♪ 透明な空気のごとく在るべしと淋しがり屋が雲を見ている
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朝日新聞の投稿「ひととき」から、ほのぼのとする “ちょっといい話” をふたつ紹介します。
何気ないことで、すぐに忘れてしまうような事でもこうして文章にしておくのはいいですね。私のような年(70歳)にもなると、何でもすぐに忘れてしまう。事柄は覚えていてもディティールが抜け落ちてしまって、まともな文章にならなかったりします。
上下二つともほとんど同じ文字数なのは紙面の都合で当然としても、文章がよく似ているのは加筆・修正がなされている証拠でしょう。起承転結もビシッと決まっている。
そのお陰で読みやすいし読後感もいい。下手な文を読まされては興を削がれるし、内容も上手く伝わらないでしょうからね。
私もコンビニでこれとは少し違うけれど、順番を譲ったことがある。ファミマはそうなっていないがセブンイレブンだったかはフォーク並びになっていて、床にYの字に形に矢印がしてある。
それを知らないで左側のレジの前に並んでいる中年の婦人がいて、私がそのことを伝えると、私の後に移動して来た(フォークの柄の部分に並んでいた)。で、右のレジが先に空いたので、その方に “お先にどうぞと” 手で合図をして先に行ってもらった。
婦人は、何だかピンと来ないような風で、黙ってレジへ。終わってからも何のリアクションもないまま行ってしまった。中年のおばはんにはこういう不感症的な人がままいるので、別に腹も立たなかった。
“ほんのちょっとした良い事” をして上げた私の方には、僅かながらオキシトシンが出ていたはず。「見返りを期待しない」というのが、このところの私の三つのスタンスの内の一つで、自分の中だけの “ちょっといい話” 、それだけのこと。
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