスしてあげることで、
　時間のない、あるいはお料理の心得のないパパさん、ママさんでも
　より栄養価の高いごはんを作ってあげることが可能になります。

　上記のように食べ物の力で病気やトラブルを改善していく方法を
　「食養生」と言ったり、「食事療法」と言ったりします。

　『今あるガンが消えていく食事』(マキノ出版)という本をだされている
　済陽高穂という先生はそのご著書の中で

　ガンにおいて食事療法は決して補助的な療法ではなく、
　根本的かつもっともポジティブに療法である、とされています。

　個人的に、ガンに限らず
　たいていの病気に同じことが言えるのではないかと思っています。
　特に人間で言う、生活習慣病に犬猫ちゃんがなった場合、
　その原因のほとんどは、毎日の食習慣によるものだからです。

　もしも、あなたが犬猫ちゃんの病気のことで困っていたり、
　毎日のごはんのことでお悩みがあるようでしたら、
　食の改善によってトラブルが軽減することもあるかもしれません。

　ペットフードを活用しながら、
　ペットフードのデメリットを解消できる
　簡単・便利な「トッピングごはん」を

　お試しになってみてはいかがでしょう。

　手作りごはんではちょっとハードルが高すぎて、という方でも
　「トッピングごはん」なら簡単にお試しいただけます。

　トッピングごはんに慣れ、
　愛犬、愛猫ちゃんが食べてくれそうだな、という段階になったら
　手作りごはんに移行されるのもいいですよね。

　食の細い子、ごはんをまったく食べない子にも
　トッピングごはんはご好評をいただいています。

　嬉しそうにごはんを食べる愛犬、愛猫ちゃんの
　幸せいっぱいのお顔を見られるのも、また幸せなものですよ^^;

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Last updated 2010.12.18 13:00:46

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