♪ カンカンと空に響きし槌音は未来の夢と辛苦の鐘の音
二軒目も一軒目を追いかける形で、翌日(20日)に棟上げが始まった。今後は、ほぼ足をそろえる形となって進行することになりそうだ。
何もなかったところに、人の営みの礎となる新築の住宅が出来上がっていく。その新しい息吹のような姿を眺めるのはとてもいいものだ。
施主の若夫婦が朝から見学に来ていた。待望の家が目の前で出来上がっていく光景を眺めるのはこの上のない喜びだろうし、感動的な瞬間でもあるでしょう。この地を選んで、終の棲家になるだろう家に大金をつぎ込み、これから上りの人生数十年と下り坂の40年ほどを一国一城の主のごとく過ごすのだ。夢と希望の玉手箱。一体何が生まれ、どんな風に育まれていくのだろうか。
午後になって、私も外へ見学に出たついでに現場責任者らしき人と立ち話。最近は「建前」などはやらなくなっていて、二軒が同時に出来上がるのでその時に何かちょっとしたことをするようなことを言っていた。
先ほどまでいたご主人がいないと思ったら、私の姿を見て車から「ご挨拶」の熨斗の付いた品(ティッシュ5箱)を持ってきてくれた。きっと、“隣接している古い家の住人が、何かと顔を出してきてウロウロしながら声をかけて来る” とかなんとか、業者から話を聞いているのだろう。
10時ごろにはもう屋根に取り掛かっている。こちらは2人少ない9人ほどで作業しているようだった。
この後、孫が来て一緒に出掛け、夕日の沈むのを見て帰ってきた。「多分、もう青いシートがかけられてるかもしれないなぁ」と言いながら戻って来ると、見学していたご夫婦もすでに帰った後で、薄暗くなった中でシート掛けなどしているようだった。
そして翌日の昨日、外側の足場のネットが広げられ、屋根瓦を乗せる下地の仕上げ作業をしていた。ブルーシートの中では何かの作業をしているらしい音が聞こえるが、今後の中の仕事は見ることが出来ない。
こちら一軒目の方も同じように屋根の下地を仕上げている。これで全く同じ進捗状態となった。入居は来年の3月。新年度からの入居となるらしい。そうなると漸く、目の前にあるごみ収集場所が使えるようになる。雨の日に重い生ごみを遠くまで運ばなくても済むようになるのは有難い。
今日は二軒とも屋根ふきが行われるようだ。職人がもうスタンバイしている。
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