犬猫ちゃんに食べさせてはいけないもの

2012.04.27

犬猫ちゃんの手作りごはんや
トッピングごはんという考え方にたどりつくと、
まず真っ先に目に入っているのが

「犬猫に食べさせたらいけない食べ物」

という項目でしょうか。

私が気にしたのはタマネギが最初でした。
もちろんチョコレートとか、そういう加工品はあえて
食べさせようと思っていなかったので、まるで気にかけていませんでした。

しかし、タマネギの仲間であるニンニクは犬猫ちゃんにいいんだよ、
という情報も目にしました。

私自身が生ニンニクが苦手なのもあって食材ではなく
良質なサプリメントで試しました。

何も問題は起きませんでした。
もう6年近く食べさせているでしょうか。
ニンニクの常食は避けるべき、が最も適切な考え方かもしれません。

わが家の場合は、かなりの頻度で与えていますけど。

ちなみに私は「あげている」という表現を使うのですが、
意味がわからない、とご指摘を受けたことがあるので
便宜上「与える」という表現を使うこともあります。

それで、ニンニク。
心臓病の薬として、ヨーロッパではメジャーなもの。
さらに、解毒力、そして免疫力アップにも役立つとされています。

犬猫ちゃんのノミダニ予防ケアにも最適なんですよね。

そう言えば、実家にいた愛犬は、
タマネギ入りお味噌汁とか、ごはんにかけてバクバク食べていました。
15歳で天国に還っていきましたが、
一度も病気になったことはありませんでした。

今のごはんや生活環境と比べたら、
室外生活でしたし、ごはんは残飯がメイン。

混合ワクチンなどしたこともありませんでしたが、
本当に元気でした。

かなり前の話ですけど。

そんなこともあって、私は
「犬猫ちゃんにはこれは食べさせてはいけない」
というものは、あまり気にしないタイプです。

以前、「トマトはいけないのでは」
とのご質問を受けたこともありましたが、
そういう考え方もあるでしょうね、
ご心配なら、あげない方がいいですね、

とお答えさせていただきました。

一応トマトに関しての情報も知ってはいます。

が、その食材だけを大量に毎日食べ続けるわけではないので、
アレルギーとかの問題がなければ、特に問題はないのでは、

というのが私の考えです。

最近は、飼い主さんもとても勉強熱心で
「わんこに○○はいけないんだよね」
「にゃんこに○○はいけないんでよね」
と、私が知らないようなお話を目にする機会も増えました。

ただし、それを言い出したら
例えば農薬を絶対使っていない食材、
ホルモン剤などを使っていない肉、
あるいはさまざまな化学物質が混入していない、
さらに言えば、放射能・放射性物質などもゼロ、

という食材しか食べさせてあげられないことになります。

そして、「わんこにはこの栄養素、成分が良くない」

とまでいい出したら、かなり神経を使うのではないでしょうか。

ケミカルフリーはこの世の中ではあり得ないし、
それと同じように「絶対安全な食べ物」はあり得ないと思います。
そういう中で栄養的　なものも含めて
「これはいけない」

と言い出したら、選択肢はかなり減ってしまうでしょう。

もちろんてんかんなど、有害物質に特に気をつけなければいけない
わんこの場合は、またお話も変わってくるかもしれませんが。

私の新刊でも

「今までニンニクはいけないと思っていたけど、阿部さんの本をみて
　ニンニクもあげていいんだ、と知って目からウロコでした。
　私たちにいいものは、犬にもいいはず、と思い、

　トッピングをするお肉やお野菜を煮る時にニンニクを混ぜたら、
　そのニンニクエキスのお蔭なのか、

　悩みに悩んでいた拒食が改善し、
　今はこちらが大変なくらい元気になりました」

というトッピングごはん実践者さまの体験談をご紹介させて
いただいています。

犬猫ちゃんに本当に食べさせてはいけないものは
わずかだと私は受け止めています。

適度に適量、適切に与えるのなら
健康被害より、健康増進に役立つことが多いのでは、というのが
実体験を通しての私の考え方です。

なんでもまんべんなく食べさせてあげて、
そうすれば、犬猫ちゃんは体内で自分に必要な栄養素に転換してくれる場合も
あるんですよね。

また、どうしてもダメなものは、一回お腹を壊すことで
私たちに教えてくれるのではないでしょうか。

ごはんの管理は、とても大切です。

でも100％管理しなくても、
犬猫ちゃんは自分の体の力で適度にコントロールしてくれるものだと思います。

犬猫ちゃんの本能、
生命体としてのパワー、

もっともっと信じて、
そして食べ物さんの力も信じて、

味方になってくれそうなものは大いに活用させていただいちゃったら
どうでしょう。

それに食べ物は組み合わせによっても、いろいろ別の作用が
生まれてきます。

もしも、ガチガチに考えてしまってご自分が疲れてしまっている飼い主さんがいらしたら、
少しだけ
気を緩めて、リラックスモードで
愛犬、愛猫ちゃんとの時間をお楽しみくださいね、

というメッセージをお伝えしたいな、と思いました。

ママさんの愛情スパイスがあれば
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Last updated 2012.04.27 15:30:04

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