♪ 真夜中に三様四度の苦のありぬ猫と尿意とアカイエ蚊の攻め
パラリンピックの閉会式を観ながら酒を飲んだのが良くなかった。寝て1時間もしないうちに尿意に起き、やっと寝付くころに今度はアランが寝室の窓の外で鳴いている。そして二か所を蚊に喰われて堪らず電気香取のスイッチをいれる。
未明になるとピピが階下で腹へったーと鳴く。その寝付かれぬ間に義祖母から昼夜を違えた電話がかかる。再々度の寝付きに着いた朝方になって、またアランが入れてくれーと鳴いている。
これら全部に自分が対応したわけじゃないが、全部知っているということはロクに寝ていないという事。
アカイエカ
問題は夜中にやって来る「蚊」だ。習性からするとアカイエカに間違いない。家の中に生息している蚊で、夜間に活動することから「夜の蚊」と呼ばれているこいつだ。日没頃から明け方にかけて吸血し、夜の8時頃と朝の6時頃に活動が活発になるというから堪らん。
この蚊は早いスピードで幼虫~成虫になるのが特徴らしい。ヒトスジシマカなどのヤブカ類が数個~数十個の卵を1個ずつ産みつけるのに対して、アカイエカなどのイエカ類は、150〜200個(400個という記述もある)程度の塊(卵舟)として水面や植物等に卵を産みつける。2日~5日でボウフラ(幼虫)になり、さらに7日~10日するとオニボウフラ(さなぎ)へと成長し、その後、3日で成虫の蚊になって外へ飛び立つ。ペットも刺すので質が悪い。
成虫の大きさは5.5mmほど。体の色は赤褐色で、よく見ると腹部背面に黄色い横帯が見られる。ヒトスジシマカより若干大きいものの、ヒトスジシマカのように目立つ縞模様などがなく体色も薄いため、見つけにくいのが特徴。見た目はチカイエカ(あの春先とか秋遅くに刺しに来るやつだ)によく似ているらしい。
成虫は下水溝や汚水留、雨水マスやその他、家のまわりにある水たまりに産卵する。そこで成虫となった蚊が家の中へ入ってくるわけだ。目の前の造成地に大きな集水桝が6つも出来たので、ここでわんさか繁殖するのは目に見えている。考えただけでもウンザリする。
家に侵入してきたアカイエカは、暖かく薄暗い場所を好むため、「テレビや冷蔵庫など電化製品の裏側」や「配線が集まるところ」に集まる。そして人の体温や息を吐くときに出る二酸化炭素や、汗に含まれる乳酸などの成分を感知して近づいてくるという。
活動時期は4月~10月。成虫になってから約1ヵ月生きると言われていて、晩秋に羽化した雌はほとんど吸血せずに、翌年の春まで約6カ月もの間、越冬に適した場所を見つけて休眠状態に入るらしい。床下、物置小屋の隅、押し入れ、クローゼット、下駄箱の中など、「寒さをしのげる薄暗い場所」で越冬し、翌年の春に産卵して一生を終わるという。恐るべき生命力。
ウィルスのように目に見えないのも恐ろしいが、夜に活動するという生態では目に見えないも同然で非常に厄介なやつだ。家の外も、家の中でも駆除しないとならないのは、正にコロナウィルスとなんら変わらない。犬や猫が感染するフィラリアを媒介するのも厄介だ。
フマキラーの「おすだけベープ スプレー」は、1回押すだけで薬剤が瞬時に広がり、すばやい効果を発揮。小さくて軽い粒子が長く空間に漂い、床や壁についた蒸散性の高い薬剤が再蒸散することで、優れた効果が長時間続く。1回のプッシュで効果が長時間続くので、ずっと置いておく必要がなく、家中のどの部屋にも使えて便利。と、まんまとフマキラーの宣伝に取り込まれてしまった。
|