♪ 政府などの知らぬ共恕の支えありてコロナ医療はキープされおり
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政府は3度目の緊急事態宣言を、今月25日から来月11日までの期間、大阪、兵庫、京都、東京の4都府県を対象に出すと発表した。
5日の段階でこう指摘されていたのに、ここへ来て漸く決めた。五輪を気にするあまり決断できないままずるずると先送り。2回目の緊急事態宣言の時にはリバウンドを非常に気にしていたはずなのに、すべてが中途半端になっている。
大阪府は7日に「医療非常事態」を宣言し、府が確保している重症病床の使用率は100%をすでに超えている。大阪・堺市にある国立病院機構近畿中央呼吸器センターでは、新型コロナウイルスの第1波のころから、中等症を中心に患者を診て来ましたが、第四波は「呼吸不全が多く、今までのコロナと違う」重症化が見られるという。
軽症や中等症の病床使用率は、じわじわと上がっているのに対し、重症病床は先月下旬ごろから急速に埋まっているというのです。
大阪府内の病院で救命救急医として働く犬養楓(かえで=ペンネーム 34歳)さんが出した歌集『前線』(書肆侃侃房〈しょしかんかんぼう〉)が、注目を集めているという記事が新聞に載っていた(4月21日)のでご紹介します。2019年暮れから21年の年明けまでに詠んだもので、240首が納められているそうです。
●咽頭をぐいと拭った綿棒に白万人の死の炎(ほむら)見ゆ
●何もかもシェアする時代の終末にふたりでひとつの人工呼吸器
●いつまでも読み終えられず仮眠室の[ゴルゴ13]は開き癖あり
●この波を越えたら出そうと退職の書類が三度眠る引き出し
●息継ぎの時と場所とを探しつつ泳ぎ切らねばならぬ一日
●マスクでも感謝でもなくお金でもないただ普通の日常が欲し
●世の中も体と同じ真っ先に弱き所に痛み現る
●これよりも内に入らせぬように周りに引きたいゾーニングの線
●マラソンと同じさ 遥かゴールまで次の電柱目指して走る |
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ペンネームなので本音で詠むことが出来た。普段なら心に秘めて過ごす思いをオブラートに包まずに短歌で表現したことで、翌日からまたすっきりした気持ちで診療を続けることが出来たという。辛く苦しい日々の中で歌を詠む時間を持てたことで、それがカタルシスになったんですね。
短歌を詠むことは自己浄化の効果があると、私も確かにそれを感じている一人です。
尾身会長は、宣言期間について「(5月)11日に無条件解除ではないことがコンセンサスになった」と記者団に語った。宣言の解除は感染状況の改善が前提とし「(2番目に深刻な)ステージ3になっていなければ、延長もありえる」と強調した。
朝日新聞
茂松茂人・府医師会長は、「ほぼロックダウン(都市封鎖)に近い状態が必要だ」と、1日の感染者数が1千人を超え、医療が逼迫(ひっぱく)している大阪府の現状に危機感を募らせているとか。疑問は17日間という期間だ。変異株の猛威を考えれば、「その期間で解除のレベルに下がるとはとても思えない」との指摘が専門家からあがる。期間ありきではなく、初めから「1日当たりの感染者数が一定数を下回るまで」といった具体的な解除の目標を立てることがより重要で、わかりやすいと・・・。
もう限界の限界で、暴動が起こってもおかしくない状況。完全に負のスパイラルに入ってしまっている。もう手遅れじゃないのか・・・。最悪のシナリオが現実のものになりつつあって、オリンピックをやるような状況になるとは思えない。
やれやれ、また自殺者が増える。
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