♪ 磊磊の凍るくさり場超えてゆく田中陽希に憂さなかるべし
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日本三百名山をたった一人で一筆書き踏破するグレートトラバース3。雨で足止めを喰らう事はあっても連続縦走など平気でこなす、田中陽希のその体力にはただただ驚くばかり。
昨日9月26日(土)の放送では、「172座目:木曽駒ヶ岳/173座目:空木岳/174座目:南駒ヶ岳/175座目:越百山/176座目:安平路山」5泊6日の中央アルプス縦走の内の二日間。6月17日、雨で2日停滞した後の宝剣岳から再スタートのシーンから始まった。
雨の後に晴れたため岩場は凍り、くさり場の鎖にもびっしりと氷が張り付いている。出発を二時間遅らせるも日陰にはまだ氷が・・・
いつ見ても楽しい気分にさせてくれる。それは彼がマイナス要素の話をしない事が一番の要因だろう。辛いとか苦しいとかが必ずあるはずなのに、ほとんどそんな弱音や愚痴を聞かない。たくさんのサポーターやファンが注目しているということもあるっだろうが、弱みはついつい出てしまうものなのにそんなところが無いのもこの番組の良い所だ。製作者の意図もあるだろうが、本人のキャラクター、人柄の良さが多くの人に好かれるゆえんだろう。
虐めや、ネットで悪態や中傷をし、弱い者いじめをして憂さを晴らしているクズ野郎は、一度でも山登りや一人旅をしたことがあるだろうか。自分と向き合って、自然を相手に戦ったことがあるのだろうか。
いかに自分が小さな存在であるかを身をもって知るには、「山登りが一番良い」と私は思っている。
例え1500m級の山でも体力と根性の無いやつには頂上を極めることなんかできない。途中で厭になるに決まっている。自分の弱さと戦おうとせず、自分の不甲斐なさをあいまいにするために、目の前にある自分よりも弱いものを虐めようとする。現実逃避が癖になっている、心の軟弱なヤツなのだ。
自分がそんな人間であることを知るためにも、一度山登りを経験するべきだ。途中で止めたりせず、最後まで弱い心に鞭うって頂上に立つことが出来れば、きっと何かを感じ、何かを掴むことができると思う。
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