● ICT(情報通信技術)とアフリカ
♪ どん底から這いあがり来たあの頃を思い起こさす阿弗利加に 風‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ICT(情報通信技術)による急速な発展をし始めているアフリカ。跳躍を意味する英語で「リープフロッグ(Leap frog)」と呼ばれ、先進国が段階的に歩んできた発展の過程を一足飛びに越えて来ているらしい。 固定電話と違って基地局だけの整備で使える携帯電話が急速に普及していて、2014年の段階で8億8100万人、人口の約85%に上るとか。電気は太陽光発電システムを利用して賄う。 こうしたインフラの充実を基に、ICTビジネスが急速に発展しているという訳だ。 世銀によると2016年6月時点で、アフリカにはICT起業家を支援する施設が173か所あり、ベンチャー投資も14年には4億1400万ドル、18年までに6億ドルを上回るという。 フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグも昨年、ナイジェリアとケニアを訪れている。(朝日新聞GLOBEより)2017年の成長見通し アフリカ9か国のうち、リビア、ジブチ、ギニアを除く6か国は非資源国とされていて、採掘資源への依存が少ない国がインフラ投資やサービス業などで成長している。※1 2050年までに主要経済大国7か国のうち6か国が新興国が占める─ PwC社の調査報告─ アメリカに本社を置く、世界最大の投資銀行であるゴールドマン・サックスが2001年にまとめたレポートで提言した、まさにBRICsの台頭だ。11年からは、南アフリカを加えた新興5ヶ国として「BRICS」となっている。B(ブラジル)R(ロシア)I(インド)C(チャイナ=中国)S(南アフリカ) BRICs各国が目覚ましい躍進をしていた時は、日本を含めた世界各国の企業が進出して経済は好循環していた。10年前なら中小企業にとっても魅力的なビジネスチャンスとなっていたが、現在のBRICsを取り巻く経済環境は成長面よりもマイナス面が多くクローズアップされるようになっているらしい。 経済的不安のみならず、政治的な不安も抱えるBRICsの国々では経済先進国に比べて投資リスクが高く、安定性に欠けるのが現状だと。ブラジル、インドは増えるが、ロシア、中国は減少に転じると予測されている。(2006年版の国連人口統計のデータに基づく) ゴールドマン・サックスはBRICsに次ぐ新興国として、ネクストイレブンを提言をしている。アジア圏(韓国、ベトナム、インドネシア、フィリピン、バングラデシュ)、中東(イラン、エジプト、トルコ、パキスタン)、アフリカ(ナイジェリア)、南米(メキシコ)の新興11ヶ国。 国際的な資本があまり流れ込んでいないため、投資による経済成長の余地が大きく、また人口面でも伸びを見せる(生産性が高まる)可能性を持つ国が多いという点で注目しているとか。 日本を含めた経済先進国やBRICs並みの経済大国になるとは予想していないが、その動向は世界経済に確実に影響を与えるものになるという事らしい。2006年版の国連人口統計のデータに基づく アメリカは急速に増加し、カナダは緩やかな増加。反対に、日本の今後は減少の一途だ。 減少傾向G7全体をアメリカが引っ張り上げているが、ブリックスの勢いに太刀打ちできない。そのまま経済成長に反映されるということか。 今、グローバル的に長期的な見方をすると、正に過渡期ということになるのだろうか。経済の動向はスポーツにも反映する。先進国の経済が疲弊して、オリンピックも拡大路線を収縮させざるを得ない状況。アフリカの今後の発展如何ではすべてのスポーツを黒人が席巻する日が来るかもしれない。 ドーピング問題も絡みながら純粋な五輪精神を再認識していく中で、じわりじわりと頭角を現していくのは目に見えている。 リープフロッグが象徴しているように、ICTがあらゆるものを根底からひっくり返す時代が目の前まで来ている気がする。久し振りに、ナベサダのムバリ・アフリカでも聴いてみようか マコンデ彫刻もすばらしい 日本政府が他国の普遍主義的医療制度普及のために29億ドル (約2,540億円) の寄付を行うことを誓約したとか。自国の国民を蔑ろにして表面的、場当たり的な事ばかりやりながら外面ばかり気にしている安倍総理。 エスタブリッシュメント国がつるんでいる間の将来のある日、新興国からいつの間にかはしごを外されていたなんてことが有るかもしれない。