● 適当というのが何のストレスも受けない最も「適正・妥当」な状態なわけ
♪ 人生の光と影はダマスク織(だますく)の経(たて)緯(よこ)糸のちなみに如くを‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 先日染め直しを頼まれたシルクのシャツを取りに来てもらった。大いに気に入ってくれ、提示した染め代から予算より安かったと1,000円をバックさる。 自分でも良い色に染まったと絶対の自信があったので、遠慮なく受け取り、結局5,000円頂いたことに。 何時でもいいと言われていたが、“早く染めろ” と腕が鳴って落ち着かず。2週間足らずで染め上がったことも意外だったらしく、甚く喜んでくれた。 生地は傷んでいないので、好きなシャツがこれからまだ当分の間着られると思えば安いもの。今着るのにちょうどいいので、何かの会合か社交の場で嬉しさを振りまいているかもしれない。 最近はウォーキングしていて、赤ちゃん連れのお母さんに挨拶されたり、犬を連れたご婦人に微笑みかけられたり、小学生に挨拶されたり、平和な空気が流れているような親愛の波動が伝わっているような、そんなほわッとした気分を感じることが増えた。 こちらは知らない人だし、その場所も時間もまちまち。 禿げのオッサン(ジィサンか)だけにそりゃあ悪い気はしない。声を掛けても返事がこなかった時からすれば雲泥の差、 “土壁と石膏ボードの差” だ、そりゃあ嬉しいものです。 人相が変わったのか? 男の放つ湿った光が消えたのか。 確かにストレスのない生活に、「便」は悪臭を出さなくなったし、眉間にあった重い影も潜めている。変にトゲトゲしていた心の襞の棘が取れ、頭は増してツルツルとして、浮世の憂さも滑り落ちる。 健康寿命のカギを握る「テロメア」という染色体の先端部分は、歳とともに短くなっていくらしい。合せて、ストレスがそのスピードを速めてしまうらしく、心配性の人は癌になりやすんだとか。クローズアップ現代+ それを防ぐには 1、有酸素運動 2、野菜、魚・海藻を食べること 3、睡眠を十分にとる(7時間) 4、人とのコミュニケーションを取ること(孤独は煙草と同じくらい有害)の四項目が重要とか。100%満たした生活をしていったら100歳まで楽々に生きられるかも知れない。 今の私は、この4つがおよそ70%のところで満たされている。このぐらいがちょうど良いんじゃないかな。適当というのが何のストレスも受けない最も「適正・妥当」な状態なわけで、適当な生き方というのは70%を維持するということでしょう。 ヨガの瞑想と呼吸法(4秒で吸って4秒で吐く)も老化を防ぐテロメアーゼ酵素を促す効果があるので、健康寿命を延ばすにはとても良いらしい。「クローズアップ現代+」に詳しく出ています。 心を広く取って、楽しいと思うことをグイッと引き寄せる。天網の恢恢に倣ってカスミ網を広げ、密にして洩らさぬ心意気。 適当に食べて適当に飲み、適当に寝て適当な雲子をし、適当な運動して適当に遊ぶ生活。ここにちょいと「色」が加わればいうことなし(言わぬが花?)。これを「最適」と呼ばずになんとしよう。