犬に卵の白身　?

2012.06.27

私の犬ごはん本『トッピングごはん基礎BOOK』
ご購入者さまからのご質問をご紹介させていただきます。

【「トッピングごはん基礎ブック」に生の卵白を毎日食べると
　皮膚炎や疲労、結膜炎を起こしやすいとのことですが、
　１日どのぐらい（体重の何％ぐらい）食べると起こるのか、
　教えていただけませんでしょうか？
　また、根拠になるデータがございましたら、
　拝見させていただけませんでしょうか？

　よろしくお願いいたします。】

以下のように答えさせていただきました。
はじめての方なので、文体はかためです^^;

ワンちゃんの体質はそれぞれなので、
　そういう傾向に傾きやすい子もいれば
　そうでない子もいます。

　記載内容に関しては

　◎毎日それを過食し続けた場合
　　そういう傾向がみられる場合もある

　という解釈でお話させていただいております。

　また、本誌ではいろいろなレシピを活用していくことを前提に
　お話させていただいておりますので
　体重に関してひとつの食材が何パーセントという考えは
　いたしておりません。

　さらに、データの件ですが、本誌はさまざまな文献を参考にし、
　ホリスティック獣医師と総合的に判断した内容をご紹介させて
　いただいております。

　この件に関して、監修のホリスティック獣医師に確認いたしました。

『卵白の件ですが、何グラムというデータは意味がないため、
　存在していないものと認識しております。

　卵白がいけないという理由を考えて頂くと良いかもしれません。

　生卵白の長期摂取は、ビタミンＢ群の吸収を妨げるということなので、
　卵白の量のみが問題になるのではなく、
　他に取っているビタミンの量によって、
　ビタミンＢ欠乏になるならないが決まるということになります。

　極端ないい方をすれば、２～３日食べたところで、
　たんぱく質をすべて白身にしたところで、
　毒を食べてるわけではありませんので問題はないということになります。

　これはあくまでもたとえで、
　通常の範囲で
　過食をされないようにお気をつけいただければ良いかと思います。』

　とのことです。
　なお、ご不安、ご心配なようでしたら、
　卵の摂取量などを減らすことを検討されてみてはいかがでしょう。

↑　ここまでメールでのやりとり(あいさつ文などは除く)

同じような疑問をお持ちの方がいらっしゃるかもしれないので
ご紹介させていただきました。

上記のことは、すべての食材に当てはまる考え方です。
犬猫ちゃんの食に関してはいろいろな考え方がありますが、

単品での栄養素、栄養効果にそれほどこだわる必要はない、

というのが私の考え方です。

ですので私の本では
カロリー計算、栄養価計算などもほとんど重きを置いていません。

なぜなら。

犬猫ちゃんによって、同じ食べ物を食べても
きちんと体内に吸収できるコ、そうでないコがいるからです。

さらに言うのなら、同じ食べ物であっても
すべて栄養価やカロリーが同一ではありません。

私たちや犬猫ちゃんに「個体差」という言葉があるのと同じ。

例えばお野菜ひとつとっても、どこでとれたものなのか、
いつとれたものなのか、
さらに同一箇所で同時期にとれたものでも
みんな「それぞれ」異なる命なのです。

私たち人間の毎日のごはん、
栄養価計算、カロリー計算をしている方は
ほとんどいらっしゃいませんね。

犬猫ちゃんのごはんも同じです。

全体でバランスを整えることが大事なのであって、
一食一食で、犬猫ちゃんの身体に合うか、合わないか、という判断をする意味は、
ほとんどありませんし、
また、実際判断できないケースが多いのです。

もちろんカロリー計算などをしないと不安な方もいらっしゃるでしょうから、
それはその方の考え方にあわせて、ご自身でご判断いただければ
良いのかな、と思います。

また、ご質問にある、「根拠になるデータ」という観点ですが、
データはあくまでもデータに過ぎません。

データというのは、人が判断するうえで必要とする情報です。

つまり物差しは「人」です。
あくまでも指標としての「データ」ということになります。

オンリーわんにゃんごはんを作ってね、といつも私がお願いしているのは、
物差しは、人ではなく、「犬猫ちゃん」の身体だということを
お伝えしたいからなのです。

ごはんに関しても、頭で考えるのではなく
犬猫ちゃんの魂に寄り添って、ということですね。

これと同じように医療においては、よく、「科学的根拠は　?」という
考え方をされる方もいらっしゃいます。

もちろん科学的根拠が必要な場合もありますが、
科学では解明できない、自然の叡智、生命の神秘などが存在するからこそ、
私たちの人生＆犬猫生は楽しいではないかと。

ホリスティックケア的にいうと、
そんな感じがするんですが、いかがでしょう。

私の考え方の根本にあるのは以下のことです。

答えは、私たち人間の左脳が導き出すのではなく
犬猫ちゃん自身が教えてくれるものだから。

当記事が、どなたかのお役に立てれば幸いです。

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Last updated 2012.06.28 17:45:37

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