♪ 待つ春の空に風花舞うばかり真冬の風にわが子が縮む
今日も北日本、日本海側では大雪に警戒するようにとの情報が出ているようです。昨日は低気圧が猛烈に発達してそのまま居座るような形になっていたらしい。雪掻き、雪下ろしなどでオリンピックどころではなかったことでしょう。
昨日で終わった北京オリンピックだが期間の17日間は、日本海に大雪を降らした時期と重なっていて、まるで北京オリンピックが寒気団を連れてきたように重なった。
大金をつぎ込んで作り上げた施設と運営。コロナで無観客、選手やスタッフはバブル方式で缶詰、往来に人はおらず市井の風景も一切報道されなかった。
大会は91の国・地域から約2900人が参加し、7競技で史上最多の109種目が実施された。日本は冬季五輪史上最多となるメダル18個(金3、銀6、銅9)を獲得した。閉会式も粛々と進められた。
この後、鳥の巣から盛大に花火が打ち上げられ、色々あった大会だったが、無事終了したことを象徴するように北京の夜空を彩っていた。
バッハ会長ばかりが歓待され、組織と習近平に加担してどれだけの見返りを得たのか。
“記念銅像まで造ってもらたと聞いてあきれてものが言えない” と誰もが思っただろう。しかし、よく記事を読むと何のことはない。近代五輪の創始者・クーベルタン男爵、01年に北京五輪開催が決定した際、会長だったサマランチ氏、08年大会時に会長を務めたジャック・ロゲ氏の銅像も存在するというから、まあこういうものを作るのが好きなだけなのだろう。
「中国政府のプロパガンダに乗っている」と批判を浴びた彼は、逆に、良いように利用されていただけなのかもしれない。
高さ72センチのブロンズ像(北京市中心部東四オリンピックコミュニティー公園)
終わってみればまあいい大会だったんじゃないかと思えるのは、日本選手の活躍が素晴らしく、大いに楽しませてくれたことにある。本当に素晴らしかった。
この温暖化で難儀な上にコロナ禍が重なった最悪の状況の中で、あそこまで完璧に近い結果を出せたのは中国だからこそだろう。もうこんな形でのオリンピックは見られないんじゃないか。そういう意味では古いスタイルの最期のオリンピックと呼ぶことになるのかもしれない。
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