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2019.05.29
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カテゴリ:話題・情報

♪ 国権と戦う勇気 健体にあらざりて尚美しきかな


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 生まれて初めて裁判の傍聴に行って来た。イラク派兵で負傷し、その後の公務災害認定の遅れと打ち切りによって後遺障害が発生。パワハラによる退職強要とも闘ってきた航空自衛隊元3等空曹の池田頼将さんを原告とする自衛隊国家賠償裁判。
 先日、ムスリムと一緒に揖斐川町で交流のあった田中氏が一緒なので心強かった。彼はこういう裁判にも顔を出していて、国家というものへの監視と不正の追求に目を光らせている。反戦、反原発、自衛隊の海外派遣など、国民を蔑ろにする国家に反旗を翻すアグレッシブな活動家でもある。



 内容が分からない私はネットで調べて、そのあらましを頭に入れて傍聴に臨んだ。その記事の中に原告・池田元3等空曹の訴えたい事が詳しく載っていましたので、それを引用しておきます。

「原告・池田元3等空曹のアピール」
 戦争を止める力は私たちにある

 自衛隊イラク派兵の任務で2006年7月4日に負傷し、その後、自衛隊からパワハラ・退職強要を受け、国家賠償裁判を闘っている元自衛官の池田頼将です。口頭弁論再開にあたって、全国の仲間に傍聴を訴えます。
 (1)今、自衛隊は国連PKO(平和維持活動)に部隊を派遣できていません。南スーダンでは、停戦合意も「戦闘地域ではない」という原則も崩れていたことを隠蔽(いんぺい)してきたために、今でも多くの隊員がPTSD(心的外傷後ストレス障害)で苦しみながら、「何のために、誰のために派遣されたのか」わからないままでいます。
 もともと、私が派遣されたイラク戦争が大きな転機でした。当時小泉政権は「非戦闘地域」での「復興支援」だから大丈夫だと言っていました。
 しかし、イラクのサマワに基地をおいた陸上自衛隊も、隣のクウェートに基地をおいた航空自衛隊も、米軍と一緒に攻撃される状態になっていたのです。
 私がけがをした相手も直接は米軍関係の車両でした。米軍がらみの事故であることが不都合であるかのごとく、その後も国会での報告では私の事故のことや治療が長引いていることは隠され続けたのです。
 公務災害の認定が遅れたこと、また公務災害の治療費を打ち切ったことに違法性があることをしっかり裁かせたいと思います。
 (2)都合の悪いことは隠すという自衛隊のありかたに裁判所が手を貸すことを許さず、真実を突き止め、責任を明らかにさせるということです。
 特にこの事故への自衛隊の適切な対応がなかったために私がなかなか体力も回復せず、精神的にも参っているなかで昇進の機会を奪われるような仕打ちを受けたこと、また、私を悪者扱いするために新潟救難隊での暴行事件では暴行した加害者をかばい、私を通信隊から排除したことです。
 名古屋地裁に「警務隊記録」の文書提出命令を出させる決定をさせるためにも多くの傍聴が必要です。
 (3)戦争にはうそがつきものです。
 「テロとの闘い」を掲げたアメリカ・ブッシュ政権は、イラク・フセイン体制を「テロ国家」と規定して攻撃し占領します。しかし、「化学兵器も核兵器」も見つかっていませんし、不正義の侵略戦争だったということです。
 そのため、イラク戦争やアフガニスタンでの戦争に動員されたアメリカの兵士が、今なお多くの自殺者を出し続け、押し付けられた「愛国心」に対する反逆ともいうべき事件を起こしています。
 安倍政権の狙いは「国益のために戦争をしてもいいんだ。そのために侵略戦争もできる軍隊に自衛隊を変えていくんだ」ということです。このことに、自衛官やその家族は誰も納得していません。うそとペテンで戦争をさせることに絶対反対です。
 (4)真実を隠して自衛官や労働者に「国のための犠牲になれ」という社会は間違っています。強権的に戦争に動員することは国家犯罪です。この国家犯罪を繰り返させないための仕組み、約束が憲法にほかなりません。
 裁判が始まって名古屋に移ってから、自衛隊は私の住居に10台以上の監視カメラをつけてプライバシーを侵害しています。集合ポストの真上にも高感度監視カメラがつけられ各戸に配達される郵便物の宛名や送り主まで盗撮しています。
 裁判を始めたことがそれほど国や自衛隊に不都合なのでしょうか。このことは「国益のため」という権力者の常套(じょうとう)文句が、実は労働者や住民の権利を侵害しても罰せられない仕組みであることを物語っています。憲法第9条の改悪は絶対に認めることができません。
 (5)私の裁判は、「国は約束を守れ」「自衛官は使い捨ての将棋の駒ではない」ことを明らかにする裁判です。不正義の戦争や侵略行為を止める力を持っているのは私たちです。
 イラク派兵での負傷が隠され、私は適切な検査と治療を受けることができませんでした。事故にもとづく後遺障害や心身の打撃から私はいじめを受け退職を強要されたのです。再び戦争の惨禍によって自衛隊員が犠牲になることのないよう、真実を突き止め、しっかり不正行為を裁かせなくてはなりません。週刊『前進』02頁(3011号02面03)(2019/02/14)




 名古屋地裁で始まったこの裁判。2月26日、3月5日は自衛隊側の証人、そして原告の池田氏が証言に立ったのが5月22日。そして、昨日28日に反対尋問が行われるという運びとなって、それを傍聴して来たわけです。
 被告の国側の弁護団は10人、原告側は4人でした。原告側のリーダーはテレビでも時々見かける〇〇弁護士でした。最初は共産党系の弁護士が付いていたが途中で引き下がってしまったと聞く。何だか裏側にはそれぞれの都合が交錯していて、見えないところでの駆け引きや損得勘定などが働いているらしい。


 被告側の女性弁護士が小さな声で小さな事をくどくどと質問し、障害を負っているために会話もスムーズにはいかない原告が腹を立てる場面が何度かあった。
 どんな風に展開していくのか見守っていたわけだが、ごく限られた部分に終始し1時間半ほどであっという間に終了してしまった。どうやら被告の国側はこれ以上拗らせない方が得策と考えている様で、予定していた5人の証言もキャンセルしたようだった。
 次回にはもう結審してしまうらしい。支援者たちも呆気に取られている風だった。


一階の平面図 内部は二つの棟に分かれている

 裁判つぶしを狙った不当な弾圧と生活破壊を労働組合や仲間に支えられて乗り越えながら、安保=戦争法案の強行や憲法改悪に反対するデモや集会に参加してきた池田氏。
 「隊員は使い捨ての駒ではない」と自衛隊の違法行為を追及する裁判闘争は、安倍政権の改憲の狙いを暴き、労働者の国際連帯で戦争を止める闘いでもあった

 タイミングとしても、「イラクでは日本の自衛隊はアメリカ軍の同盟軍として見られていた。」というような新聞記事がでたりする中での裁判。戦争を出来る国にしたい安倍政権にとって打撃になるのをいかに小さく抑えるかという裏工作が始まる。
 極々軽い判決が出てうやむやに終わらせられる様な、いやな予感がしてしょうがない。文句あるなら上告して見ろ! そうなれば何年かかるか分からんぞ! と暗黙の脅しをかけて来るような・・


 40席ほどしかなく、座れない人は傍聴することは出来ない。40分ほど経過した何の区切りもない不自然な状況の中で、身なりのきちっとした若い男性5-6人が一斉に退席した。本当の所は良く分からないが、「席を支援者に与えないために来てたんじゃないか」と田中氏。
 国家賠償裁判という一般にはあまり馴染みがない裁判だったが、ノンポリの私にはいい経験になった。弁護団や支援者らの漏らすことばや会話が耳に入って来て、眠っている何かが刺激を受けて少しばかり泡だった。






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最終更新日  2019.05.29 09:21:12
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
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