犬猫ちゃんの体質改善

2017.01.04

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犬猫ちゃんの食べ物による体質改善の期間、一つの目安は3～4か月と言われています。
先代猫・海・かいは重篤な心臓病でかなり危険と言われたにもかかわらず
半年で心臓病を克服させてもらいました。
海・かいの場合、発症前はカリカリ＆缶詰、発症後は完全手作りごはん。
心臓のケアとしてホメオパシーとサプリメントを併用しました。
症状が落ち着いたのは手作りごはんにしてから3か月程。
その後、もう大丈夫　! という段階にいたるまでさらに3か月という感じでした。

一説によると人間の場合、約1年で体内の細胞が入れ替わるという考え方があるようです。
あるいは東洋医学的に見ると男性は8年、女性は7年で
体が大きくかわると言われています。

ということは。
犬猫ちゃんの方が人間より代謝スピードが早いので
普通に考えると1年あればたいていの場合、体質改善は可能ということになります。
1年経っても犬猫ちゃんのカラダが変わらない場合
〇　ごはんの内容に問題がある
〇　お薬やサプリメントなどの内容に問題がある
〇　飼い主さんの考え方、意識に何か課題がある

と考えられるかもしれません。

お薬やサプリメントをあれこれ試してみても思うような改善が見られない場合は
飼い主さんの考え方、意識に主な要因が隠れていると考えられるのではないでしょうか。

さて、わが愛猫・海・うみですが海・うみはわが家に来て1年強。
ごはんは家にくるまではカリカリオンリー。
わが家に来て、缶詰、カリカリ、食材と変わり、体質は大きく変わりました。

元々病気やトラブルはなかったのですが、
家に来たばかりの頃はとにかくお水をすごくよく飲みました。
今は缶詰や食材で十分な水分がとれているようで
お水はまったくと言えるほど飲まなくなりました。

家にくるまでの海・うみのカリカリを試食させてもらったことがあります。
前の飼い主さんを批判する気持ちではなく、けれどそのカリカリのしょっぱいこと。
おそらく家にくるまで海・うみは塩分過多の食生活で体がだるかったのだと思います。
しょっぱいカリカリを食べて、たくさんお水を飲む。
もちろんこの考え方を推奨しているフードメーカーさんや獣医さんがいることは
知っています。
でも少なくとも海・うみにとっては今の食生活の方がより自然なのかもしれません。

元々完全肉食動物の猫さんはカリカリ＋飲料水という食事形態は実は得意ではありません。
彼らはお肉、獲物全体のボディから必要な栄養分を体内にとりいれる動物です。
もちろん、野生の状態に近い食生活はなかなか再現できませんが
それでもカリカリより缶詰や食材からの方が
水分吸収率はかなり高くなると考えられるんです。

猫さんの体質によってはカリカリと飲料水で一生元気なコがいるのも事実です。
ただし、将来的な腎臓への負担を考えるのなら
カリカリオンリーよりは缶詰や食材を食べてもらえる方がより好ましいと考えられるのも事実です。

海・うみはうんこちゃんのサイズも変わりました。
わが家に来た当時はコロコロのウサギちゃんのうんこちゃんみたいなのを少しだけ。
今は、時に20センチ近くのバナナ状のうんこちゃんが出ることもあります。
これは完全に腸内環境が変わった証拠。
腸には免疫系細胞の7割が集中していると言われていますので
腸内環境が変わったということは
普通に考えれば免疫力が上がったと捉えてもいいのかもしれません。

そのお蔭でしょうか、被毛は、かなりシルキーに変わりました。
体のサイズも二回り大きくなりました。
元々病気やトラブルはなかったものの、今のパワフルさは半端ではありません。

性格も、かなりの神経質だったのが
今は全方位型フレンドリータイプと言ってもいいかもしれません。
とにかく穏やかでとにかくしなやかでとにかく素直。
おそらく海・うみの体質改善の中には、性格改善も含まれているのだろうと思います。

前の海・うみが可愛くなかったわけではありません。
前の海・うみには海・うみの良さがあったのです。
ただ、たぶん本来の海・うみの性格は今のゆるゆる、まったありなのかもしれません。

海・うみは最初の一か月くらいですでに体質改善の兆しが見えていました。
が、もしそのような目に視えるような変化が感じられなかったとしても
一年経った今、間違いなく体質改善、性格改善は進んだ、と判断できるような気がします。

猫さんは食の移行が難しい。
これは事実です、海・うみもいまだになんでも食べてくれるわけではありません。
最初の頃は、お口に入れた食材をぷっと吐き出すこともありました。
缶詰は食べてくれなくて、何個も何個も捨てるハメに。

けれど私はあきらめない、焦らないと決めていたので
なんとか今は、お肉やお魚の数種類のものが大好物に変わり、
缶詰も20種類くらいは食べてもらえるようになりました。

何が言いたいかというと、一つの目安としては3～4か月で犬猫ちゃんの体質改善が可能な場合もあります。
被毛だけ、涙やけだけ、オシッコの臭さだけ、くらいなら
早ければ1か月で大きな改善が感じられるケースも少なくありません。
私たちは目に視える変化がモチベーションになることが往々にしてありますね。

けれどもし万が一目に視える変化が感じられなくても
1年かけてごはんの改善に取り組んでみたらどうなるでしょう。
愛猫・海・うみのように性格が大きく変わっていることもあるかもしれません。
ココロと体は連動していますから、性格が変わった、ということは
体も大きく変わったということが言えるのではないでしょうか。

もっとも私自身は何かを変えたくて海・うみの食の内容を変えたわけではありません。
家に来たコには、きちんと食材を食べさせてあげたかった、ただそれだけです。
食材を食べることで愛猫・海・かいのように重篤な心臓病を克服させてもらえるケースがありました。

愛犬・華実のように先天性の心臓病、血小板減少症、アレルギー予備軍だった体質を
完全と思えるほど改善させてもらえるケースもあります。
華実は11歳ですが、いまだにすべての病気の未発症記録を更新させてもらっています。
先天性の病気の種以外にも、病気らしい病気にかかったことはありません。
華実は家に来て2か月たった生後5か月の時からずっと食材をトッピングしたトッピングごはんを食べています。
完全手作りごはんも1年くらいはあったでしょうか。私の怠慢さ! から勝手に卒業してしまいましたけど。

そんなこんなでわが家は食べ物によって、彼らの生命力を強く引き上げてもらっています。
食べもののチカラを借りることで
彼らの体内に潜んでいる生命力をきちんと引き出すことができているみたいです。

そういう体験があるからこそ、みなさまにも自信をもってごはんによる体質改善のお話を
紹介させてもらっています。
体質だけではなく、海・うみのように性格改善もで来てしまうのなら
少しくらいの手間は苦にはなりません。
私はものすごく面倒くさがりな性格ですけど。

そのお蔭で、私は海・かいからも華実からも海・うみからも
大きな幸せ、かけがえのない宝物をたくさんプレゼントしてもらっているからです。

焦らない、焦らない、焦らない、焦らない。

これさえ覚えていれば、必ず、と言えるほどうまくいくはずです。
たくさんのママさんが実証してくれていますよ、食べ物による犬猫ちゃんの体質改善。

そのポイントは。
「ママさんがごはん作りを心から楽しむこと　!」

おまけ。
もし万が一体質が変わらなくても、愛犬ちゃん、愛猫ちゃんとママさんの関係に変化が生まれます。
間違いなく、絆が深まります。

すべて私自身が愛犬、愛猫と共に実践し、体験させてもらっていることばかりです。

　新刊、お蔭さまでご好評をいただいています。ありがとうございます。
本誌はレシピではなく、食材の効能と効果的な調理法、
さらにより効果的な食べ合わせ例をご紹介しています。
人間さんのごはんの献立にもお役立ていただけるとお喜びの声をちょうだいしています。
少しのアレンジで猫さん用としてもご活用いただけます。

　監修　ホリスティック獣医師　　渡辺由香先生　阿部知弘先生

阿部佐智子オリジナル【有料カウンセリング＆ヒーリングサービス】

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