Noriko's Cafe♪

時は約二千年前にさかのぼります。


地面は砂利道、ろばや馬が行き交っています。
バケツで水をくむ女性、丘の上には羊飼い。
ヤギのミルクをしぼる少年。
みんな、くつはサンダルのようなものを履いています。
砂利道にサンダルでは足が砂だらけです。
だから家に帰って一番にすることは、足を洗うことでした。


そんなある日、自分の心から尊敬する人が現れます。
そして、自分の目の前にひざまずき、
その人が、自分の汚れた足を洗おうとするのです。
自分が接待し、もてなさなければならないような人が
膝をついて身をかがめて洗おうとするのです。


決して私の足をお洗いにならないでください。


そんな状況に置かれてそういう反応に出た人がいました。
それは、イエスキリストの弟子、ペテロでした。


イエスキリストが十字架に架けられる直前に
イエスは彼の１２弟子たちと夕食を食べていました。
イエスは自分の死は近いと知っていたので、
このとき、弟子たちに愛情を注がれていました。
そして、イエスは


夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、
手ぬぐいを取って腰にまとわれた。
それから、たらいに水を入れ、弟子たちの足を洗って、
腰にまとっておられる手ぬぐいで、ふき始められた。

こうして、イエスはシモン・ペテロのところに来られた。
ペテロはイエスに言った。
「主よ。あなたが、私の足を洗ってくださるのですか。」

イエスは答えて言われた。
「わたしがしていることは、今はあなたにはわからないが、
　あとでわかるようになります。」

ペテロはイエスに言った。
「決して私の足をお洗いにならないでください。」

ヨハネの福音書　１３：４ー８



イエス・キリストはすべてのことを司る神であられることを
ペテロは知っていました。
その自分の神であり、主であるイエスが目の前にひざまずき、
自分の足を洗うというのです。
驚き戸惑いましたが、ペテロの足も洗い、
そして、イエスは１２弟子の足を洗い終えて、言いました。


わたしがあなたがたに何をしたか、わかりますか。
あなたがたはわたしを先生とも主とも呼んでいます。
あなたがたがそう言うのはよい。
わたしはそのような者だからです。

それで、主であり師であるこのわたしが、
あなたがたの足を洗ったのですから、
あなたがたもまた互いに足を洗い合うべきです。
わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするように、
わたしはあなたがたに模範を示したのです。」

ヨハネの福音書　１３：１２－１５


互いに足を洗いあいなさい。それって、どういう意味？
今の時代だとできない！？


足を洗うという行為の向こうに隠されたメッセージ。
それは、へりくだる姿勢です。
自分を低くし、相手に仕える姿勢。
これは、イエスキリストの生き様そのものでした。


何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、
互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。
自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。

あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。
それはキリスト・イエスのうちにも見られるものです。

キリストは神の御姿である方なのに、
神のあり方を捨てられないとは考えず、

ご自分を無にして、

仕える者の姿をとり、

人間と同じようになられました。
人としての性質をもって現れ、自分を卑しくし、
死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われました。

新約聖書　ピリピ人への手紙　２：３－８



イエスは偉そうに振る舞う傲慢な主ではなく、
神であられるのに自分を無にして、
人々に仕える者となり３３年間生きられました。
そして、私たちの罪の罰の身代わりに死んでくださって。。。


今日、学校の午前中の礼拝の時間に、全員がペアを組み、
バケツとタオルをもってお互いの足を洗いあいました。
初めての体験でした。
私の足を洗った女性は、２０年以上も宣教師をしている方です。
世界を駆け巡り、イエスキリストを伝え続けている人です。

「Norikoが日本に帰ったら豊かに用いられますように。
　主の力と祝福があふれますように。。。」

私の足を洗いながらそう祈ってくれました。
私の反応は？
涙ボーーーーーーーーーン！！
はい、お決まりの反応です。


自分もはじめて誰かの足を洗いました。
すごく居心地がどちらの立場も悪いけど、
仕えられるのではなく、仕える姿勢を忘れずにいたいと
そう心に刻みました。
イエス様の生きた姿勢。すごい。


世の中のリーダーたちがみなこのような姿勢だったら。。。
自分が何様かのように高ぶるのではなく、
自分を無にして、へりくだって、みなが仕える者となったなら。。。
世界はどう変わるんだろうって、話をしていました。


主が私の心にも
イエス様のようなServant Heartを与えてくださいますように。
恵みを降り注がれた礼拝のひとときが持てて感謝でした♪