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2018.12.17

●　ボイジャー２号は人類の過去を、未知のものに届ける旅を続ける

テーマ：日記を短歌で綴ろう(3522)

カテゴリ：話題・情報

♪　一歩ずつ積み重ねきし年月は地層のごとく揺るがざるべし

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

　皆さん、４１年前の自分や世界がどうだったか覚えていますか？　自分のことは案外覚えていますが、ニュースとなるとほとんど覚えていないんじゃないでしょうか。
　1977年（昭和52年）といえば、私は28歳。仕事にも自信が付き、５か所の飲み屋にボトルキープがあり、飲酒運転の常習犯だった。富士山に登ったのもこの頃で、車で行って夜中に登ってご来光を拝み、そのまま車を運転して帰って一睡もせずにテニスをしていたのを思い出す。ああ、あの頃が夢のようだ。

この年の出来事を浚って見ると、
　＊ジミー・カーター大統領就任
　＊保育所の男性職員の名称である保父が正式に認可
　＊全日本柔道選手権大会で山下泰裕が19歳の史上最年少で初優勝
　＊大学入試センターが発足
　＊「マイルドセブン」発売
　＊全米女子プロゴルフ選手権で樋口久子が優勝
　＊ニューヨーク大停電
　＊日本初の静止気象衛星「ひまわり」（後の「ひまわり1号」）打ち上げ
　＊「キャンディーズ」「普通の女の子に戻りたい」と解散
　＊ビッグイヤー電波望遠鏡でWow! シグナルが受信される
　＊芸能界マリファナ汚染事件
　＊王貞治選手が対ヤクルト戦でホームラン世界新記録の756号を達成
　＊ボイジャー1号がケープカナベラル空軍基地より打ち上げ
　＊日本航空クアラルンプール墜落事故
　＊ダッカ日航機ハイジャック事件が発生
　＊白黒テレビ放送が廃止（完全カラー放送へ移行）
　＊ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件
　＊横田めぐみが、下校途中に北朝鮮の工作員に拉致される
　＊江川卓事件
　＊リニアモーターカー、世界初の浮上走行に成功
　＊チャールズ・チャップリン死去（88歳）
　＊五二豪雪（昭和52年豪雪）前年12月〜本年2月にかけて全国的に大雪
　＊芥川賞
　　　上半期 - 三田誠広『僕って何』、池田満寿夫『エーゲ海に捧ぐ』
　　　下半期 - 宮本輝『螢川』、高城修三『榧の木祭り』
　＊直木賞　該当なし
　＊洋画
　　　007 私を愛したスパイ［英］
　　　ロッキー
　　　未知との遭遇
　　　スター・ウォーズ（日本での公開は1978年）
　＊邦画
　　　八甲田山
　　　惑星大戦争
　　　幸福の黄色いハンカチ
　　　八つ墓村

　何故こんなことを書き始めたかと言うと、先日、朝日新聞にこの様な記事が載っていたんです。
　打ち上げられたというニュースそのものにはそれほど関心を抱かない。単なるスタートを切っただけの事で、その後どうしたかに注目するのはマラソンでも無寄港世界一周でも同じ。東大に入るのは難しい、しかし問題はその後でしょう。

　ボイジャーの成果はNASAの活躍の証しでもある。結果にコミットするライザップは不良企業を買収しまくって喘いでいるが、NASAとボイジャーは期待を裏切らず結果を出して、こんなニュースを届けてくれたんです。

　1977年に打ち上げられ41年経った2018年11月5日に、無人宇宙探査機ボイジャー2号が太陽圏外の星間空間に到達し、2012年のボイジャー1号に続き、人類史上2つ目の人工物が太陽圏外に達したことになるんだね。

　「太陽圏（heliosphere）」は太陽風の及ぶ範囲。10月にはボイジャー2号が「太陽圏の最外部（hejavascript:void(0)liosheath）」を飛行中であり太陽系離脱目前であることも報道されていて、それが確認さてたというわけ。

　原子力電池を搭載しているボイジャー2号は、これまでに木星・土星・天王星・海王星に接近し、その姿を我々に届けてきた。1989年8月には海王星の大暗斑（後に消滅）を捉えるなどの惑星探査を終え、以降は太陽圏の星間空間ミッションを行ってきた。

NASAの説明動画（クリックでYouTubeへ）

ボイジャー2号が捉えた「大暗斑」が見える海王星

　太陽圏を脱して、地球から約180億キロ離れた所からのデータを受信できるというのが凄い。原子力電池の寿命が尽きる2025－30年ごろまでは続くというのだから恐れ入る。
　オールトの雲に達するまで300年、太陽系外へ出るのに3万年と、ボイジャー2号はずっと生き続け、飛行を続けていくのだろうか。劣化の原因になる物質が無ければそれもあり得るということか。

未知の生命体に向けての「ゴールデンレコード（クリックで解説へ）」

「これは小さな、遠い世界からのプレゼントで、われわれの音・科学・画像・音楽・考え・感じ方を表したものです。私たちの死後も、本記録だけは生き延び、皆さんの元に届くことで、皆さんの想像の中に再び私たちがよみがえることができれば幸いです。」
アメリカ合衆国大統領・ジミー・カーター

　いずれはリアクションがあるのかも知れないが、果たして、そのころまで人類が存在しているかどうか。

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最終更新日 2018.12.17 10:58:26
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◆２００６年５月８日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、２００９年２月中旬より再スタートしました。
◆２０１１年１月２日からは、楽歌「ＴＮＫ３１」と改題しました。
◆２０１４年１０月２３日から「一日一首」と改題しました。
◆２０１６年５月８日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆２０１７年10月10日より　つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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