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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2009.04.26
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テーマ:短歌(1697)
カテゴリ:心 想い
   ♪ 山にふじ里につつじの咲き乱れ死にゆくことは淋しきことか
 
 死ぬことは悲しいこと辛いことではない、という考えが広まってしまうとどうなるのでしょうか。
 実際、死ぬことは「永久の別れ」を意味しますから、そう言う意味では辛いことではあります。しかし、「会うは別れのはじめ」のごとく人生に別れは付きまとうことです。

 ひと月ほど前だったでしょうか、朝日新聞の「天声人語」に103歳の母を看取った78歳の女性の話が載っていました。その母親の日記に、感謝の言葉に続いて書いてあったと。

 「あの世で長いこと私を持っている、大事な人に電報を打ってあります。待ちかねて迎えに出ていることでしょう。喜びも半分、不慣れで心細さもありますが、待つ人に会える楽しみもあります」

 何と清々しい天晴な境地なんでしょ。この年齢だから言えることかも知れませんが、かなり教養のある人とも感じます。


 人生色んな事が有って思い通りにはいかないもの、生きている事は凄いことでありそれだけで価値のあること。そう思って生きてきた方のようにも思います。

 「死」の中でも自殺は最も罪深いこととされています。与えられた生を自分の手で抹消してしまう事は神への冒涜であると。
 もし、「自殺」をそんなに罪深いことではなく淡々と受け入れるような社会だったらどうなるのでしょうか。

 自殺する人はもっと増えるのでしょうか、それとも減るのでしょうか。
 私は、かえって減るような気がします。

 何時でも死ねると思えば、もう少し頑張ってみよう、死ぬのはそれからでもいい、という気になるのではないでしょうか。

 死そのものに重い意味がなければ、そこに執着する気も失せるでしょう。


 これから先、人口がもっともっと増えてくると死への社会的な捉え方が変わっていくことは想像がつきます。

 次元は違うにしても、「出来ちゃった婚」がこうも世の中に認知されて蔓延る社会が来るとは思わなかったように、自殺の概念も変わっていくと思います。

 「人類が獲得した最大の美徳」なんて、ね。





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最終更新日  2020.02.19 16:03:47
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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