♪ 逆向きにした腕時計 最後尾に電車の景色眺めて過ごす
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5月最後の月曜日、いつもの様に孫ちゃんがやって来た。けれどなんだか元気がないみたい。少し鼻水が出ているし、3連発のクシャミをしたりしている。手が熱っぽいので測ってみると、熱はないみたいだったけど・・。
国語の二つの宿題を持ってきていて、母さんに「すぐやってしまうように」と言われていたのに、ちっともやる気が起こらない。一つはひらがなを2つ練習するだけなので、その気になればすぐ終わる。爺さまは、そんな日もあるだろうと、好きにさせていた。それで、いろいろ話をしてるうちやる気になったみたい。「やったよ~」って、気付いたら終わってた。
もう一つは音読。保護者に聞いてもらって、ハンコを貰うというもの。もう何度も読んでいるらしく、抑揚をつけて上手に読めたみたい。「上手い上手い!」と拍手までしてやった爺さま、評価が◎〇△の三段階で◎を付けるところ、「こりゃあ二重丸では足りないなぁ」「いいだろう?」って確認して、三重丸を付けてやってた。
なんにも書かれてないところがある。「ここは何を書くところ?」
「『家庭の通信欄』だから父さん母さんに感想を書いてもらうところだね」
何か書いてあげようと思った爺さまは、こんなことを書いた。
「とてもよく読めていて感心しました。それで丸は二つでは足りないと思い三重丸にしてあげました」祖父です。
これを見て、お母さんはどう思うかなぁ。先生はどう感じるのかなぁ?
すんなり受け入れてくれると思うけど、何か言ってくる様だとちょっと・・・。
ステレオタイプが嫌いな爺さま。いつも枠から外れないようにしている「常識的」なのは面白くない。「ちょっと目先を変えてみるのもいいじゃない?」
周りに合せて生きることが正しいと、ことさら波風を起こさないようにする日本人へのアンチテーゼだなんて、敢えてみんなに逆らって違うことをしようとする。偏屈な、へその曲がった爺さんなんだよね。ぼくもそういう爺さまは嫌いじゃないな。
御岳神社の世話役で、会計という立場を利用して前例を覆すようなことを色々やったらしい。それに対するリアクションは何もないけれど、小さな波紋を立てたことは確か。誰にも言わないで、自分だけが悪者になってる。いつの日か、それに共感、賛同する人が現れて、旧弊を改革していってくれることを「密かに」期待している。
な~んてことは「後付け」で書いているらしいよ。“そうした方が皆が喜ぶだろう” と思ってやっているだけなんだって、弁解らしいことを言ってるなぁ・・
追記
先生はとても物わかりの良い方で、良かったです。赤いアンダーラインまで引いてあって、クスクス笑いしながら見てくれたんでしょうね。
「このブログは2020年8月22日より、飼い猫ピピの目線で書いています。タイトルの頭に ◇ が付いてますが一部例外があります。日によって文体が違ったりしますが、未熟さを面白がりつつやり過ごして頂けるとありがたいです。」
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