♪ デビルだなと呟やくことば時に溶け可愛さだけの仔猫が眠る
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いたずら坊主のアランがテレビ台に乗って、そこからピアノに上がり、テレビの裏側に入ってコードを弄る。「やめろー!」と叫んでみても、仔猫の耳に念仏、人のいう事なんか聞いていない。Amazon Fire TV Stickのコード・コネクターが横位置で差してあるのでとても不安定で、紐で吊って安定させている。それをいじられる困るのだ。
テレビ裏の両サイドには箱を置いて入れないようにしてあるので、入りたい一心でどこかから入れるかウロウロして、結局はピアノの上に上がることになる。そこから紐に手を伸ばして引っ張ったりする。
それで、何とかそいつを防ぐ手立ては無いか、とりあえずはTV台に乗れなくするのが先決だ。TVそのものは転倒防止のため、最初から接着・固定する様になっていて動かせない。何かいい案はないか。そうだ、以前、猫のオーナメント(立派なものじゃないが)を作った時に使った残りのFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製のプラポール(5.5×2100)が一本あった。それで何とかならないか。
これでどうだ!
設置してそのアイデアを自画自賛して様子を見ていた。最初、ヤツは「オッと」という感じで戸惑いを見せていた。しかーしだ、翌日になって、走り回っている勢いで左から台に飛乗り、そのままラインを腹に当てながら乗り越えたのには驚いた。自分でも予期しなかった咄嗟のことだったようで、同じ事はそれ以降二度としていない。
しかし、台の幅がそこそこ有って、その真ん中にあるラインの横を無理すれば通れることを発見してからは、たびたび通ってはピアノに上がっている。効果があったのは1日だけだった。
もう一本あれば完璧だが、アイツのパワーに気圧されていて何だかやる気が失せた。
かなり気の荒い猫で、耳がやたらに大きく鼻が長(高)い。網戸に上ったところはヤモリだし、動き回るところはハツカネズミ、噛みついてじゃれ付くところは肉食野獣そのもの。何の猫種が混ざっているのか知らないが、ちょっとばかり末恐ろしさを感じる。
今思うと、その時から普通の猫じゃない感じはあった。
庭で最初に見掛けたのは9月10日。何かを見つけて狙っている姿は落ち着いて見え、どこかで飼われているのだろうと思っていたくらいで、とても野良の迷い猫には見えなかった。
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