Noriko's Cafe♪

昨日こんなことがありました。


仕事帰りのことです。くたくたの私の楽しみは、おふろ
それも、フィットネスの大きくてきれいなに
毎日入って帰るのです。


昨夜もそうでした。
腰湯でゆっくり足の疲れをほぐし、幸せを感じていると。。。


ん？？周りの様子がおかしい。
大きな湯船には他に３人の女性がいました。
みんな、口を大きく開けて、目が点。
みんなそろって手を口に当てています。


『どうかされましたか？大丈夫ですか？』


と聞くと、、、


『今、男性が入って来ました。』


と言うんです


目の前のシャワーブースの下から見えるのは、
男性の毛だらけの足。それも、しゃがんでる。


こんなとき、いろんなことを考えるのですね。


もちろん裸の私です。
「もし相手が刃物を持っていたらどう戦おうか！？
　暴れたら、どうしようか！？」
周りを探して見つけたものはバケツだけ。
「これで、やるしかない！！！」


恐いのは、係員が飛んできたのですが、それも女性。
それも小さな小さな女性。これは、あぶない！！
当然です、ここは女風呂！！！
ノックしても男性はなかなか出て来ません。


「あばれたらどうしよう！バケツでやるしかない！！」
「蹴るか！そういえば、空手でやっつけ方習ったぞ！」
「鼻骨をつぶすか！気を失うって習った！！」


なんか、戦う気まんまんの自分にも驚きましたが、
実際そんなことばっかり考えていました。
すると、男は出て来ました。
ヒザまでかくれるウエットスーツに水泳帽。
顔が四角く色黒の６０代の男性。
係員はその男に目隠しもせず、
「どうぞこちらへ」と案内する。


出口で立ち止まる男。なかなか出て行かない。
そして、うつむき、なにか考えている。
すると、３０秒ほど振り返り、
１０人ほどの裸の女性を振り返って見ている。


そして、笑顔で出て行った。。。


すぐにスタッフの方が帰って来て言いました。
「失礼致しました。
　お客様は男湯と女湯を間違えられたそうです。」


うそやーーーーーー！！！


と、おばちゃんが叫んでいました。


あれは完全に意図的なのぞきです。
脱衣場は女性ばかり。脱衣場も風呂場も混んでいました。
普通間違えたら振り返って戻ります。
それが、何を考えたか風呂場までわざわざ入り、
また、シャワーブースの戸を閉め鍵をかける。


私は苦情を言うのが好きではありません。
さんざんホテルで文句を言われており、
ああいうことはしたくないといつも思っていたからです。


戦うべきか、目をつぶるべきか悩みました。
いろいろ考えましたが、悪は明らかにされるべきと思い、
勇気を振り絞ってフロントに行きました。
警察にもはっきり見たことを伝えようと思いました。


「責任者を呼んでください。」


すると、その男性が責任者でした。
彼に「何が起こったかご存知ですよね？」
と聞くと、知っいたのですが、何もしない様子。
「で、男性はつかまえたんですか？」
「警察には連絡しましたか？」


「間違えられただけなので。。。」


現場の状況を説明するも、なんともない様子。
彼に聞きました。
「ではお尋ねしますが、あなたが車で人をひいたとし、
　人の命を奪った場合、運転操作を『間違った』と言って
　罪が赦されますか？」


「いやでも現行犯ではないので。。。」


このフィットネスは警察に連絡することなく、
水着のまま走って逃げた男性を捕まえることもなく、
悪を「どうってことない」と見逃しました。


悪に対して完全に麻痺していると思いました。
「別にそれくらいいいじゃないか。」


悪を悪とすら思わない。


悪と分かっていても、「それがどうした？」
「怪我をしなかったから大丈夫」
と悪を肯定的にとらえる。


悪は火と同じ。
別にいいじゃないかで放っておくと
どんどん火は大きくなります。
小さくなるなんて事ありません。
すぐに火を消さなければ、
いや、小さなうちに火を消さなければ
火はなかなか後から消すことは出来ません。


歴史を見ても分かります。
悪の支配者達を放っておいて義になることは
ありません。


ちなみに、わたしが働いていたホテルでは
こういうことが起こるとすぐに警察を呼んでいました。
お客様を守る義務がありますし、
それが後々悪をよせつけなくなるからです。


見ざる、言わざる、聞かざるの日本かぁ。
確かにそのほうが安全で賢い時もあるけれど、
その辺のラインは難しいですね。


犯罪学に学ぶ人生の立ち上げ方
↑（クリック）も参考にどうぞお読みください。


のぞきは、軽犯罪法違反なのだそうです。