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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2009.02.11
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テーマ:短歌(1697)
カテゴリ:ことば
   ♪ 大座布にかしこまりたる8歳の
             喫茶去(きっさこ)の声に笑みてのぞめり 



 年貢寄せといって、お寺に借りている土地代を支払に行く日があります。少しばかりの土地を借りているので、先日すぐ近くにあるお寺に行ってきました。

 土地柄から必ずお抹茶を振舞ってくれます。
 私のすぐ後にきた母子連れにも当然お抹茶が出されました。母親の方へ出されたのですが、母親はそれを横に座っている息子の方へ譲ってしまいました。
 聞くと、8歳のその子は抹茶が大好きで、今日はそれが目的に付いてきたのだ言う。

 美味そうに和菓子を食べ、美味そうにお茶をすすっていた男の子。
 安物ではあるが抹茶を立てる道具を与えてあり、家でも拙い仕草で抹茶を立てているのだそです。お寺という場所にも違和感なく溶け込んでいて、落ち着いた様子は大人たちの会話にも入って来そうな気さえしました。

 将来この子はどんな大人になっていくのだろうかと、見ず知らずの母子でしたが少しばかりの興味を覚えた。

 喫茶去(きっさこ)とは禅語で「よう来られた、まあお茶でもどうぞ」という意味。
 元々は「お茶でも飲んで出直して来い」というのが本来の意味で、相手を叱咤する語であったのが、後にお茶でも召し上がれ、の意に解されるようになったものらしい。





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最終更新日  2020.02.18 09:39:56
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◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
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