心臓病の愛猫に野菜を与えなくても平気ですか?

2012.05.06

ゴールデンウィーク最終日、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

私は地味ィに過ごしていました。
が、この季節は、わが街が、一年で最も美しい時季なのです。

新緑。
街路樹。
つつじ、さつき、藤、花水木、そして、海。

すべての自然が、木々が、草花が、ほほ笑むかのように、
私たちに語りかけていますね。

「今年もよろしく」

きょう、この日、この時は、一生に一度きり。

大切に、大事に息をしたいと思います。

さて、きょうは猫さんのママさんからのお便りです。
私の電子書籍
『愛猫の幸せ寿命を3年延ばすhappy♪猫まんま』
の読者さまです。

Sさまは、手作りごはんにされていたのに、
猫ちゃんが心臓病と診断され、(※　ここで電子書籍ご購入)
ショックで仕方ない、とおっしゃっていました。

さらに処方食をすすめられ、どうして良いかわからない、との
ご相談でした。

私は、ホリスティック獣医さんに指示を仰ぎ、

「お肉だけでなく血液をサラサラにする食べ物を食べさせてあげてくださいね」

「処方食を与えなければいけない状態なら
　処方食に食材をトッピングして、
　状態が落ち着いたら、手作りごはんに戻されたらいかがですか」

とお伝えしました。

1ヶ月が経ち、ご報告をいただきました。

Bは、現在なかなか元気に過ごしています。
詳しい血液検査の結果、やはりバリバリの心筋症でした。
4月の末に血液検査をしたところ腎臓に以上は無くほっとしました。

略

あとは、以前は処方食を食べさせるようにと言われていたのですが、
今回は、前回の先生ではなく、院長先生が見てくれて手作り食には、
注意を受けなかったのでほっとしています。
たぶん血液検査に問題が無かったからでしょうね。

私も、肩の力が抜けて少しほっとしました。
でも、どちらにしても処方食はほとんど食べなくなってしまったのですが・・・。
飽きちゃったんですかね。

だけど、倒れてから肉と骨ミンチは食べてくれるのですが
野菜を入れると食べにくそうにして
います。
この場合、無理に野菜を入れる必要はないのでしょうか？

まずは、

「Bちゃん、ごはんを食べられているのね、良かった。
　心筋症であっても　ごはんが食べられるのなら
　そんなに心配はいらないと思うよ。

　ママさんの作ってくれる、愛情ニャンごはんを
　しっかり食べてね」

そして、ママさん、

「お野菜を入れて、ごはんをまったく食べなくなってしまうようなら、
　お野菜はあげなくても平気です。

　でも、食べにくいようにするだけなら
　できるだけお野菜はあげてください。
　いろいろな種類のお野菜をお試しなどされるといいと思いますよ。

　ただし、長期にわたって、お肉だけ、となってしまう場合には、
　ビタミン・ミネラルなどを補給できるように良質な
　サプリメントを追加してあげる、ということを考えてあげてほしいと思います。

　生の食べ物で酵素も補給してあげてくださいね」

　( ※　専門家のご意見を参考にしています)

さて、猫さんにお野菜、確かにあまりお野菜が好きではない猫さん、
たくさんいますね。

例えば、カリカリに食材をトッピングするトッピングごはんなら、
短期間なら、お野菜をのぞいたごはんでも大丈夫です。

猫さんに食材を食べていただく最大の目的は

「食材に含まれている水分をしっかり補給するため」

です。

カリカリに飲料水という食生活は、
本来の猫さんの食生活とはかけ離れているため、
ともすれば　慢性的水分不足に陥り、
体内に　さまざまな有害物質が蓄積しやすくなり、

血液がドロドロになってしまいます。

すると病気のもと、となる活性酸素がたくさん発生し、
さまざまな病気を引き起こしやすくなってしまいます。

猫さんに多い、腎臓病、胃腸病、糖尿病、肥満、心臓病、悪性リンパ腫などは、
カリカリメイン、つまりドライフードメインの食生活が主要因と考えられる場合が
多いとされています。

できるだけ、水分を「食べ物」で補給できるように工夫が必要です。
そのために「トッピングごはん」がお役に立てるのではないかと思います。

猫さんは肉食です。
自分の体に必要な栄養素・成分は、
食べ物、つまり獲物の肉、などから吸収するような
体の作りになっています。

この場合の肉、とは肉片のことではなく、
獲物の体、全体という意味です。

その中には内臓も含まれて来たりしますね。
また胃の中にある未消化の穀物や野菜なども　猫さんにとって
大事な「栄養源」なのです。

カリカリと飲料水という食生活では、
十分な水分が摂取・吸収できない場合もありますので
気をつけていただきたいと思います。

Sさま、心筋症であるということは、
心臓だけでなく血液、血管のケアも必要になります。
そのためには、解毒・排泄応援、つまりデトックス応援も大切です。

さらに免疫力アップも重要です。

そういった観点で、基本に戻って、
何でも食べさせてあげて、
Bちゃんの「生命体」としてのパワーを引き上げてあげるように
毎日のごはんを工夫なさってみてくださいね。

それと、新刊では
少しですが猫さんのためのトッピングごはんのページもあります。

また処方食にトッピングできる
トラブル対策レシピもありますので
併せてご参考にされると、よりごはん力が高まることが期待できます。

お役に立てるといいのですが。

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Last updated 2012.05.07 07:46:06

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