♪ 若き日の辛酸甘味を下敷きに苦み渋みを味わっており
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ご主人様、今年もさっそくアドバイスを参考にして夏みかんのピール作っていた。皮の表面を薄く剥いて砂糖の浸透を良くし、少し苦みがあった方が良いというので、綿の部分はほとんど取らず、湯でこぼしは2回に抑えたし、水に晒すのも30分で切り上げている。
ふっくらして、ベチョッとすることもない上々の出来上がり。ほぼ理想の出来に自己満足し、自画自賛している爺さま。これしきのことで、いい気なもんだゎ。
夏みかん一個分
食べてみると、けっこう甘い。婆さまにはちょうどいい甘さらしいけど、後に苦味が残るのでちょっと苦手のようだった。
ゆで上がりを水切りし、その重さが150g。そのの60%の砂糖90gが使ってある。普通の人には良いのかも知れないけれど、高齢の爺さまが食べるにはちょっと甘すぎるようだ。でも、なんだかんだ言いながら、結局一人で全部食べちまった。
仕上げのグラニュー糖だって50gぐらいは使ってあるので、これだけで140gというかなりの糖分を摂取したことになる。
和菓子でも洋菓子でも、甘いものはみんなかなりの砂糖が使われているからねぇ。甘党はよっぽど意識していないと、摂り過ぎっちまう。素材そのものの味しか知らない猫からしたら、こんな甘いものを喜んでる人間は味覚がおかしいんじゃないかって疑いたくなる。
五味「酸味,苦味,甘味,辛味,鹹味 (塩味) 」のバランスが食の醍醐味のはずでしょう。甘味に偏っている人ていうのは、生活も偏ってるんじゃないかって気がしてしょうがない。
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ウォーキングに出て留守の間に、婆さまが仕事から帰ったら玄関に新玉ねぎと筍2本が置いてあって、その筍を見て驚いていたらしい。でっかくてか、なりの重さのやつ。「こんなの、硬くて食べられない~!」って。
地表に3分の1ほど顔を出したやつを掘ったらしく、色鮮やかにふんぞり返っている。「これは暴力だわ~」って。いつもの友人が届けてくれたんだろうけどね。
2本のうち小さめの1本はすぐに茹でたらしく、鍋にそのままに冷ましてあった。冷めていく間にアクが抜けるらしいんだ。アク抜きには大根おろしと一緒に茹でるのが一番いいということは知っていても、そんなことやってられないって・・・
去年が豊作だったので、今年は裏年にあたるんだね。出ている量そのものが少ないから、選ぶ余地が無かったのかも知れない。いつもとは違うところに生えているって、言う人もいたりして。
2017年は超の付く不作だったし、奇数の年は不作に当たるんだね。
春の味は「苦味」そのものと言ってもいい。蕗の薹、蕨、土筆、筍、夏みかんの皮など寒さを耐えて冬を越してきたものには苦味が付きものだよね。それを水に晒して苦みを無くし、甘い味付けをして食べるなんて、自然に対して失礼じゃないのかなぁ。
「このブログは2020年8月22日より、飼い猫ピピの目線で書いています。タイトルの頭に ◇ が付いてますが一部例外があります。日によって文体が違ったりしますが、未熟さを面白がりつつやり過ごして頂けるとありがたいです。」
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