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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2020.01.15
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カテゴリ:心 想い

♪ 耐えに耐えゴールに至り吹き出せる汗に洗われ白紙とならん


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 マラソンや駅伝がなぜこうまで日本人の心を惹き付けるのか。

 直近では、箱根駅伝の劇的な青山学院の優勝に喝采お送り、全国都道府県対抗女子駅伝では「京都」の大逆転など長距離を走る事への熱いまなざしは、世界でも類を見ない程の熱い関心に支えられている。マラソン中継の視聴率はおおむね高く、ただ走るだけの映像にドラマを感じて二時間余り間を見続けている熱心さ。
 沿道にも声援を送る人が溢れ、寒さなど問題にせぬかのようにその場を離れない老若男女。

 箱根駅伝の青山学院は4区で首位に立ち、最後まで首位を譲らなかった。それにしても、ダメ4年生を奮い立たせて、完全優勝へ導いた青学の原 晋監督の手腕は大したもの。ただただ称賛を送るばかり。潜在能力を見抜き、選手の心の中を見透かし、自発性を引き出すその透徹した人心掌握力は魔術師のごとくして、誰も真似ができない。

 チーム「京都」もすごかった。4区を終えて16位だったが、5区が区間タイ記録の走りで8人抜きし、6区も4人抜きの快走をみせ、7区も区間タイ記録で2位に浮上。8区が残り1キロでトップになり、最終9区が堂々の1位でテープを切った。5、6、7区は同じ立命館宇治の高校生、8区は中学生という若手の活躍は過去16回優勝の「京都」の底力をまざまざと見せつけ、他を圧倒。
 アンカーの一山麻緒は表情も走りも美しかった。腿がよく上がり全く癖のないフォームは最後まで全く乱れなかった。




岡田・旭の両中学校が統合 新校舎ができた中学校

 私は中学校時代、足は早かったが長距離は苦手だった。3年生の校内マラソン大会(2キロだったか3キロだったか忘れた)の時、校外コースから校庭に戻って来て、ゴール前で誰かとデッドヒートを演じた。かなりへたばっていたが、ゴール前で並走する奴に負けたくなかったのだろう。

 3年の生走る様子を1年生たちが観ていたらしい。「あんな風に最後まで頑張るんだぞ」というような事を担任が言っていたと、1年生だった弟から聞いた。団塊の世代なので人数が多い。A~H組まであって、1クラス50人は下らなかったので400人以上はいた。それで順位はその上から3分の1ぐらいだったかと思う。
 途中で運動神経抜群の野球部のキャプテンだった級長を追い抜いた。「ついて行けばよかった」と、私の健闘を羨ましがっていたのを覚えている。
 マラソンの記憶はそれぐらいしかない。


 昨日も書いたように、シニアでマラソンをする人が大勢いて、10年前から140万人近くも増えている現実。何故にマラソンにこころを寄せるのだろう。走る人ばかりではなく、見るだけの人にも共通する何かがあるのだろう。毎日、皇居の外周を走るランニング愛好者は4000〜5000人を超えていて、東京マラソン大会を見たり、応援したりする人々は116万人以上にも達しているとか。
 「あきらめずに目標に向けて走り続ける精神」、「耐えて、耐えて、耐えて、がんばって、がんばってさらにがんばる」、これが長距離走競技の特徴であり、まさに日本人の特徴でもあるという。


成田空港第3ターミナル
陸上のトラックをイメージし動線は出発客用に青、到着客用に赤で色分け。

「搭乗ロビーではやることがなく、たいくつしている人が大勢いる。この陸上
トラック式レーンがあれば、走ることが好きな人がここで身体を動かすこともできる」
「遅刻してしまった旅客が搭乗口まで走るのに便利」とは、空港職員の弁とか。

 確かに島国で平地が少なく資源がない。地震、台風、津波、水害、旱魃、冷害、雪害、雷、など自然災害が多い日本は、夏は暑く冬は寒い。自然には逆らえず、ただただ忍耐を要求されつづけて生きてきた。
 少しずつ災害も抑制されて生活が安定し豊かになっていく。そんな中で、人々がその潜在的な忍耐力を発揮するものとして走ることを思いついたのではないか。村上春樹がエッセイ集「走ることについて語るときに僕の語ること」で何を書いているのか私は知らない。
 私は、粘り強く耐えることと勤勉であることは、この風土がもたらしたものと言って間違いないと考える。

 DNAに組み込まれているとまでは言えないかも知れないが、ここまで走ることが快感に思える人が多いのは、民族にとっても動物的生理学の見地からも良い事に違いない。寿命が延びることの是非は置いておくとして、心身共に健康になれるのであれば否定する理由は見つからない。






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最終更新日  2020.01.20 07:30:24
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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