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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2019.05.26
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カテゴリ:話題・情報

♪ 幼鳥を救わんとして一途なり人にこころのあるが恨めし


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 カミさんが段ボール箱に入れて、何かの幼鳥を拾って買い物から帰って来た。歩道を鳴きながら歩いていたらしく、いかにも無防備で放っておくわけにもいかず、思わず救出したんだという。
 ツバメではない事は、勤め先の壁にも毎年営巣して、その巣から落ちているのを救出したことも有るのでよく分かっている。辺りを見回すとツバメの巣はあるものの、他にそれらしいものは見当たらなかったという。



 家に持ち込んだのは良いが、はて? どうしたものか。猫がいるので、先ずはそれから守らねばならない。羽ばたいて飛ぶ真似をするし、親を呼んでいるらしい可愛い声でピーピー鳴いている。いじらしいったらありゃしない。一体何という鳥だろう?成鳥なら図鑑で分かるが、幼鳥は成長するにつれて羽根の色が変わったりするので良く分からない。

 鳥かごがないので代わりに何かに入れてやらる必要がある。見ると玄関に傘立てがあり半分がメッシュになっている。それを横にして、寒冷紗でも張ってやれば簡易の鳥かごにはなる。それで、それらしく設えてそこに入れてやった。
 野鳥は飼育してはいけないことになっているが、保護という形なら大丈夫だろう。それで、どうやって飼うか。餌は虫か? そんなの無理だなぁ、どうしようか。


左手で撮ったので上手く撮れていない。

 取りあえず、日本野鳥の会に電話して相談してみようと思い、愛知支部の番号を調べて訊いてみた。NHKラジオの「子ども電話相談」でもこういう相談を聞いたことがあるなぁなんて思いながら・・。事情を説明すると即座に返答が返って来た。

 「何時保護しましたか?」今日です、と答えると、「飼育は出来ないので、元いた場所に戻してください。」「近くで親鳥が見ていたかもしれないし、餌を運んでくるかもしれないですから。」どうなっても、放っておくしかないんですね?「そうなんですよ。」

 人間が勝手に介入して彼らの世界をどうのこうのすることは出来ないらしい。猫に襲われようが親が見捨てようが、それが自然界の掟という事らしい。飼うつもりでいても餌が手当てできず、結局は死なせてしまうことになる。そうなると不必要な責任感を背負いこむことにもなる。人間の一方的な価値観で善良を自認したところで、それは自己満足でしかないということか。

 餌が虫でないタイプの鳥だったら或いは飼えるかもしれないが、生まれたばかりならいざ知らず巣立ち直前まで大きくなってしまってはもう無理だろう。
 電話を切って直ぐに元の場所へ戻しに行った。目の前にあるクリーニング店のおばさんが出て来て様子を覗っていたので、事情を説明。「様子を見といてください。」と冗談を言ってそこを離れた。
 振り返って見ると、そのおばさんが傍でジッと眺めていた。そんなに傍でじっと見ていたら親鳥は近づけないなぁなんて思うが、そりゃ気になるわ。いたいけな小鳥が、親を呼んでずっと鳴いているんだから・・。

 人や自転車、すぐ横には車が通る隠れ場所など何もない。他の誰かが見つけて同じ様なことをしないとも限らない。一期一会のおさな鳥。心を通わすことのない弱き生きもの。人に心のあるが恨めしい。

 こういうことがあちこちで起こっているらしく、日本野鳥保護連盟から注意勧告されている様です。各都道府県でも独自のパンフレットを作成して扱い方を知らしめている。

 
(クリックでPDFの大きな画像に飛びます)

 電話で相談した時の対応が素早く明確だったのは、こういう事例が多くて対応に追われているということが背景にあるようだ。一つ勉強になった。







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最終更新日  2019.05.26 07:19:01
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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