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2022.02.04
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カテゴリ:哀しい事

♪ 新聞が立春の朝に届かないこんな始まり便秘より憂し


 今朝、新聞が届かないので新聞店に連絡しようと、電話番号を調べて掛けても出ない。このエリアは中日新聞が主流なで朝日新聞購読者はマイノリティーの存在だ。その客を対象にしているのは経営的にかなり大変なことは理解している。

 フリーダイヤルで本部へ問い合わせると、ものの10分ほどで新聞を届けにきた。市内にあったその販売店は、今はもうやっておらず4-5年前に無くなったそうだ。今は「朝日新聞サービスアンカーASA知多市南部」というものに集約されているらしい。



 知多市全体をカバーしているようで、担当エリアはかなりの広さになるだろう。そこからだと8キロはあり、飛び飛びに離れた購読者の家に配ってまわるので時間もかかるだろう。4時前には配られているのを知っている。

 高校生(1967年)のときに朝刊だけ配っていた経験があり、寝坊して7時頃に配ったことがある。その時は確か、一つの販売店が各社のものを扱っていた記憶がある。高度経済成長時代だったし新聞は貴重な読み物だったこともあって、新聞を取っていない家などなかった。
 


 2008年ごろがピークだったというのはちょっと意外だった。携帯電話で地上デジタル放送(ワンセグ)が楽しめる様になったのが2006(平成16)年で、同じ頃にパケット通信費が定額となるサービスが開始し、携帯電話専用のWebブラウザやアプリケーションも標準で利用できるようになった。メールや通話機能しかなかった機器に付加価値がついて飛躍的にその影響が及んだことが大きい。
 当時を想像すらできないスピードで凋落しつづけ、「押し紙」(販売数を水増しするために新聞社が、販売店に押し付ける新聞)が問題になったり、各地の販売店主の自殺が相次いでいるらしい。

 その後も新聞離れが進む一方で、最近はそれに加えてコロナ禍での「折り込み広告の減少」が経営をますます圧迫しているらしい。2010年に1万9261店あった新聞販売店は2019年に1万5344店まで30%近く減少している(新聞協会経営業務部調べ)。


MIKAWAYA21が新聞販売店向けに実施したアンケート


 若者は経済的な理由で新聞を取りたくても取れないという背景もあるが、スマホで事足りてしまって新聞の良さも全く知らないのはもったいない気もする。
 新聞の良さを知りじっくりと言葉と文字に親しむためには、地方に引っ越して自然を相手にするような仕事に就くしかないのかもしれない。新しい住人を好条件で受け入れている地域もあるし、地方で仕事を生み出す活動も徐々にではあるが増えてきている。

 「都会」という麻薬中毒から抜け出そうとしない限り、10年後の未来も何も変わらない。未来が読めない中で、時流に流されてゆくしかないのが人間というものなのか。



 詩や小説などの文学や様々な創作や思惟の中に、アンテナを立てて刺激を受けているからこそこのような境地になれるのだろう。





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最終更新日  2022.02.07 11:33:47
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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