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2021.02.24
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カテゴリ:話題・情報

♪ 鏡さんそこに居るのは誰ですか知らないものが映っています

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 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の有識者懇談会メンバーとして、大会コンセプト作りなどに関わった小西美術工藝社のデービッド・アトキンソン社長(55)は、日本人には決定的に欠けているものがあると・・・朝日新聞のインタビュー記事で語っている。

 下段に記したのことは別にして、この外国のアナリストから見える日本の姿を、同じ様な客観的な視点で見てみることはとても意義があると思う。民族の特徴、国民の癖などが習慣として身に沁み込んでいて、その事を当然としてきた日本人。極東の島国に住んで、それが他と如何に違うかを気付かないままにいる。

 組織委で大会コンセプトを作っているときに、一番難しかったのは、日本人が考える「日本」はほとんど理想論だったこと。こうあってほしい、という願望に近く、日本のベストだけみればそうかもしれないということを、一般化しようとする。

「多様性と調和」というコンセプトについて、会議では「日本は世界一寛容な国」という人がいた。日本はどんな文化でも取り入れて、日本は多神教で海外は一神教だとか ── これは学問的には正しくない俗説です。
 寛容な面もたくさんありますが、夫婦別姓も認めないし、移民にかなり厳しいし、難民は受け入れない。「寛容」と言えるのだろうか、と議論になりました。

 日本は、いろんな人の意見を排除はしないが、多くの場合取り入れもしない。米国みたいに人種によって暴力を振るうことはないが、途上国の人などに対し、人によっては相当な差別をしている。海外みたいにLGBTを刑務所に入れることはないが、結婚を認めるところまではいかない。

 日本人は思い込みや俗説が多い。専門家に確認しない、検証しない。厳しく言えば、プロ意識が低い面があることは共通しています。それは寛容の一環かも知れませんが・・・

 例えば、東京五輪が日本経済の起爆剤になるというのも、俗説。エビを食べて長寿にあやかるのと同じ。数週間のイベントがGDP550兆円の日本経済に大きな影響を与えるはずがありません。

 五輪で観光客が増えるというのも、何の根拠もない思い込み。インバウンドが増えたのは5年前からですが、リオデジャネイロで五輪があるからと、開催の5年前にブラジルに行った日本人が多くなった事実はないです。自分たちがやらないのに、なぜ外国人がやると思うのか。

 過去の大会では、その年には海外からの需要が増えるが、ほとんどがマスコミ関係。翌年はよくない。2012年に開催したロンドンだけ増えましたが、これは五輪に合わせて観光対策をしたから。五輪だけの影響ではありません。

 日本の決定的な問題は、クリティカルシンキング(批判的思考法)が十分にできていないこと。これは、仮説を立てて、ロジックを分解し、データで検証し、結論を導き出すもの。
 大学の問題が大きい。クリティカルシンキングができるようになるのは大学生の年齢。人間というものは勝手な思い込みをする生き物なので、それをなくすため大学教育が発達した。

 大学の4年間、先生とのやりとりで、思い込みで発言したら、根拠はなんですか? 評価に客観性はありますか?と聞いて答えさせる。日本の大学はそれが十分できていない。
 だから日本は事後対応しかできず、いつも後手に回る。事前に仮説をたてて議論しても、受け入れられないのです。予想はできるのに、何も手を打たない。

 重ねていいますが、東京五輪はやっても、やらなくても、日本経済には中長期的にはさしたる影響はありません。

 森(喜朗)さんの発言による騒動が始まったころ、「森さんの代わりはいない」という意見があった。これは情けない話。1億2千万人も国民がいるというのに。
 確かに、森会長がいると組織委は楽ですよ。森さんの人脈はすごい。これは事実。しかし、人脈がなければ東京大会ができないというのは、事実じゃない。

 森さんの発言には、いくつか問題点があります。一つ目は、女性が話が長いというのは、何をもって言っているのか。周りの人に聞いたエピソードベースの話で、何ら検証されていないものを、押しつけた。
 そしてそれに評価を持ち込んだこと。話が長いのはいいことですか、悪いことですか。しかも基準は男性の価値観ではないですか。

 ただ、日本国内の議論には違和感があります。
 女性の話が長いか、長くないか、女性蔑視か、蔑視じゃないか、ではなくて、仮に話が長いのであれば、それはそれとして受け入れないといけない、違っていいんじゃないのか、という観点が抜けている。違いを受け入れていないことが問題なのです。男女に限らず、障害者、外国人、いろんな意見を出し合って、平等に考えていく。それが多様性。男女の問題だけに落とし込むのはおかしい。

 森会長の発言は、失礼ながら厳しく言えば、あまり深く考えていない発言です。海外は複雑になって、日本に比べて考えて話さないといけない世の中に変わりました。

 私がゴールドマン・サックスの役員になったとき、たくさんの研修を受けました。前後に言ったことを全部はずして一語だけを切り取られて新聞の1面トップに出ることを恐れなさい、と教わる。ゴールドマン・サックスの社長の発言は一文字一文字、チェックして文章は政治的なものになっている。こうなってくると比較的おおざっぱな日本が一概に悪いとも言えない。ただ、あのような場面では少し考えて発言するべきでした。
2月23日朝日新聞(聞き手・塩谷耕吾)

「デービッド・アトキンソン」1965年、英国生まれ。オックスフォード大で「日本学」を学んだ国際金融グループ、ゴールドマン・サックスの元アナリスト。金融アナリストの経歴を持つ日本の観光・文化財活用・経済政策の専門家。小西美術工藝社(国宝や重要文化財の修復などを手掛ける)社長。バブル崩壊後の日本の銀行の不良債権問題を指摘した。昨年10月に政府の「成長戦略会議」の民間議員に起用された。裏千家茶名「宗真」拝受。

 GSを退職した後、日本の伝統文化に関心を持ち京都に住んでいたところ、後継者を探していた同社の先代社長、小西美奈氏と偶然知り合った(別荘が隣同士だった)のがきっかけで小西美術工藝社に誘われて入社。その後、経営を任されたアトキンソン氏は、非正規雇用だった職人を正社員にするなど様々な改革を進め、在庫管理など社内の仕組みも次々に刷新した。利益率を大幅に向上させ、従業員約80人の中小企業を一気によみがえらせた。

 こうして中小企業経営に期せずして深く携わったアトキンソン氏が19年9月に出版した書籍が『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』(講談社+α新書)だった。「日本は、2060年までに中小企業の数を現在の半分以下、160万社程度まで減らすべきである」。そんな「中小企業淘汰論」を主張し、経済界で話題を呼んでいる。


 日本の経済成長率が1%台にとどまり、デフレが続き景気が上向かないのはなぜか。それが彼の議論の出発点だ。アトキンソン氏は停滞の原因を「人口の急減少」と「生産性(就業者1人あたりGDP)の低迷」とし、とりわけ後者が日本の最重要課題だと指摘する。その上で、国が賃金の引き上げを主導し、GDPのおよそ半分を占める個人消費を刺激することで生産性を向上できる、と訴えてきた。
 この浮揚策を実現する上で最大の壁になるのが中小企業、というのがアトキンソン氏の見解で、“中小企業を減らすべきだ” という意見に批判が多く、ネットでは日本人の敵だとか、スパイだとかいう人までいて一部で炎上したりしている。

中小企業」 中小企業基本法で定義づけられる。業種によって異なり、製造業は資本金3億円以下または従業員300人以下、サービス業は資本金5千万円以下または従業員100人以下などだ。小規模事業者は製造業の場合、従業員20人以下の企業をさす。この定義は原則で、政府の支援対象は制度により異なる場合がある。         2006年経済産業省「工業統計表」
 中小企業は、我が国421万企業のうち99.7%を占める。従業者数・付加価値額(製造業)においてもそれぞれ7割、5割以上を占める。小規模企業は我が国全企業数の9割弱を、また雇用の1/4をそれぞれ占める。

日本経済30年の低迷は「中小企業神話」の妄信が引き起こした ── ダイヤモンド編集部インタビュー(19年10月)





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最終更新日  2021.03.26 06:46:46
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◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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