ありがとうございます　! 　宇宙（そら）・人・ペット調和塾 ～作家 阿部 佐智子です。
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きのう、愛犬キャバリア華実のお友達の「チワワちゃん」ママさんに偶然お逢いしました。
半年ぶりぐらい。
いつものご挨拶で「◎◎ちゃん、お元気ですか」と話しかけたら
「いえ、亡くなったんです」

ペット君コミュニティーのメンバーの方ならおわかりいただけるかと思いますが
その瞬間「キャ～、ごめんなさい、お聞きしなければよかった」と
内心すごく申し訳ないことをしてしまった気分になります。

でも多分、そのママさんはそのタイミングで誰かに亡くなったペット君のことを
お話したかった気分なんだろうな、
と最近はそんな逆説的な考え方も同時に浮かぶようになりました。

受容と供給。
変なたとえですが、話したい方がいて、お話をお聞きする立場もいて、という感じ。

さて、そのチワワちゃんは13歳だったそうです。
小さい時から華実と仲良くしてくれていて
他のワンちゃんとのご挨拶は苦手なんだとか。
なぜか華実とはいつも楽しそうにしてくれていたワンちゃんです。

ご家族がいらっしゃらない時に天国に還っていったとのこと。

元々カリカリごはんだけだったけれど数カ月前に食欲がなくなってきたため
鶏肉をあげるようになったらかなり食欲は安定して
いい感じで毎日を過ごしてくれていたので安心していた矢先のことだったらしいです。

うん? 食欲不振　?  それって心臓病では　?

と感じたので「ご病気はなかったんですか」と聞いたら
「二年前に心臓肥大と言われてずっと投薬治療を続けていました」

やはり、ですね。
心臓病の場合、食欲不振という症状が現れることは珍しいことではありません。
愛猫・海・かいが重篤な肥大型心筋症の症状を発現化させた時も
その主な症状は「食欲不振」というか「食欲ゼロ状態」でしたから。

と考えていくと、多分そのチワワちゃんの死因は心臓病由来のものではないかと。
ママさんには言わなかったけれど。

いずれにしても13年のお役目を無事果たして天国に還っていったチワワちゃん。
晩年、鶏肉を食べられたのはチワワちゃんとしても嬉しかったのではないでしょうか。

おいしい　→　食べる　→　元気　→　幸せ

そんなシンプルな生存本能および生存欲求が満たされる時を過ごせたのですから。

さて、ここからはちょっと視点を変えて。

犬猫ちゃんに食材を食べさせてあげる。これは決して悪いことではありません。
少し前までは日本では「猫まんま」と言って、
残飯に何かをぶっかけ、それに煮干しを加えるぐらいのごはんで犬猫ちゃん共に元気に暮らしていました。

私の実家の犬はまさしく猫まんまで15歳まで病気にかからず
病気未体験の元気なまま天国に還っていきました。

でも食材を与えると栄養バランスが崩れるのでは　?  というご心配もほぼ必要ありません。

そもそも量産されたカリカリフードが
そのコの身体に100％あったものであるということはほとんど考えられない事実です。
もちろんカリカリフードを食べさせてあげることがいけないのではなく、
そもそもがそのコそのコにとっての完璧な栄養バランスフードであるということは
現実として、事実として「不可能」なことであるということです。

だって犬猫ちゃん、ペット君たちは一匹一匹異なる命ですから、
その体質もたとえ兄弟、姉妹であってもまったく同じということはありません。

私たち人間と同じですね。

量産というのは不特定多数の層に向けて作られたもの。
あなたの愛犬、愛猫ちゃんのことを想定して創られたものではありません。

そう、オンリーワンニャンごはんではないのです。

ではその個々にふさわしい栄養バランスを実現するにはどんな方法が考えられるのか。

それはその個々に対して、いろいろな食べ物を活用して結果的に栄養バランスを整えていくという方法が考えられます。
ここで一つ大切なことは例えば食材一つとってもみんな異なる命。

同じパックに詰められたトマトだったとしても
収穫された季節によって、収穫した人によって
またさまざまな流通経路などもあいまって、二つとして同じ栄養バランスのトマトは存在しません。

食べもの一つとってもそうなのですから当然犬猫ちゃん、ペット君も
みぃんな体質は異なっているのが当たり前なのです。

ですから「このフードと飲料水さえ与えていれば大丈夫」という考え方は
そもそも何かが足りない視点から考えられていると、私は個人的にそう感じています。

基本原則中の基本。

犬猫ちゃんは特に猫さんはそうですが
人間のように飲料水をガブガブ飲む生き物ではありません。

彼らはそもそもが肉食動物です。
わんこは人間との生活が長いので猫さんよりは若干雑食傾向に対応できる身体に変わっていますが
人間と同じ消化システムは備わっていません。

猫さんに関してはさらに。

つまり彼らは水分も本来は食べ物からとるのが得意な生き物。
ですからできるだけ自然な食べ物でごはんを作ってあげるのが理想ではあるわけです。

けれどそうすると栄養バランスの心配やさらに飼い主さんの手間という、現実的な課題が浮かび上がるため、
カリカリを活用しながら、食材も活用することで
カリカリ＋飲料水の「デメリット」を緩和することが可能になります。

ちなみに愛犬・キャバリア華実はもう少しで12歳になります。
先天性僧房弁閉鎖不全、アレルギー体質、血小板減少症の予備軍との診断を受けましたが
お蔭さまで何一つ発症することなく
また投薬治療もせず、ごはんだけのケアできょうにいたってくれています。

華実のごはんは一年ほど食材だけによる手作りごはんでしたが
それ以外はずっとカリカリとスープ、そして食材によるトッピングごはんです。

たまたまLuckyが重なっただけかもしれませんが今まで病気らしい病気の経験もありません。

先のチワワちゃんのお話でもありましたが
カリカリだけでは食べなかったごはんでも鶏肉をあげたらきちんと食べられるようになったということ。

特にシニアさんと暮らしているママさん、
できれば元気なうちに食材に慣れさせてあげてみてください。
完全手作りごはんでなくても十分、ただの「おすそ分け」程度で平気ですから。

逆にただのおすそ分けなら、ほぼ栄養バランスの崩れも心配ありません。
毎日でなくてもたま～に、でも十分。

ただし、犬猫ちゃん、ペット君に人間の食べ物を与えてはいけないという考え方から抜けられない方はどうぞそのままで。
無理は禁物です。

少しの冒険心、チャレンジ精神の余裕がある方は
よろしかったら「おすそ分け」からはじめてみてくださいね。

私の作るワンニャンごはんは本当に適当です。
拙著では活用しやすくする意味でそれなりに「細かい」ご説明をしていますけど
バクッと作っても全然平気だと思っています、本来は。

もちろんそのコそのコの体質によって、
またママさんの価値観によってその幅は広がるかもしれませんけど。

愛犬、愛猫ちゃんの体調が悪くなって
「好きなものを食べさせてあげてください」と獣医さんに言われ、
カリカリ以外に好きなものが思い浮かばなくて
すごく切なくなった、とおっしゃったママさんがたくさんいらっしゃいます。

何を食べさせてあげようとペット君は喜んで受け容れてくれます。
万が一カリカリだけしか食べてくれない時には
ママさんのとびっきりの愛情エッセンスを振りかけるだけでもごはん力は変わってきます。

頭をガチガチに固めないで
リラックスして「ゆるゆるパワー」を犬猫ちゃんに伝えてあげましょう。

彼ら自身がその「ゆるゆるパワー」を自らのお薬にかえる力を併せ持っています。
自然治癒力という力。
その力を信頼して、その力が働きやすいようにサポートしてあげることが
私たち人間のお役目なのかもしれませんから。

ネットに書かれた様々な情報はとても便利な一方、
すべてが吟味されたものとは限らないという課題もあります。
中にはコピペ情報が伝言ゲーム形式で広まっていて、いつの間にか真実であるかのように
創りあげられたものもたくさんあります。

情報は情報として活用させてもらって
最後の判断は、ママさん自身で決めるのが一番です。

その正解はペット君自身が教えてくれるもの。
他の人の正解に振り回され過ぎない　!
ネット社会で生きていくための知恵をご自身の力で磨き上げていきたいものですね、私自身ももちろんですけど。
そのためにペット君が寄り添ってくれているのですから。

13歳のチワワちゃんママさんにお逢いしたことで
ワンニャンごはんについて熱く（笑）語ろうという気持ちにさせてもらいました。

もしかしたらチワワちゃんのママさんに対する「ありがとワン」の気持ちに後押しされてのことかもしれません。

◎◎ちゃん、ありがとう。
天国から大好きなママのこと、ずっと見守ってくれているんだね。
そのおすそ分け、私にちょっとくれたのね。
ふふ、ありがと 。
きのうは華実も海・うみも鶏肉さん、ガフガフ食べたよ　!

動物君同士はどこでもどんな形ででも繋がっているということなのかもしれませんね。










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