歌 と こころ と 心 の さんぽ
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花のしろ萼はむらさき実のあおの臭木(くさぎ)とふ木の水色の精 臭い匂いのする何処の山にもある臭木という木。 実は煮出して染めるとそのままで美しい水色に染まる。残念ながら堅牢度は弱い。
2006.09.30
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夜にしみいる虫の音の耳鳴りとなりて鳴りつづけおり 高音で鳴きつづける虫の音が、移動して場所を変えても同じ様に聞こえてくる。 まるで耳の中で鳴っているかのように・・・
2006.09.29
カラオケは蕎麦に入りたる小麦粉の老若男女をつなぎてまとめむ 今やカラオケは完全に文化として定着した感がある。 世代を超えてとりあえずカラオケがあればその場を纏められる。
2006.09.28
ひとしれず緑陰に咲く朝顔の 小さき花はコルシカブルー 裏やまでひっそりと咲く野生の朝顔。3cmほどの青い花は媚を知らない。
2006.09.27
むらさきの二本ならびて咲きさかる どちらが槿(むくげ)どちらが芙蓉 良く似た花で覚えるまでは区別がつかなかった。
2006.09.26
あの人も芋づる式につながりぬ 世間は狭し宵の明月 先日の「お月見コンサート」の後、友人達と楽しいひと時を過す。お互いに意外なつながりを知って、新発見と驚きの一夜だった。
2006.09.25
かろうじて揃えし選手14名 字対抗のリレーに挑まむ
2006.09.24
きみどりの稲穂の海をかすめとぶコサギはゆる~く滑空せり 刈り取るまでは少し間がある稲穂の上を、純白のコサギがゆっくりと滑空していった。 早朝の水田に舞うまっしろな姿は、いたく美しく目にしみる光景だった。
2006.09.23
思い込みのはげしき吾の悪しきくせ 日時の間違い日常茶飯
2006.09.22
ひさかたのひかりあつめてつゆくさのいだきしつゆにあしたがみえむ
2006.09.21
棟梁のぼうずあたまのさびしかる 黄蜀葵(とろろあおい)の花とじるころ
2006.09.20
遠き空にもりもりと雲湧き立ちぬ奥三河路は大雨とぞよ
2006.09.19
腕白で手のつけられぬ悪ガキも古希となりしや敬老の日
2006.09.18
カーテンの陰からそっとのぞき見る少女に性(さが)を見抜かれていし
2006.09.17
この時期に咲いているのは百日紅(さるすべり)またひとつ落つ凌霄花(のうぜんかずら)
2006.09.16
夕ぐれにひそかにはじむはなの宴 白いレースのからすうり開く
2006.09.15
テレビとは虚像をうつす玉手箱 手放して知る邯鄲(かんたん)の声 「かんたん」は体長13ミリほどの、スズムシに似た淡黄緑色の虫。 ルルルルルと美しく鳴く。
2006.09.14
知らぬまに空家となりぬ 虫すだく庭に残りし赤き鞦韆(ふらここ)
2006.09.13
何につけ子が中心のこの国の老いては従う子はありとてか 少子化、晩婚、未婚、パラサイト、フリーター。 日本は老人社会になりつつある中でも、社会も家庭も若者・低年齢の子供が中心の社会。 「老いては子に従え」の教えあり。肝心の子供がいなくて、将来を託せる社会といえるか。
2006.09.12
今宵また添い寝しながら背をたたき寝かしつけたり愛ねこチャミー いつからか背中をとんとんと叩いてやると喜ぶようになった。 毎日寝る頃になると布団の上で待っている。 とんとん叩いていると、その内に横になって寝る。まったく、赤ん坊とおんなじだ。
2006.09.11
蟋蟀(こおろぎ)のリンと凛々しく鳴く夜のトニーとマリアの恋物語
2006.09.10
玄関の外で迎えし来訪者 セキュリティー整いしマンション
2006.09.09
空中に住みしマンション最上階 下界の花は届くのだろうか
2006.09.08
木漏れ日の下で笑っているような顔がゆれてるお見合いシート 昼下がりの空港行きの電車。明るい日差しを受けて心なしか華やいでみえる。 お見合いシートに座るどの顔にも余裕と親しみを感じる。
2006.09.07
場の風になじめずにいる新入りは気を消したまま口数もなく
2006.09.06
生きている事そのものが奇跡です さいぼうの数ろくじゅっちょう個
2006.09.05
人間も虫やさかなや木やくさも遺伝子レベルはおんなじ仲間 地上の生き物はすべて細胞の中に核をもち、二重螺旋構造の遺伝子をもつ。 サムシング・グレートの力で、一つのものから始まり発展していった仲間。
2006.09.04
老いねこのあしのさきまで毛づくろう夏のおわりのすろーもーしょん
2006.09.03
丘上の松のみどりのかげ深く近くなりけりツクツクボーシ
2006.09.02
あごひもの律儀なりしや幼児のきいろいぼうし赤とんぼとぶ
2006.09.01