「執着」への執着　!

2017.03.27

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きのうの「ご近所のわんこ君に突然手を噛まれて」2年後の私　! の記事で
私は執着を手放せた、とお話しました。

さらに今朝。
「執着を手放すことに執着しなくていいんだよ」
というメッセージが降りてきました。

私たちは、「執着がいけない、執着を手放せ」と
そんな情報を目にする機会が増えてきています。

私自身も「執着は手放さないとね」と感じていました。

けれど執着にも意味・意義があって
執着の概念そのものを否定するのはちょっと違うのかもしれませんね。

違うというか、ちょっと行き過ぎというか。

私たちはどんなことでもそうなんですが
「これはいけない」と思いすぎるとかえってそこに意識をフォーカスさせてしまうという生き物なんです。

誰でもそうです、それがエネルギーの法則ですから。

例えば、「◎◎を食べてはいけない」と思いすぎるとかえってその食べ物が気になって、
万が一それを食べてしまった時に、ものすごい罪悪感を感じるようになります。

「たかだか」食べ物なんですよ。
一度や二度食べたところで、本来は何も問題がないはずなのに。

その食べ物自体の栄養価、効果より、その罪悪感の方がよっぽど体に良くない作用をもたらすんです。

あるお医者さんはガンの患者さんに「◎◎は食べてはいけません」という指導は絶対しないんだそうです。
「◎◎を食べても平気です」「◎◎を積極的に活用しましょう」
というような指導の仕方をされるそうです。

ガンの患者さんに「罪悪感」を感じさせることは、治療の大きなさまだけになるケースが多いことを
臨床の経験でイヤというほど味わったからなんだとか。

少し話が脱線していますけど、
「執着はいけない」とか「執着を手放さなければいけない」と思いすぎると、
今度は「執着を手放せない自分」を責め始めます。
そして執着をものすごい「悪」のようにとらえ始めるんです。

その時のその人の脳内ホルモンはどうなっているんでしょう。
少なくとも快感ホルモン系ではないはず。
場合によっては自分を攻撃する強い不快ホルモン系の分泌が続いてしまうかもしれません。

また、人は「◎◎しなければいけないのにできない自分」という状態を繰り返すと
「強い自己否定」のエネルギーを蓄えてしまいます。

つまり「執着はいけない、手放さなければいけない。それができない私って、ほんとダメ」
と思い始めてしまうのです。
そしてことあるごとに「あ、今、執着してるよね、手放さなきゃいけないよね」
と考えるようになり、
「また手放しがうまくいかなかった。私ってダメだわ」
と。

そうやって負のスパイラルにはまってしまうんです。

執着は、見方を少し変えれば、「信頼」というキーワードにエネルギーを転換できるかも。
もしかしたら「愛」というキーワードにエネルギーを転換できるかも。
なぜ、こんなに執着するんだろうと突き詰めて考えてみたら、
もしかしたら自分の大きな課題にたどり着けるかもしれません。

課題が見えれば、それを改善する方法もおのずとみえて来て、
それが自分の大きな変化、変容のチャンスに繋がることもあるかもしれません。

人間であれば何らかのものごとに執着するのは当たり前では　?
その状態の中に光を見出すこともできるのでは　?

であれば「執着」そのものにもすごく大切な意味・意義があるのでは　?

「執着」にも愛を。
「執着」にも光を。

きょうのメッセージはこんな感じです。

私自身、今まで執着を手放さそうと、かえって執着に執着してきたのかもしれません。

なぁんだ、別にいいんだ、執着しても。

そう思うとすごく心が楽になりますね。春だな、はい（笑）

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