「許さなければならない」という呪縛　!

2017.08.19

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「許し」という言葉。
「相手を許さないと自分が苦しむことになるから許しは自分のため」
こんな感じで最近よく目にとまっていました。

今朝、ふと、「私は◎◎さんのこと許してないんだ」と気づいたのです。
頭の中では、つまり理性では
「彼女は私を成長させるためにあらわれてくれた人。
一見許しがたいと思えるあの行動、言動はすべて私のため」
とわかっているのに。

そう、頭の中では。

ではハート的にはどうなの　? と自分自身に聴いてみたら、
「でも彼女の価値観は私の今の価値観にそぐわない」
との答え。

「それってもしかしてまだ彼女のこと許しきれていないの　?」
「そうね、そういうことね」

なんと、私のハートにはまだ何らかの怒りだったり、くすぶりだったりが残っているみたいです。

これってどういうこと　? と静かに自分に問いただしてみたら。

「あのさぁ、許さなければいけないという思い込みがあるでしょ。
　その思い込みが強ければ強いほど
　許さなければいけないけど、でも許せないでいる自分を
　すごく責めるようになるのよ。

　許せないという本当の気持ちにフタをしちゃうのね、
　理性で」

ガ～～ン、これは結構ショックな展開です。

つまり。

私は「その人に対して怒りを感じているのに、
そう感じることは良くないことだから
良い人、良い自分になろうとして、本当の自分の気持ちにウソをついてきたんだ」

ということなのです。

ここで思考の反転が起きました。

「そもそも許さなければいけない、という思い込みが自分を苦しめていたんじゃない。

　許せないことには、許せないなりの何らかの理由があるんだから、
　その時には許せない自分を許してあげればいいんだ。

　つまり許せない私を許しますって」

目からウロコの気づきの展開です。
と一人語りですが　（笑）。

私たちは誰かに強い怒りを感じれば感じるほど
強く「あの人を許さなければいけない」と感じます。
ところがその怒りはとても強いので許せないのです、いつまで経っても。

すると「あの人を許せない私自身が許せない」と今度は自分で自分を攻撃し始めます、
無意識のうちに。

ところがその手の怒りはおさまるところを知らないので
時間が経てば経つほど
「あの人に怒りを感じている自分が許せない」
とものすごいエネルギーを蓄えることになって、
それが時に相手に対して、あるいは別の人に対して突然爆発してしまうんですね。

それが自分への爆発だと、
自分自身が病気になったり心身のバランスを崩したりしてしまうことも。

すごく簡単なことでした、「誰かを許せない今の自分を受け容れる」
それだけでよかったんです、

「許さなければいけない」ではなくて、「今は許せないという体験をしている時」と。

私が許せないと感じていたその女性とは、一時かなり親しい関係にありました。
親しかったからこそ、彼女のいやなところがクローズアップされて、
( もちろんそれらはすべて自分の鏡なんですけど)
それでも「私は彼女を許します」なんてことを頭で自分に言いきかせていたので

実は私はそんな自分自身を許せないと強く自分を攻撃していたみたい。
これも無意識でのこと。
意識は「彼女を許した自分」を思い描いていたんですから、なんとも、ですね。

私の瞑想時間がそれなりに長いのはそのせいもあるのかも　(笑)

いずれにしても私個人の結論。

「許せない自分にOKを出す」

そうやって自分を受け容れてあげれば、「なぜ許せないんだろう」と苦しむことも
なくなります、
そもそも許せないという感情を感じきることが必要だっただけなんだから。

良い子・良い人モードで「人を許せる私はちょっといいかも」なんて思う必要はないんですね。

そんなことを感じていたら、
私は案外許しきっていない人がたくさんいるな～と気づきました。
その人たち一人一人を思い浮かべて、

「ごめんなさい、本当の私はあなたを許していませんでした。でもそれが私だから」

と言い続けていったらすごく心が軽くなりました。

もしかしたら一番最初に出て来た彼女への許しはきょう、やっと完了したということなのかもしれません。

逆に言うと、私に真の許しを教えるために
彼女は「私からみたら許せない人」の側面を感じさせるように
私の前にあらわれてくれたのかもしれないですね。
私に近いところに。

調べてみたら「許し」には「許可」という意味もありました。

私なりの解釈だと

「私は◎◎さんを許せないという状態を自分自身に許可します」

と思うことでやり場のない怒りをきちんと感じきることができるようになるはずだと。

「許せない」という気持ちにフタをしない。
「許せない自分」をジャッジしない。

「許せない自分」を受け容れる。

この流れで「許し」は案外スムーズに進むはず。

またまた心を楽にする方法、見つけてしまいました。

「許せない自分を許しちゃう」

なんて簡単なことなんでしょ。

「許せない」という感情にもきちんと意味があるということ。
それは本当の「許し」に気づくためのGiftだったんです。

最近ふと感じるんです、
宗教にしても、スピリチュアルに関しても、またまた自己啓発系の考え方にしても、

ほんのちょっと「解釈がずれた」だけで
人生にある意味「痛み」をもたらすこともあるんじゃないかな、って。

私は信仰している宗教はないんですけど、何かの拍子で
何かの考え方に引っ張られている時もあるな、って。

もちろんその「痛み」も必要だからこそ、なんでしょうけど。

とすると「傾注」は要注意。
適当にいろいろなものの良いところを紡いで「自分流」を作り出していった方が
私の場合はすんなりいく方が多いな、と感じました。

適当って好きな言葉。

適当って適切だったり、ちょうど良いの意味だったりするんだと思うんですよね。

適当を探るって、
実はきちんとハートの声が聴こえているということなんじゃないのでしょうか。

きょうの「許す」だって、
例えばネットで調べたり、本を読んだりしたら
またまた違う方向に向いちゃったかもしれない。

自分自身に聴いたからきちんと答えが聴こえて来たんじゃないかと。

なんにしても私自身にとって「許し」って大きなテーマの一つなので
簡単楽ちん方向の答えが見つかって一安心です。

長～～い間の「許さなければいけない」の呪縛から、本日「解放」　!

そ、一番許さなくてはいけないのは自分自身。
自分を縛っているのは自分自身。
その縛りから解放できるのも自分自身なんですもの、ね。

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　監修　ホリスティック獣医師　　渡辺由香先生　阿部知弘先生

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