♪ しょくぶつに助けられ生くわれらなるせいを享受のいっぽうつうこう
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
N氏は、11月30日に櫨のウルシオールにかぶれ、痒い思いをしていた。
「症状の改善は早くて2~4週間、遅いと1年近くも治らないことがある」って、調べた情報に書いてあったのでウヘーと思っていた。しかし、4日の夜にはほとんど痒みも無くなり、5日間ほどで治ってしまったらしい。
対処療法には「ヒドロコルチゾン」という薬を塗り、かゆみ止めには「抗ヒスタミン剤」を服用するといいという事だったので、教えてやった。
しかし彼は、極力、薬を使わない主義らしく、薬局にも行かない。自宅で作った「枇杷の葉エキス」を患部に一日数回塗布したんだと。どうやらそれがよく効いたようだ。
こんな容器に入れて、ピュピュッと。
「枇杷の葉エキス」は優れもので、ビワに含まれる「アミグダリン」という成分に鎮痛作用や殺菌作用があり、腰痛、神経痛、五十肩、リュウマチ、膝・肘の痛み、また打撲や捻挫といった運動器疾患に良いとされる。直接塗布するか、湿布薬として使う。
飲料(お茶)は、疲労回復、鎮咳、去痰、嘔吐抑制、殺菌、抗ウイルス。(
気管支炎、発熱性の風邪の咳、吐き気、嘔吐、下痢止め、夏バテ、疲労回復)に効果あり。
一日数回塗ることで、切り傷、やけど、皮膚炎、かぶれ、あせも、きびになどの痒みや痛みを取る、古くからある民間療法だ。体全体の腫れや消炎に利用することが出来、おでき、すり傷、虫きされ、かぶれ、水虫、深爪など何でもござれ。
また、口内の傷、口内炎、歯槽膿漏、のどの腫れや痛みといった、口の中の疾患でも利用することができる。(口内に塗布する場合は刺激が強いので、エキスを3、4倍薄めて利用する。)
作り方はいたって簡単。
1:1年以上たった濃い緑色で肉厚のビワの葉を7‐8月に採集し使用。
よく洗って適度に乾燥させ、適当に刻んで、容器に入れる。
焼酎1・8リットルに対してビワ葉は150グラム程度を使用。
2:容器に焼酎を入れる。35度以上のホワイトリカーがいい。
3:容器を週に2-3回程度振って、よく混ぜる。
葉の上下を入れ替えると、エキスがより抽出されやすくなる。
4:密封して冷暗所に2-4ヶ月程度保管する。
夏場なら約2カ月、冬場なら約4カ月たつと、
濃い緑色の液体がでる。
5:茶色くなってきたら、ざるで濾してビワの葉を取り出す。
取り出した葉は布袋に入れて、入浴剤として使うと良い。
湯が柔らかくなり、温泉に入ったように体の芯から温まり、
湯冷めしにくく冷え性の人には、特にお勧めなんだとか。
アトピーや皮膚病にも効果が高く、疲労回復に役立ちます。
6:常温で保存しても数年は充分持つ。
化粧水などの容器に小分けしておくと、使用に便利。
特に「痒み止め」には良く効く。今回のウルシオールのかぶれは、痒みが収まったので治ったというわけだ。「アミグダリン」だの「抗ヒスタミン剤」だのの薬に頼るのは出来るだけ避けたいもの。薬はどんなものでも目に見えない副作用がある。その点、天然素材は安心だ。
ちょっとした皮膚炎、虫刺され、湿疹、汗疹などにはとても重宝する。ベタベタしないしアルコールの作用で直ぐに乾いてしまうのもいい。子どもにも何の問題もなく使えるので、常備薬として備えておくといい。
病弱の人や慢性障害のある人は、毎日盃一杯ほどを飲むか、水またはビワ茶で適当に割って飲むと良いらしい。
湿布薬としてビワの葉エキスをガーゼに染み込ませて患部に当て、ラップを被せた上からテーピングする。肩こり、腰痛、打撲、神経痛、五十肩、リュウマチ、膝・肘の痛みなどに効果があるとされる。
温湿布には、湿布の上からホットパックや使い捨てカイロなどで温める。内臓の痛みや各種慢性病にも効果があるとか。
ビワの葉エキスでかぶれを起こす人もいるため、事前にパッチテストなどを行っておくといい。
N氏の「ちくわぶ」も姿を消して、元の姿に戻ったようだ。Nよ、デリケートゾーンは何も女性だけのものじゃないんだぞ。触る機会が多い分、よけい気を付けないとなぁ・・・。
|