猫のウイルス感染症発症予防

2012.09.20

猫さんの場合犬君とは異なり、
予防や治療の難しい、命にかかわるウイルス感染症が少なくありません。

代表的なものとして、

◎一般に「猫エイズ」といわれる猫免疫不全ウイルス感染症（FIV）
◎猫伝染性腹膜炎（FIP）
◎猫白血病ウイルス感染症（FeLV）

などがあげられます。

この中で、ワクチンもなく、一旦発症してしまうと予後が悪い、と言われているのが

◎猫伝染性腹膜炎（FIP）です。

当記事では猫伝染性腹膜炎（FIP)発症予防情報をメインにしてお届けさせていただきます。

愛猫ラグドールのぴぴ麿も、この猫伝染性腹膜炎（FIP）で
月齢5ヶ月になったその日に天に召されていきました。

当時はコロナウイルスという言葉もFIPという病名も
はじめて聞くものばかりで
正直何が何だかわからないうちに

発症
↓
苦しみ
↓
旅立ち

というプロセスをたどらせてしまったような感じです。

猫さんと暮らしている方でもコロナウイルスの検査をしている方は
ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。
猫伝染性腹膜炎（FIP）はかなり特殊と思われている病気だと思います。

簡単に説明すると

◎コロナウイルスキャリアーの猫さんに
　何らかの大きなストレス、
　これは身体的ストレス、精神的ストレス両方ととらえていただいていいかと思います、

　が加わった場合にネコ腸コロナウイルス株が突然変異を起こして
　FIPウイルスに転換・変換してしまい、
　
猫伝染性腹膜炎を発症する、と考えられています。

コロナウイルスキャリアーの猫さんは実は少なくありません。
一説によるとブリーダーさん、キャッテリーさん出身の猫さんは特に
コロナウイルスキャリアーであるケースは多いとされています。

もちろんコロナウイルスキャリアーのコがすべてFIPを発症するわけではないので、
飼い主、つまりお世話人である私たちがあまりに神経質になるのも
かえってこのましくないことです。

ぴぴ麿と暮らしていた当時は、西洋医学しか選択肢がなかったため、
とにかく何もしてあげられなかった、というのが本当のところです。
獣医さんの発見、診断にも時間がかかりましたし、
当時の治療法はステロイド、インターフェロンの投与ぐらいのものでした。

すべてが獣医さん頼みでした。

あの時の無力感、無念、敗北感は
今も私の心の傷になっています。

あれから8年が経ち、
私はホリスティックケアという考え方にたどりつき、日々実践しています。

ホリスティックケアがパーフェクトだとは言い切れませんが、
愛犬、愛猫との生活の中で可能性のあるケア方法だという実感を得ています。

そのホリスティックケアの考え方に基づいた場合

◎まず予防

を第一に考えます。

「発症させない」ということを最優先で考えるのです。

現在、

◎「猫エイズ」といわれる猫免疫不全ウイルス感染症（FIV）
◎猫伝染性腹膜炎（FIP）
◎猫白血病ウイルス感染症（FeLV）

この三つの感染症について、
約6割の可能性ですが、発症を予防するのに有効では?
とされる自然療法の薬が存在することを確認しました。

ワクチンではありません。
ホリスティック獣医さんのもとで処方していただく内容のものです。

さらに食事での【免疫力】の向上。
これは感染症に限らず、健康で幸せなにゃんこさまライフを目指すのなら
ぜひとも考えておいていただきたい項目です。

免疫力を上げる、という表現はよく耳にしますが、
ごはんによって免疫力を上げる場合
ある程度の理論の整合性は必要です。

やみくもにお肉だけを食べさせたり、
自己流で手作りごはんをあげたり、
また、ショップさん、プリーダーさん、
獣医さんがすすめる「プレミアムフード」的なものを
食べさせてあげるだけでは十分な効果は期待できないケースが出てきます。

猫さんという生きものが「肉食」であること。
「肉食」の意味を正しく理解すること。
猫さんが「肝臓」と「腎臓」の負担のかかりやすい生きものであること。

最低でもこの三点はおさえて猫さんのための【免疫力向上】のごはんを
考えてあげましょう。

場合によっては免疫賦活作用の高い、良質なサプリメントの活用なども
考えていきたいものです。

いずれにしても、猫さんと暮らしている方は可能であれば、まずは

◎血液検査でコロナウイルスの抗体価

だけは調べておきましょう。
もちろん、何も症状が出ていないのに、数値が高いからといって
パニックになる必要はありません。

落ち着いてホームドクターとどうすべきか判断していきましょう。

そして、もしきちんと予防を考えるのなら

◎食事や生活環境の改善
◎考えられる自然療法、ナチュラルケアの選別と実践

この組み合わせで、オリジナルのにゃんこさまケアプログラムを
創っていきましょう。

発症後のケアについては、申し訳ありませんが
今はまだ確定情報をお知らせできるだけの知識も知恵もありません。

しかし【発症予防】に関しては、
その選択肢の方法論、手法などを
お知らせすることはできると思います。

場合によってはしかるべき専門家のアドバイスも必要になると思います。

当記事をご覧になっていらっしゃるということは
猫さんの感染症でお困りか、
あるいは先代猫さんなどで
感染症でおつらい体験をされたか、ではないでしょうか。

ぴぴ麿の場合は、ワクチンや化学薬剤の過剰投与が
発症のひきがねになったのでは、と考えられます。
コロナウイルス抗体価は決して高くありませんでした。
プリーダーさんがきちんと検査をしてくれていました。

身体が弱かったのでは、という声もあるかもしれませんが
健康優良猫でした。

コロナウイルス抗体価の高い猫さんは
去勢・不妊手術のための麻酔がFIP発症の引き金に
なってしまうケースもあるようです。

お薬やワクチンなどは適正・適切に使って
はじめて効果が見込めるものです。

普段からできるだけ「お薬だけに頼る」という考え方にとらわれず、
「身体の基礎を作る免疫力アップごはん」
さらに
「必要と思われる適切な自然療法」

という、柔軟な考え方をされるといいかもしれません。

猫さんは自然の一部です。
お薬などの感受性は犬君とも異なり、
かなり高くなります。

自然な力こそが猫さんを応援してくれます。

もちろん、猫さんには個体差があり、
すべてのコに同じ結果をお約束はできません。

しかし。

「予防に勝る医療はない」

というのが私の考え方です。

　　　　　　

　　　　　　ぴぴ麿の命がけのメッセージで
　　　　　　助かる猫さんがいっぱいいるかもしれないね。

　　　　　　ありがとう、ぴぴ麿
　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　大切な大切なあなと世界中の猫さんに
　　　　　　　　心からの愛と感謝をこめて　

　　　　　　　　　　　　　　　ペットlifeクリエイター　阿部佐智子

私の本はすべて
先天性肥大型心筋症で天国への階段に足をかけながら、
半年後、復活した愛猫ラグドールの海と
愛犬キャバリアの華実のサポートを受けて創ったものばかりです。

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Last updated 2012.09.20 16:54:53

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