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歌とこころと心のさんぽ

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4月

2006年05月の記事

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今日の一首

　幾年を越えきし夢のアパートのマンモスなればなお淋しかる　　高度経済成長時に、夢の高層アパートとして賑わった団地。今は老人の姿が目立ち、住人の殆どが昼間は仕事に出かけているのか、どこも留守で閑散としている。　推敲　幾年を越えきしマンモスアパートの人影もなしチャイムが響く

2006.05.30

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今日の一首

　えごのきのしろたえの花寡黙にて若き果皮にて魚を獲るらむ　　白くてつり下がった小さな花は、楚々として静寂なたたずまいが美しい。しかし、その若い実には毒があり、すりつぶして川に流し、魚をしびれさせて獲るという。

2006.05.29

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今日の一首

　せちがらき金かねカネの世にありて惹かれしものはしろたえの花　　経済原理とかいうものに振り回されて、ろくでもない不祥事が蔓延。何も言わず楚々と咲く真っ白な花に心惹かれる。　推敲　おのずからなるべきとなりしろたえの花こそ咲けよわが心にも

2006.05.28

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今日の一首

　うす切りの食パン二枚重ねたり「空気サンド」というを名を付けむ　　今朝はあいにく薄切りしかなく、二枚重ねてバターを塗って正にプレーンなサンドイッチとして食べた。　推敲　トーストを二枚重ねしそれだけの名付けてみれば「空気サンド」か

2006.05.27

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今日の一首

　わがねこは猫らしからぬ低音で「おーいおーい」と人を呼ぶなり　　脱衣所にある水のみ場で、びっくりするような大きく野太い声で（風呂の残り湯が飲みたい時に）まるで怒ったように「おーいおーい」と家人を呼ぶ。

2006.05.26

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今日の一首

欲求をするだけしては知らん顔のネコという名の娘の寝顔　我が家のネコはああしろこうしろと注文がうるさい。そして言うことを聞かない。　

2006.05.25

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今日の一首

　せんだんの小さき花のかたまれり芳しいとは言えぬ香りす　　薄紫の小さな花が集まって咲く栴檀は今が盛り。辺りにはお世辞にも芳しいとは言えない香りが漂っている。　推敲　むらさきの小さき花のかすみなりせんだんの花芳しからず

2006.05.24

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今日の一首

　このごろは白き花のみ惹かれおり何につけてもシンプルがよし　　情報過多、凶悪犯罪の多発、自己喪失、貧富の格差、ただただ純情無垢に憧れてしまう。　推敲　このごろの世の出来事の憂ましこと白き花こそこころ引かれむ

2006.05.23

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今日の一首

　　どの席もうつらうつらで揺られおりウィークデーの始まりの朝　　月曜日の通勤通学電車内は、みごとにあっちでもこっちもで居眠りしている。

2006.05.22

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今日の一首

　長雨が途切れてのぞく青空は目にも肌にも痛くせつなく　五月晴れがほとんどないまま下旬になる。久し振り見る太陽はいとおしくてまぶしいばかり。　推敲　にくらしき雨ふりやみぬ久々の日差しまぶしく風薫るなり

2006.05.20

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今日の一首

　　　何をかを言ってやりたしおじんとて女子高生のスカートの丈　　限度を超えた短いスカート丈。「あれは犯罪だ」と男子二人の子を持つご婦人が言っていた。

2006.05.18

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今日の一首

　駅前のうどん屋らしきこの店は通るたびごと増えてくメニュー　客の姿はあまり見たことがないのにメニューの数がどんどん増える　

2006.05.17

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推敲の一首

　　　きのうまで静かなりしやかわず鳴く水の入りてわきだすごとく　　14日の情景の句を作り直してみた

2006.05.16

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今日の一首

　　あんぱんを焼いて食べるが一番と箸でつまんで食べるわが妻　トースターで焼いて上手そうにふうふう言いながら、箸で食べてる変な奴　　推敲　あんぱんをこんがり焼いてふうふうとはしでつまんで食べるのが好き

2006.05.15

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今日の一首

　とつぜんにかえるの合唱はじまりぬ切ないほどにあつくせわしく　　田起こしが終わったたんぼに水が入ったとたん、湧き出すようにかえるが鳴きだす

2006.05.14

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今日の一首

　コロラドで仏陀に心ひかれつつ武術おしゆる日本人あり　　デンバーに住む日本人武術家から梵字の「壁掛け・毘沙門天」の注文を頂いた。

2006.05.13

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今日の一首

　あさ６時パークロードの花のもと80越えしランナー過ぎゆ　　　　　　週1～2回の早朝ウォーク＆ランで時々すれ違う。つんのめる様に小幅で走る姿は意欲充実でいつも関心する。

2006.05.12

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今日の一首

天の原ふりさけ見れば立ち上る煙たなびく黄金（おうごん）のとき　　ゴールデンウィーク中に知人の陶芸家が登り窯に火を入れた。　　多くの仲間が集まり楽しいひと時を過す。

2006.05.11

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今日の短歌

　突然に　試験放送始まりぬ　間延びし声に　危機の気はなく　　市内各所に防災放送のスピーカーが設置された。

2006.05.10

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短歌をはじめた

　久し振りの書き込みです。　最近は短歌に凝っていて、何かがあると一首二首と捻っています。　桜が咲けば一首、雨が降れば一首、バーベキューに参加すれば一首と、題材には事欠かない。　まだまだ初心者なので推敲はするが、思いつくままとりあえず日記のように詠っている。　二ヶ月あまりで３０首ほどは詠んだかな。　そこそこかなと思えるものを載せていこうと思います。　是非感想なり批評を頂けたら嬉しい。　　　♪アイサツの瞬間（せつな）に少したじろいで視線およがす今朝は初霜　　　　　　話をしたことがない近所の若者に交差点で遭ったとき、こちらからアイサツした時の句

2006.05.08

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