♪ 台風のそれたる朝や空たかしまつりの花車(だし)の遠くゆく見ゆ
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
台風19号は当初より東寄りのコースを取り、東海地方は被害を免れた今朝、申し訳ない様な快晴の中をウォーキングして来た。台風の爪痕を何も知らないでのことなのでこんな呑気な歌が詠っていられる。ちょっとばかり心苦しいので戻ってからテレビを点け、その悲惨な状況を観た。
伊豆半島に上陸した後関東地方を縦断しながら長野にまで、広範囲で多大な被害をもたらしたようだ。多摩川など河川の氾濫が多数あり、特に千曲川は上流で氾濫した上に下流では堤防の決壊という想像を絶する事態となってしまった。
今台風は、発生から発達、接近まで驚くべき経過をたどったらしい。発生直後、中心気圧が1日で急速に低下し、非常に大きな雲のまとまりができた(海水温や大気の対流などの条件によるもので、これが大きさに影響)。北上しても中心気圧が低く勢力を保ったままで、日本のすぐ南の海水温が27度以上で平年より1~2度高く、エネルギー源となる水蒸気を多く取り込んだことによる。
10月になると、通常は北西から乾いた空気が入り込んで台風の水蒸気を奪い、列島に近づけば雲の密度は下がるが、今回はしっかりした雨雲を持ったまま台風が接近したという。今後もこの傾向は続くと思われる。
地球の気候が今までとは違っているので、例年と比べること自体がますます無意味になっていく。
♪ 日本を飛び火に襲い降る豪雨まるで作意の有るかのごとく
それにしても、まるで日本全体を攻撃しようとしているかのごとく、今まで無かった場所や地域で大雨が降り、大きな災害が次々に起こっている。当然、その地域にとっては想定外のことになるので、災害そのものの質が原初的というか無抵抗な形で起こるので被害も大きくなる。
便利、楽、得、ばかりを追い求め、最後はそのしっぺ返しを受けて自業自得の苦しみを味わう。脳が発達したことで逆に淘汰されるという運命を背負っているかのような人間。そこへ凝りもせず、AIというトンデモナイ敵まで作り出そうとしている。
|