〇〇 キエーロにエコを恃みてキエコーロ
♪ この星を静かに統べる微生物この掌に温もりおるらん 昨年の10月26日のブログに「キエーロ」のことを書いた。それで、いよいよそのための準備に取り掛かっている。木製のプランターがあるのでそれを利用する。しかし、今日は生憎の雨模様で作業はできそうにない。土の量は36ℓぐらい。小食の2人家族なので十分だろう。 これに通気性を考慮し、雨が入らない事、風で蓋が開いたりしないようにして蓋を付けるだけ。 多くの地方自治体で導入しているので、知多市ではどうなっているのか市に問い合わせてみると、環境経済部 ごみ対策課からこんな回答が返って来た。 現在、本市では「キエーロ」の推奨は行っていません。堆肥を利用できる方に対しては、コンポスト等を利用して生ごみの堆肥化に取り組んでいただくよう啓発をしています。 ごみの減量に取り組むうえで、生ごみの減量は重要であると考えています。まずは、3つのキリ「食材の使いキリ、料理の食べキリ、生ごみの水キリ」に努めていただくよう周知を図っていくことが重要であると考えています。「キエーロ」については、堆肥を活用することができない方でも、置場を確保できれば設置することができるため、今後、ホームページなどで活用の周知をすることを検討してまいりますのでよろしくお願いします。 隣の常滑市ではずいぶん前から取り組んでいるらしく、市の女性市会議員の家の処理容器が10年でこんな風になりましたと、FBに写真を載せていた。 このキエーロのお陰でゴミ出しは3ヶ月に1回、小の袋で出すのみだそうです。生ゴミ入れるのでかさが増えていくと思っていたが何故か、土がどんどん減っていくという。これはちょっと理解しがたいが・・。 常滑市では、授産所の子どもたちが作ったものを15,000円で買い上げ、市が10,000円補助して市民は5,000円で買えるんだとか。なかなか普及しないという。やはり5,000円がネックなのだろう。 利用している自治体のサイトではもっと簡単な作りのものを紹介している。プラスチックのプランターを使って、光の透る波トタンで蓋を作ってやるだけのもの。こちらは、横須賀市が紹介している、キエーロの仕組みをそのまま小型・軽量化したミニ・キエーロ。土:14ℓ 費用の目安は2~3千円。 ローテーションしていくので3回分が埋まると分解するまで待たなければならない。「中津市」では3タイプを考案して作り方を指導している。使い方はもちろん、冬の扱い方も丁寧に指導している。内側にウレタンまで入れ込んである。ここまでやると材料費がかなりかかる。土の量に対して箱はかなり大きめになっている。「作り方」●(大サイズ)概ね幅 85 ㎝×奥行 45 ㎝×高さ 80㎝ 土:100ℓ一軒家のファミリー向け。1回につき約 500g の生ごみをほぼ毎日処理可能。●(中サイズ)概ね幅 60 ㎝×奥行 40 ㎝×高さ 60㎝ 土:60ℓ一軒家またはアパート・マンションに住む少人数の家庭向け。1回につき約 500g の生ごみを 2~3 日に1回処理可能。●(小サイズ)概ね幅 60 ㎝×奥行 40 ㎝×高さ 40㎝ 土:40ℓアパート・マンションに住む少人数の家庭向け。1回につき 200~300gの生ごみを週に2回程度処理可能。 汁気のもの(カレーの残り、ラーメン、みそ汁など)、油もの(食用油、バターなど)なんでもござれ。分解にかかる日数は、夏場は3~4日、冬場は 10 日前後。 実際は、どの程度の量をいれられるか、様子を見ながらアレンジしていけばいい。分解しにくいものは避けるという手もある。 微生物は、様々なシーンでわれわれ生物を助けてくれる。この自然にゴミが消えるという現象は、理科の教材にももってこいだろう。目に見えないものが仕事をし、結果を目に見える形で示してくれる。見過ごされている自然の力を、食べ物を介して身近に知ることが出来る。 そして、その食べ物はお腹の中でも、様々な微生物によって消化吸収を助けてもらっている。食べ物の中には、発酵という微生物の力を借りて生み出されるものまである。 21日に書いた「自然還元葬」もまた微生物あってのもの。「地球全体を支配しているのは微生物である」と言っても過言ではないでしょう。頼もしく、可愛くもあり、愛おしい存在でもある微生物。「 微生物に対するリスペクトをもって、「生ゴミよきれいにな~れ」と声を掛ける。