ありがとうございます　! 　宇宙（そら）・人・ペット調和塾 ～作家 阿部 佐智子です。
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最初に。ありがとうございます、お蔭様で私の最新刊

『わんこの食べもの事典
　～～愛犬をもっとハッピーにもっと元気にする食べものチカラ　!』

重版が決定しました !

※3月23日　12時半
申し訳ありません。またもアマゾンさんで在庫切れ状態みたいです。
入荷予定が確定しましたら改めて当ブログにてお知らせいたします。


桜の季節になると思い出すのは、まず2年前、突然死という形で
天国に還っていった兄のこと。
同時に兄の葬儀の後、なぜかこちらも「突然」あらわれて
私の右手にかみついたわんこ君のことです。

このわんこ君は家のご近所さんながらそれまで一度もあったことのないわんこでした。
兄の葬儀が終わり、家に戻って来て、愛犬・キャバリア華実と
桜並木でもあるこうかな、といつもとは違うお散歩コースを選びました。

すると。
華実に歯をむいてものすごい勢いで走って来るわんこがいました、
突然です、華実は何もしていません、歩いているだけ。

かなり興奮した様子のわんこ、
飼い主さんはお酒を飲んでいて、ロングリードのストッパーをかけられなかったとのこと。
あまりにもものすごい勢いだったのでとっさに華実を抱きあげようとしたその瞬間、
そのわんこは私の右手をガブリ。

一瞬の出来事です、痛いのと情けないのと、そして血は滴り、
一体何が起きたのか自分でもよくわからない状態。
それでもまだそのわんこは興奮状態です。

そんなアクシデントに見舞われたのがちょうど二年前の桜の季節のこと。
私の右手は手首と手のひらと三か所噛まれ、全治一か月。
今でも手首には三センチの傷跡が残っています。

あの時、とにかく頭に来たのは
「なぜ、私　? なぜ、今　? なぜ、こんなことに　? 」という困惑が私の中に満ち溢れてしまったという事実。
さらに救急病院に行きながらきちんとした処置を受けたのは4時間後。
さらにその病院の医師の言葉。
「破傷風になっても知りませんよ」という脅迫めいた言葉。

この時の医師は私にいかに破傷風が怖いものかを力説し、
その後、ワクチン接種をすすめました、正確にはほぼ強要。

「できればワクチンは受けたくないんですけど、破傷風の症例はこの辺であるんですか」
「犬にかまれたケースとしてはありませんが、7年前に近隣で破傷風になった人がいます。
　悲惨ですよ、破傷風は」
「その患者さんは先生が診られたのですか」
「いえ、データがあるだけです。でも知ってますか、破傷風で体が動かなくなることもあるんですよ。
　ワクチン受けないんだったらどうなっても知りませんよ」

わかります ? 完全なる脅かし。
患者の不安を煽れ、というマニュアルでもあるのか、という対応。

突然全治一か月のケガをしただけでもショックなのに
医師のこの態度に私の怒りはマックスに到達しました。

結局ワクチンは受けず。
その後、必死にセルフ・ヒーリングをして
お蔭さまで全治一か月と言われながらも二週間で何とか日常生活を取り戻すことができました。
もちろん、というか通院最終日は、ケガをしてから40日以上経っていました。

ところが途中でまたまたアクシデント。
そのわんこ君の飼い主さんが酔っ払って電話をしてきて、
「今回のことは、もとはと言えばアンタの犬が悪いんだよな。
　それなのになぜ、家の犬が加害者みたいなことになってるんだ」
と言ってきました。

論外　!

この人は事故であるとはいえ、仮にも私が全治一か月の傷を負わされた立場の人間なのに
自分とわんこ君を守るため、
その責任のすべてをわが家に擦り付けようとしたのです。

その後、電話口で恫喝。

「てめえ、ふざけんじゃねえぞ。てめえの犬の責任だろ」

と言ってきました。お話になりません。
私の方は損害賠償なども求めず、治療費実費だけで結構です、と言っているにも関わらず、
そのお金さえ払う義務はないと言い始めました。

ただのチンピラもどきです。
事故当時は下でに出て、相手が何も言わないと思った途端、態度をひるがえし、
今度はビタ一文払いたくないと。

しつこさと無責任さにあまりにも頭に来たので

「ふざけんな。出るとこ出ようか」

と言ってやりました。こういう相手には毅然とした態度をとるべき、という指令が降りてきたので（笑）
その一言で引っ込みましたよ、弱い人間ほど吠えまくる典型だと学習。
この人の心の真ん中にはものすごい淋しさと
世の中に取り残されているような苛立ち、焦燥感があったんだと思います。
だからといっていい歳の大人が、見ず知らずの他人を利用してそのウサをはらしていいわけはありません。
こういう状況でも黙って受け容れなさいという考え方もありますが、
少なくともそれは本当の愛ではないと私は感じています。
この方はお酒を飲むことでさらにトラブルを悪化させる方向に向かっていたのですから。

ちなみにこの時、たまたま主人がいつもより早く帰ってきていて私の横にいたので
私もひるまずにいられたというのも事実なんですけど。

ということの経緯があり、正直私はあまり良い感情を抱いていない「事故」だったのです。

そしてきょう、あの事故のメッセージがわかりました。

「事故の解放＝自己の解放」です。

そのわんこは柴犬ちゃん。
柴犬ちゃんは一般的に飼い主さんにすごく忠実だと言われる犬種です。

忠実、忠誠。一般的には良い意味で使われる言葉ですが、
このわんこ君の場合、忠実にはさらに「執着」という意味も含まれていると感じました。

飼い主さんに忠実。それはもしかしたら飼い主さんへの強い執着になる時もあるのかもしれません。
同時にその飼い主さん自身がわんこ君に対して強い執着を抱いていたのでしょう。
さらに私の中にも何らかの執着心があり、
あの事故は、「執着」のエネルギーが渦巻いた、( それでも !)神様からのGiftだったということです。

ということは。

きょう、あの事故の記憶を解放しなさい、というメッセージが降りて来たということ、
それは「執着」を解放しなさいということ。

執着とは、自分で自分自身の心をしばっていること。

つまり執着の解放は、自己の解放に他ならないというわけです。

このメッセージを受け取るのに二年かかってしまったということですね。
同時に二年間くすぶり続けていた、あの事故への怒りはもう必要なくなったということでもあるわけで
あの事故の怒りを握りしめていたのは他ならない私自身だったということ。

つまり、私は「怒り」で私自身をあの事故にしばりつけていたことになるわけです。

良かった、解放のメッセージが届きました。

正直、あの飼い主さんに対してはムカツク気持ちはまだあるけれど
でももう全然関係のない方なので
ムカツクというエネルギーはいらないな、
同時にあのわんこ君への感情のくすぶりも解放　!  のサインです。

まもなく兄の三回忌。
多分兄が
「もういいんだよ、手放して。
　怒りも悲しみも嘆きも手放して、自由になっていいんだ。
　それが本来の佐智子の姿なんだから」

と天国から力を貸してくれたような気がします。

実は右手の手のひらがわの傷は生命線の先っちょに残っていて、
なんと　!  生命線が2センチくらいのびてしまった感じになってるんですよ。

これもまた「プレゼント」と思えば、あの時のすべての出来事が
「まっ、いいか」と思えるようになってしまうほど。
登場人物の誰もが、それぞれ「役割を果たしてくれただけなんだな」って。

やっぱり春だな、桜パワーのお蔭かな。
雨の日曜日ですが、桜のつぼみがほころびはじめ、
ストレッチ・レッスン後のランチは、ご近所の桜林の中にある東屋で一人アウトドア・ランチを楽しみました。
一足早いお花見。
桜の、優しくて、力強いエネルギーが私の心を解してくれたのだと実感。

ありがたいですね、今の、このエネルギーは本当に。
煮詰まったり、辛かったりする時は、自然の力をお借りするのが一番です。









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