♪ 疎林には光の射せり黒こげの立ち枯れの木の黙(もだ)する大地
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やけに暖かい3月並みの日が続く。20日の大寒前後が最も寒いはずなの、最低気温がマイナスになる事もなく氷も張らないし、雪など降る気配もない。年寄りにはありがたいが、良い事だと喜んでいていいのだろうか。
去年の日本の年平均気温の速報値は基準値(10年までの30年平均)を0.92度上回り、1898年の統計開始以来最も高温となる見通しだし・・・。
アマゾンの山火事が大変だと思っていたら、フィリピンの焼き畑農業での山林の消失はもっと酷いというのをTVでやっていた。そんな中、オーストラリアの山火事の報道を観て唖然としてしまった。
2019年はオーストラリアの観測史上で最も暑く、12月17日の最高気温が全国平均で40.9℃と、史上最高を記録し、南オーストラリア州のセドゥナでは45.5℃に達した。また西オーストラリア州のパースで12月としては初めて3日連続で気温が40℃を超え、最も乾燥した年だったとのことで、火事は9月に始まって以来、年が明けても猛威を振るっていた。しかし、5日午後には南東部ヴィクトリア州やニューサウスウェールズ州でわずかだが雨が降ったほか、気温や風速も穏やかになり、火災の広がりも落ち着いてきたらしい。
6日現在、各地で200件近くの森林火災が確認されており、全ての州・準州に影響が出ている。これまでに1200軒以上の家屋が破壊されたほか、数百万ヘクタールが焼失。ニューサウスウェールズ州では、数万世帯が停電に見舞われ、先週から今週にかけて数千人が避難した。
オーストラリア気象局が「オーストラリアの大規模な森林火災により、独自の天候が作られている」と報告。激しい火災は高温の煙を生み出し、局所的な上昇気流を発生させるとか。時には火災の煙が雲を作り、火災積雲(熱源とする大気の対流によって作られる積雲)が大きく成長し、火災積乱雲が発生していると。
これは雨をもたらし、火災を和らげることがある一方で、
雷や強風をもたらして火災を広げることもある、恐ろしい雲
首都キャンベラでは大気汚染が悪化し、世界で最悪の水準に達した。
気が燃えれば二酸化炭素が発生すると同時に、吸収した二酸化炭素を吐き出してしまう。その他の有毒な燃焼物質(微粒子)も発生する。
森林火災の煙を吸うことは誰にとっても有害だが、特に高齢になると喘息患者へのリスクが高く、子どもの呼吸器系にも長期的な影響を与える。オーストラリアの森林火災は、地方にとっても都市部にとっても緊急事態なのだ。
山火事は北米のカリフォルニアでも頻繁に起こる。気候変動によって双方の山火事シーズンが長期化し、一部が重なり合ってきているという。今季、オーストラリアで火災シーズンが始まろうとしていたころ、カリフォルニア州ではまだ各地で過去最悪の森林火災に苦しんでいた。
地球規模で、トンデモナイことが起ころうとしているのかも知れない。
ゆるい右肩上がりで推移していたものがある日突然、幾何級数的な上昇カーブをとることがある。地球温暖化の状況を見ていると、もうその兆候が見えて来ているのではないかと思えて仕方がない。
つけ刃的な対処療法、目先だけのマイナーチェンジ、希望的観測で誤魔化しながら悪化している病巣を手術もせずに放置している状況の今。人類は絶滅危惧種への階段を登っている。
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