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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2019.12.20
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カテゴリ:心 想い

♪ 正と負の打ち消し合って中庸に在るかのごとく夫婦春秋


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7時15分の南西の空。雲があってこその朝焼けだ。

 この時期の朝は、やっぱり晴れていてほしいね。曇っていると一日が重たく感じてしまう。この雲は日が昇るにしたがって消えていくだろうから、晴を約束してくれているようなもの。





 この「どうも腑に落ちない」という感覚は、すべてがここから始まると言ってもいいくらいの重要な感覚だろう。新しい発見や研究のきっかけにもなるし、犯罪捜査の鍵にもなる。人物にしろ事象にしろどうも変だ納得いかないと感じることはたまにある。ボーっとして流れに身を任せている様な状況ではあり得ず、感覚を研ぎ澄ませていることが条件だろう。
 偉大な発見・発明、あるいは画期的な業績を残す人達は、アンテナをいつも立てていてその違和感をキャッチする能力が長けているのかも知れない。

 この「違和感」は小説を書く場合にも当てはまるらしい。素人が小説を書く場合の取っ掛かりとする一つの要素になるというのだ。「この凶悪犯は何故こんな事をする人間になったのか。報道されている事だけでは納得できない、何か奥深い謎が潜んでいるに違いない。」そう思った事が「書く」動機になるというわけだ。

 松本清張なんか正しくそういうものを感じさせる作家だろう。
 彼は、「文豪の奥さんはみんな悪妻だった」と、ある会見の場で語っている。内面的に鬱屈しているものを力として小説を書いているのだと。そういうものがなければ小説なんか書けないとも。
 記者から「奥さんはどうですか?」と聞かれ、「良くも悪くもない中間なので、私は文豪になれない」と答えている。


 モノを生み出す原動力は人それぞれだろうけれども、小説家にとって奥さん(女)の在り方がその意欲を左右するのは良く分かる。女以外のものはどうにかなるが、奥さん(女)はどうにもならない存在なのだ。その暗くて深い溝に足を取られ、泥沼に引きずり込まれて藻掻くうちに憎悪と怨念の捌け口を求める。その葛藤が小説を書くという行為に向かわせる。防衛本能が創作のエネルギーとなるのは自己免疫の見地からも説明がつく事かも知れない。

 この話が腑に落ちない人はせいぜい文献を漁って、真実を追い求めてください。きっと何かをもたらせて呉れ、短編の一つも書けるかも知れない・・・






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最終更新日  2019.12.20 09:51:55
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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