☆ ドブに金を捨てるようなイベント 大阪万博
♪ 半年の祭りに掛ける十兆円家計を知らない旦那のあそび 大阪万博(開催まであと472日)の狂気の沙汰を書いておきます。歴史に汚点を残すことが誰の眼にも目に見えている。なのに中止にしようとしない。一体だれが責任を取るのだろうか。 政府が支出の全体像を示している。 ・直接的インフラ整備 8390億円 ・直接経費 会場建設費 783憶円 日本館関連 360憶円 途上国支援 240憶円 整備費(警備費) 199憶円 万博の機運醸成 38憶円 誘致費用 27憶円 *計 10,037憶円 ・間接的インフラ費用 約9兆円 ・各府省の事業費(行動計画) 3.4兆円 「直接的なインフラ整備費」の内訳◆万博会場の最寄り駅となる「夢洲(ゆめしま)駅」までの大阪メトロ中央線延伸など「会場周辺の整備費」が810億円。◆会場となる人工島・夢洲と市街地を結ぶシャトルバスのルート 阪神高速「淀川左岸線」2期整備事業など「会場へのアクセス向上費用」が7580億円。「間接的なインフラ整備費」◆南海トラフ巨大地震対策など「安全性の向上」や「広域的な交通インフラ整備」「各府省の事業費(行動計画)」◆「空飛ぶクルマ」の実証事業など 「会場建設費」が、当初の2倍近い2350億円に膨らんでいる。(朝日新聞) 大阪府と市が負担する費用は、約1,112億7,000万円 来年度以降、さらに機運を高めるためのイベント費用なども加わる見込みとなっている。 運営費に至っては809億円となっているが、協会広報部の担当者は「総額はまだ定まっていない」という有様。2820万人が来場するという予想に基づき、7500円という入場料が決められているが、人気のほどから言えば、皮算用は遠く及ばない可能性が大だ。 万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を知らない人も多い。まったく機運が盛り上がっていないため、これから機運醸成費用として38憶円も注ぎ込むという。魅力が無いものをどうやって盛り上げ、その気にさせるのだろうか。 空飛ぶ車も間に合いそうにないし、1970年の時のような目新しい展示もなく、「いのち輝く未来社会のデザイン」と抽象的な表現に魅力を感じる人は少ないでしょう。 利権と政治家が絡んで、双方が金儲けできる絶好のチャンス。みすみす逃してなるものかと、政財界が寄ってたかって甘い汁を吸うという構造とか、賄賂とかが頭にチラついてしまう。 支持政党別にみると、 大阪を拠点とする日本維新の会支持層で「ぜひ行きたい」「できれば行きたい」と回答したのは計61.5%に上った。 自民党支持層は計34.8%▽ 無党派層は計22.5%▽ その他支持層は計14.7%- 維新支持層だけは期待感が大きいようだ。ロゴの評判もすこぶる悪い。私も大嫌いだまさに悪夢の洲(しま)になりそうだ。(クリックで公式サイトへ) 独自で設計、建設する「タイプA」パビリオン50棟・・・・建設を請け負う事業者を見つけることが容易ではない状況で、の多くの国は資材価格の高騰などで予算が折り合わず、建設事業者が見つかっていない。 現段階で一つも着工されていない。 協会が本体を建設して貸し出す「タイプB」や「タイプC」と呼ばれるパビリオン・・・・採用する約100カ国も、今後は内装業者の確保を行う必要があるが、工事が集中することで業者が見つからない事態が懸念されている。 日本側が代行して発注、建設する簡易な「タイプX」のパビリオン・・・・採用を提案しているが、2カ国しか正式に受け入れていない。 各国の最終決定を待たずに24棟分の資材をゼネコンに先行発注。しかし、採用する国は最大でも3カ国にとどまり、キャンセルで十数億円がかかることが判明。 アフリカのナイジェリアがタイプAをあきらめ、複数国が一つの建物を共同で使う小規模なタイプCに移行することも明らかに。開催期間 2025年4月13日~10月13日 会場は廃棄物処理場だった離れ島。土壌改良やインフラ整備の費用がかさんでいる。半年ほどの開催では採算はとれない。 そもそも、府や市は万博開催を目的にしてはおらず、跡地をIR活用につなげるのが狙い。そのため、大金を注いで作っている木造のリングも解体・撤去する予定だった。それが、反対意見が噴出したために、残すとかどうとか・・・大阪万博の理念こんな抽象的な理念を形に表すのは至難の業だ。(クリックで拡大) 地球が危機を迎えている今、それに焦点を合わせてマクロ、ミクロからあらゆる知恵を総動員して難問に挑むような、「心が熱くなって、人間てすごいなぁ!」と思えるような万博。地球人としての責任と気概を見せるようなテーマを軸に、大きく展開するものにしてほしかった。 単なる国威発揚、輸出製品見本市のような万博をやっているような時代じゃない。そういうものは、コロナ禍中にもかかわらず潤沢な資金にものをいわせ、大きく変貌を遂げた国のお祭りだったドバイ万博が最後でしょう。 今や三流の国となった貧乏な日本国がやれることは限られている。面子とプライドを国外にまでひけらかしているよう。今の状況を海外のマスコミがどう報じているのか、もっと報道されてもいいのに、それを敢えて避けているようにしか思えない。★ たった半年の「お祭り」に10兆円を超えるベラボーな公金を注ぎ込むこと自体、とても正気の沙汰とは思われない。頭がおかしい、狂っている。誰も責任を取らず、罪のなすり合いの醜い様を見せられ・・・挙句の果てにむにゃむにゃに・・・・・ 万博の波及効果は、当初6兆円超と言っていたものが、いつの間にか2兆円となって、今はもう誰も言わなくなった。怖くて口に出せないのだ。分かっているのに止められない。 神戸女学院大学名誉教授(凱風館館長)・内田 樹氏は、「一度始めたことはやめられない」というのは日本人がよく口にするけれど、そんな言明には何の合理的根拠もない。「それがもたらすメリットよりもリスクの方が大きいと予測されるプロジェクト」は誰が何と言おうと止(や)めるのが正しい。そのせいで言いだした人間の面目が丸つぶれになろうが、これまで投じた資金が無駄になろうと、止めるのが正しい。 社会福祉や教育や医療の予算のことになると「財源がない」とにべもない財務省がどうしてこんな「ドブに金を捨てるようなイベント」にだけは大判振舞ができるのか。その理由が私には全く分からない。と、12月24日の中日新聞(視座)に書いている。 まったく同感です。 AIに質問すれば「中止しかない」という答えが、速攻で返って来るだろう。「今すぐ中止すれば、三百数十億円の賠償で済む。即刻中止を!」と「未来ネット」の馬場徳夫事務局長(81)らが、先月、約9万人分の署名を日本国際博覧会協会と大阪府・市でつくる万博推進局にそれぞれ提出している。 5つの基本計画 1.海と空を感じられる会場 2.世界中の「いのち輝く未来」が集う万博 3.未来の技術と社会システムが見える万博 4.本格的なエンターテインメントを楽しめる万博 5.快適、安全安心、持続可能性に取り組む万博開催期間 2025年4月13日~10月13日 ★「チケット」販売状況(12月14日現在) 開幕券 17,201枚 前期券 18,778枚 超早割一日券 86,663枚 特別割引券 2,292枚 通期パス 2,605枚 夏パス 886枚 合計 128,425枚 大阪府知事も市長も心の中ではビビッているだろう。2025年4月13日~10月13日の開催の後、待っている事柄がどこまで見えているのか。楽観バイアスが通用する時代でも状況でもない。終わってからの言い訳をどうするかを考えるのが今後の課題か。