♪ ツンとデレだけじゃ淋しい三つ目の顔を加えてリベラルをゆく
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“周りと同じでなければいけない” という感覚で凝り固まっている日本人って、一体何なんだろう。
自然災害の多い島国で、事あるごとに辛酸をなめて生きて来た中で培われた、同調精神なのかも知れない。火山国ゆえに山岳の占める割合も高く、山と山の間の盆地や川の流れる谷あいの限られた場所に居を構えて生きて来た。平野がないところも多く田畑を維持するのも大変なところへ、台風や地震に見舞われ、日照りや冷害に加えて水飢饉などもある。
都に住む公家や町人とは違って、農村に住む人々は少ない土地と田畑に命を預けて細々と生きて来た。災害が起これば地域が手を取り合って助け合うことで何とか生き延びて来た。そんなところでは、村とい集団の一部となって個人の自由など許されない。少しでも掟を破れば村八分となって困窮するばかり。そんな同調圧力が日本人の体に、DNAの中に組み込まれているのだろうか。
現代になっても、心とは別のところでその因習が顔を出し、出る杭は打たれるべく弾圧をしようとする。異質なものとして排除しようとし、それが正しい事なのだと疑いもせずただ単に無意識の行動として現れるから始末が悪い。
高齢者だけならまだしも、若者らにも染み付いている。家庭、地域、学校など諸々の環境に滲み込んでいるものが、子供が育っていく間に体の中に刷り込まれていくのだろう。
いじめをするのは、殆どが自分を認めてほしいという自己顕示欲から来ている。それは大人も子供も変わらない。強いものに立ち向かうのは骨が折れるので、安易な弱い者をいじめることで優越感に浸る。裏を返せば劣等感の表れでもあるわけだ。
いじめをする子の家庭には問題がある場合が多い。自分を認められていない、居場所がない、家庭不和など何らかの違和を抱え、心の中の得体のしれない齟齬と戦っている。アメリカの研究では、タバコを吸う人の多くは精神的な問題を抱えていると言われている。それと虐めは同根のものなのかも知れない。
同調圧力と虐めがセットになるのも日本独特の特徴なのか。ネットでの炎上を一概には言えないが、虐めと同調圧力とが根底にある事は否めないでしょう。匿名という隠れ蓑を着てはいるが、ハンドルネームでの自己顕示に他ならない。抑圧されている何かから自分を解放する手段として、ネットに書き込んでは憂さを晴らしている。賛同と注目されたい一心で一生懸命なのだ。
こいつらはバカだアホだと言うのは、煙草を吸っている人にバカだアホだと言っているのと同じ事になる。
心に虚ろな穴があるのを自分では気付かずにいる。
それは誰にでもあるものかも知れず、その穴に気付いた時から人は人として生き始めるのかも知れない。
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