Noriko's Cafe♪

今日なつかしい写真が出てきました。


わたしがひとり旅でバチカンに行ったときの写真です。


もう１０年以上前です


当時のわたしはなぜか、どーしてもどーしても


世界一のクリスマスミサを体験したかったのです。


世界一のクリスマスミサといえばそう、バチカンしかありません。


でもサン・ピエトロ大聖堂の中に入ってミサにでることができるのは


世界カトリック信者１３億人の中の限られた１万人のみ。


ものすごい倍率です。


それに大聖堂の外には毎年１０万人以上のカトリック信者が集まります。


カトリック信者でもない私が


どうやって、カトリック信者のみなさまに紛れて(笑)


クリスマスミサに出ることができたのでしょうか。


日本人で、カトリック信者でもないわたしが・・・


日本にあるカトリック教会には


たくさんの信者さんがいらっしゃるため、


日本のカトリック教会にお願いしても


私が必死のパッチで「バチカンでミサに出たい」


と言っても相手にしてもらえないだろう


ということは簡単に予想がつきました(笑)


なので、では、どうすればいいのか。


どうやったら世界中のカトリック信者様を押しのけて


Norikoが中にポツンと入ることができるのか。


バチカンに手紙を出しても大量すぎて絶対に読んでもらえないだろう。


そしてわたしの出した答えは・・・


「バチカンに、直談判しよう。それしかない。


わたしがどれだけミサに出たいか


間を通さずに、直接バチカンに話してみよう。」


そう思ったのです。


その私の選んだ手段は、、、ファックスでした。


ファックスだと絶対に誰かが取りに行く。


そのまま置きっぱなしはない。


それに、必ず重要なファックスなのか目を通すはずだ。


だから、私の願いをファックスにしたためよう。


ダメもとで、「拝啓、バチカン様」という形で・・・(笑)


東京の会社からファックスを送りました。


すると、数日後、、、同僚が


「Norikoさんあてになんか英語でファックス届いてますよー！」


と声をかけてもらいました。


ファックス？英語で？


すると、バチカンからでした。


バチカン様から「ぜひＮｏｒｉｋｏを


バチカンのミサにご招待したい」


と直接ファックスを送ってくださったのです


バチカンってすごくないですか！！！


こんなことって、あるのですね！！


もちろん、カトリック信者ではないですとお伝えしました。


やってみるものですね！！


人生あきらめるのは、やってからにしましょうね！！(笑)


そうです、バチカン国からご招待いただき


わたしは憧れのバチカンに旅立つこととなりました


ファックスに書かれてあったのは、


このファックスをバチカンに持参し、


必ずミサの前に、入場券と引き換えてください、


バチカンの〇〇オフィスに来てください


というものでした。





朝一番に入場券を取りに行った時の写真です。


これには感動しました。


こんなきれいな景色があるんだ


なんと空気まで美しい


スイス 衛兵に怪しまれながら、ちゃんとファックスを見せると


すぐにオフィスがあり入ることができました。


オフィスの受付には上品な女性が座っておられ。。。


ファックスを手渡すと


たくさん封筒の中からパラパラパラとめくり


わたしの名前が印字された封筒を渡してくれました。







これが実際いただいたチケットです。


当日は、早い者勝ちでの入場でしたので


８時間並びました。


そして、無事にクリスマスミサに出ることができました


クリスマスイブの夜からスタートし


２時間くらいのミサがはじまりました。


世界のトップクラスのクワイヤーたちが


美しい歌声を披露してくれます。


建物の中では声が響くので


地球ではなく天国にいるとこんな感じなのかな


と思わず思ってしまうほどの美しさでした。





有名な力ある著名人でもない


なんもない普通のわたし。


カトリック信者で皆勤賞とったわけでもないわたし。


ましてやプロテスタントなクリスチャン(笑)


バチカンって、やっぱりすごいなと思いました。


名もないわたしに優しくしてくださったからです。


名もないわたしを選んでくださったからです。


イエスさまを思い出しました。


イエスさまが１２人の弟子を選んだとき、


「先生」と呼ばれるえらい人たちは


一人もいませんでした。


取税人といって世の中で嫌われている人


魚を捕る漁師たち・・・


「先生、先生」とあがめられる


尊敬されている人たちを


キリストは選ばなかったのです。


聖書を読めばわかりますが


弱い立場の人、


普通の人


いや、嫌われている人たち・・・


罪びと呼ばれる人たち・・・


世間に仲間外れされる人たち・・・


こういうひとたちを


キリストは自分の弟子として選び


招待されたのです。


それを体現されている気分になって


いや、かみさまが


このとりえのない、普通のわたしを


バチカンを通して選んでくださったんだ・・・


聖書の語る神様とおんなじだ・・・


と感動したのでした。


今年はどんな人たちがクリスマスミサに出られるのでしょうか。


生放送で楽しみたいと思います。


わたしは聖書をまったくしらない人たちと


コーヒーを片手に気軽に聖書を語らうことを喜びとしております。


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