|
カテゴリ:日々の生活の中で考えたこと
実に3年ぶりである・・・。
人が少ない、街がきれい、タクシーが少ない、自動車の運転がていねい、緑が多い…等々、感想を述べるシュンとノンタ。 その二人を相手に会話しつつ、私は不思議な感覚に見舞われていた。 それは、過去、ここ日本で生活していた時間と現在とが、上海での時間を切り取られて、つながる感じ。 でも私は確実に歳を取り、日本での時間も流れているから、 景色も人々も前と同じじゃない・・・ それでも、ここでの記憶が、上海での時間が無かったかのように、 急に昨日のことのように生き生きと記憶によみがえってくる。 まさに、浦島太郎状態・・・を感覚的に味わったのでした。 特に、結婚してまだ子供がいない、夫婦二人だけの時代を過ごしたまちを通り過ぎる時、 私の感覚は、そのころに帰っていった。 この二人のいとしい人間、息子たちが存在しなかったその時代へ・・・。 そのころ考えていたこと、悩んでいたこと、望んでいたことなどが、 ・・一体どこにしまってあったんだろう・・、本当に生き生きと、 胸の中に感覚的によみがえってきた。 とても不思議な感覚、いくつかの時間帯を平行して生きているような・・・。 そして、「あれ、私なにしてんの?」みたいな、 バタバタと「すべきこと」「生活するために必要なこと」はしてるかもしれないけど、 私は本当に私を生きてるの?・・みたいな、 私本来の感覚も戻ってきた。 ああ、だから、旅が好きだったんだよね。 日常と切り離されて、本来の自分を感じることの出来るその空間を求めて、 私は何カ国も一人でさまよったことがあったんだよね。 「日本」も、私にとって、「旅」感覚になってきたのかなあ・・。 3年も日本のTVを見てなかったので、ちょっと見た番組も新鮮すぎて取り残されたような感覚を味わってしまった・・。 何年も、主人と結婚して新しい生活が始まる前の、学生&娘時代を過ごした実家に、 いつの間にか私の人生に現れて、自分の命よりも大切な存在になってしまった子供達といっしょにいる・・・。 不思議だなあ、時間って・・・。 今度ここに帰ってくるときは、どんな私になっているかな・・・? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日々の生活の中で考えたこと] カテゴリの最新記事
|