♪ 残酷と思う束の間大好きな親子丼など食べたくなりぬ
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
最近、環境が変わってしまったので、僕ら猫2匹は森から草原に出てきた猿のように心もとない気分なんです。身を隠すところが無くなったので、なんだか落ち着かない毎日を送っています。
でも、逆に良くなったこともあるというか、楽しみ方をいろいろ工夫してみたりしています。
今、アランも僕も一番のお気に入りは、アドレナリンが出て気分高揚する「狩猟ごっこ」だね。
更地になった前庭で、草原で狩りをするチーターになった気分で身を伏せて、獲物を狙ってみたりしています。ピピはまだ子供なので何でもかんでも興味がある。屋根の上からカラスを狙ったり、更地のずいぶん先の方にいる野鳥を狙ったり・・。
小さな獲物しか捕まえられず、先日はトカゲを捕まえてきた。遊ぶ相手になってほしいばかりで、家の中に放しては追いかけて押さえつけ、また放しては追いかけている。そのうち冷蔵庫の下に逃げ込んで、そのまま出て来なくなった。しばらく待っていたけど出て来ないので、諦めてしまったようです。
(今はもう塀だけになってる)空き家からネズミが逃げ出した?
どこで捕まえるのか、また小ネズミを銜えて来て玄関に放すもんだから大変だ。ドタンバタンと大騒ぎして、派手に追いかけ回している。まだ子供のネズミらしく抵抗することもなく、しばらくやっているうちに死んでしまったようだ。
爺婆さまは、かわいそうだけど仕方がないなぁと見守っている。家ネコが野生の本能を持ちつづけるのは難しいだろうから、大目に見てやろうかって、人間が介入しないほうがいいと思っているようだ。
そういえば、去年の12月にもそんなことがあったっけ。この時はまだ家の前が更地になる前だったはずで、環境が変わったからとか何とかはあんまり関係がなさそうだねぇ。確かその時は、親ネズミだったらしいので爺さまが捕まえて逃がしてやったんじゃなかったっけ。人間のやることはあんまり一貫性がないよなあ。
ちょっと前の夜、やってきたアランが急に絨毯を引っ掻き始めた。何かと思って捲ってみるとなんと!先日逃げたトカゲが隠れていたんだねぇ。何も食べずにずっとここにいたのかと意地らしく思った爺さまが、さっと身柄を確保して庭に逃がしてやった。本当はやさしいんだよ。
そんなこんながあった翌々日、今度は僕が小鳥の雛を銜えて帰って来た。銜えたまま鳴くので何て言ったのか分からなかった婆さまが、覗き込んできてやっと気付いたの。
「何、なにぃ? コウモリ? 違う?」
どうも良く分かんないけど、「何かの雛らしいなぁ」って結論をだして様子を見守っている。僕はもう中年のオッサンだから、アランの様にドタンバタンしたりはしない。静かにおごそかに弄って猫の猫たる様を示して見せるだけです。その内雛は死んでしまったのでそのまま放っておいた。
そういえば僕も、去年の10月に、キジバトの幼鳥を銜えて帰ったことがあったっけ。もっと若いころにはキジバトの親も捕まえたことがあったなぁ。
次の日の朝、見つけた婆さまが外に放り出して「カラスのエサにでもなれば、それはそれでいいんじゃない?」なんて。一体何の味方なのか分かんないことを言っている。
「このブログは2020年8月22日より、飼い猫ピピの目線で書いています。タイトルの頭に ◇ が付いてますが一部例外があります。日によって文体が違ったりしますが、未熟さを面白がりつつやり過ごして頂けるとありがたいです。」
|