■ 口づけ、この甘味なるもの
♪ おとがいに指触れたれば目を閉ぢて少し震へし十七の君‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 映画「誰が為に鐘は鳴る」で、ロバート(ゲイリー・クーパー)とマリア(イングリッド・バーグマン )が初めてキスをするときの有名なセリフ。 “Where do the noses go? I always wondered where the noses would go.” 「鼻は、どういうぐあいになるの? 鼻がどうなるのかしらって、いつも不思議に思っていたの」 “Look turn thy head.” 「頭を横にしてごらん」 原文ではこう続く And then their mouths were tight together and she lay close pressed against him and her mouth opened gradually and then, suddenly ,holding her against him, he was happier than he had ever been,lightly,lovingly,exultingly,innerly happy and unthinking and untired and unworried and only feeling a great delight and he said,“My little rabbit,My darling,My sweet,My long lovely.” この映画は、アーネスト・ヘミングウェイの小説『誰がために鐘は鳴る』を1943年にアメリカで映画化されたもの。私は原作を読んではいませんが、イングリッド・バーグマンのファンとして映画はもちろん観ました。勿論リアルタイムではありません。この映画が製作された年に私はまだ生まれていませんからね。誰が為に鐘は鳴るpart1 YouTube誰が為に鐘は鳴るpart2 YouTube キスシーンそのものがまだ珍しい時代だったこともあって、このマリア(バーグマン )のセリフがこの映画を有名にしたことは確かですね。 今になって観ればどうってことのない事かも知れませんが、(1952年10月16日に日本で封切りになった)戦後7年の日本では、アメリカの文化が垂涎の的だったことを思えば文字通り涎が垂れるほどのインパクトがあったのだろうと思います。 キス、キッス、口づけ、古くは口吸い。ああ何と魅惑的なこと。 動物的に何を意味している行為なのか知りませんが、口は体の内側の粘膜を露出している部分。その非常にデリケートで免疫学的にも重要な部分を他に委ねる行為が、心身共に受け入れているというスリルを伴って得も言われぬ快感をもたらすのでしょうか。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行●「手軽で簡単絞り染め」