♪ 二週間前まであったお屋敷の記憶が空に吸われて消えた
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こんな殺風景になってしまった庭にもまだやって来る鳥がいるんだねぇ。爺さまが毎朝エサ台に鳥を寄せていたことの関係性が、まだまだ続いているってことか。
ヒヨドリは蜜柑が好物だし櫨の実も食べているらしい。毎年ここをテリトリーとしているジョウビタキも櫨の実を食べにもくるようだ。もう今は、この2種類だけとなってしまって爺さまは淋しい思いをしているけれど、3月ともなれば鳥も移動する季節になるんだろうから・・・。
こんな状況でもやって来るこの鳥たちがいっそう愛おしい爺さま。蜜柑はとうとう底をついてこの日の分が最後になってしまったけれど、櫨の実はまだたくさんあるので安心しなよ~って。
鳥たちのために立ててある園芸用支柱が、けっこう役に立っているみたい。これが無ければ遠くの木からいきなりエサ台に乗らなければならないので、いかにも近づきにくい。工事が始まると邪魔になるので一旦撤去はしたけれど、気にしていた爺さまが立ててやったんだね。優しいんだねぇ。鳥は爺さまにお礼を言わなくちゃいけない。
南隣の畑にあるキウイフルーツの木が今は鳥たちの唯一の拠り所で、ここに止まってまずは安全を確認してからエサ台に近づくことになっている。この枝に毎日やって来ている鳥がいて、爺さまは気になっているけれど遠くて、何の鳥なのか良く分からない。
ツグミぐらいの大きさで、頭が赤茶色、胸が明るいオレンジ、背中の羽の模様はいつもこちらを向いているので見えないんだ。
まだメジロがいるらしく、先ほど蜜柑を食べに来たけれど、ヒヨドリが居座っていて食べることが出来ない。蜜柑と櫨の実を交互に食べたあと、支柱に止まって動こうとしない。ヤマガラにはずいぶん遠慮してたくせに・・。目白には絶対にやらないと決め込んでいるのだろう。メジロは蜜柑が好物同士なので取り合いになる。図体の大きいヒヨドリは沢山食べないといけないから必死なのかも知れない。
来週の月曜日からは、弥生の3月、春本番だ。
一気に春めいて自然界の生きものは、動物・植物ともに様相を一変させていくのでしょう。鳥たちも何処かに行ってしまうし、去勢されたはずの僕もムズムズうずうずしてきて、妙ちくりんな声が体の奥から湧きあがってきて困る季節になるんだなぁ。
目の前に広がっているこの更地。直ぐに造成のための工事が始まるんだろうな。看板には4月1日からとなっているけれど、書類審査が済み次第、電柱の移動、側溝にU字溝を設置して道路を設置し、上下水の配管、ガス・水道の配管などが急ピッチで進むんだろう。
どんな風景になって、どんな人たちが住むようになるのか。猫嫌いの人じゃない事を願うばかりです。
「このブログは2020年8月22日より、飼い猫ピピの目線で書いています。タイトルの頭に ◇ が付いてますが一部例外があります。日によって文体が違ったりしますが、そのうち一つの形に収斂していくと思いますのでそれまでは、未熟さを面白がりつつやり過ごして頂けるとありがたいです。」
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