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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2022.03.02
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カテゴリ:映画

♪ じんわりと悲恋に涙にじみ出てこころの底に溜まるものあり


 スピルバーグの「ウェスト・サイド・ストーリー」を観てきた。1961年に映画化されたあの往年の名作のリメイク版なので、当時の映画を見ているしオリジナル・サントラ盤を持っている身としてはどうしたって比べてしまう。
 ただいつものように予備知識なしで行ったので、スピルバーグがどう料理しのたか、バーンスタインの名曲がどう使われていたのか全く知らなかった。大いに興味をもって、カミさんと観客もまばらなユナイテッド・シネマの後方の座席についた。


61年のオリジナル・サントラ盤

 ポーランド系アメリカ人の集団・ジェッツ(リーダー:リフ)とプエルトリコ系アメリカ人の集団・シャークス(リーダー:ベルナルド)。貧しい移民の子供たちが青年になり、鬱屈した日々の中で縄張り争いをしている。スラム街が解体されて新しい街に生まれ変わる直前のやるせない思いを抱える日々の中で、ダンスパーティーが開かれる。
 ここでのダンスシーンもなかなかに見せてくれ、ミュージカルならではのご機嫌なシーンだ。


ダンスパーティー
 ここで一目ぼれする主人公のトニーとマリア。いきなり感があるものの、テンポが速いのは良い。お互いに反目しているグループに属していることが問題となっていく。トニーは喧嘩で相手を半殺しにして1年間豚箱に入っていた立場で、仲間から一線を引いている。そこで、成り行き上必然的な決闘をするという運びとなる。

 そんな状況の中で、二人が逢引きをするシーンに謳われるのが「TONIGHT」。61年の映画ではマリアをナタリー・ウッドが演じたが、歌を勝手に吹き替えられたというのでひと悶着あったらしい。私が観たのは多分リバイバルヒットした時だったのだろうと思うが、半世紀も前の事なのでよくは覚えていない。


 7インチのLPで4曲入っている。
 この「TONIGHT」が耳に残っている団塊世代は、たまらなく懐かしいシーンでしょう。今作で、オーディションで選ばれたマリア役は高校生らしいが、ナタリー・ウッドと比べると何か物足りない感じ。『ロミオとジュリエット』のオリビア・ハッセーと比較するのもなんだけれど、個人的にはちょっと惜しい感じがしないでもなかった。



 ストーリーは前作と同じなわけだが、こんな風だったっけ? と、50年前のことを思い出そうとする。でもやっぱり無理だ。でも、印象は鮮明に残っている。前作とは比較しないようにしながら、今この時代に、スピルバーグがどうしてこの映画を撮りたいと思ったかを考えていた。

「ブラック・イズ・マター」運動とか「Me too」など、ジャスミン革命以降のこの世界で起こっている様々な差別に対する反対運動の中で、トランプという極右の大統領が差別の片棒を担いでいるような現実。それ等に対してものを言うというより、意味もないことで反目しあっている愚かさを示し、世の中すべての人に純愛というテーゼを立てて語りかけたかったのでしょう。

前作のジョージ・チャキリス このダンスはすごいインパクトがあった。

 1950年代のアメリカ・ニューヨークが舞台のこの映画。その当時にそれをそのままを描いて、その時代を色濃く表現しているというので有名でもあった。 

 ベルナルドの恋人であり、マリアの姉的存在のアニタ。前作で演じていたのが「リタ・モレノ」。最後のエンドロールが始ってまもなく、彼女の名前が出てきたのでおやッと思った。どんなクレジットだったかは読めなかったが・・。
 もしかして、あのドラッグストアの女主人、彼女がやっていたのかも? 歌も歌っていたし、とても存在感がある・・。


中央がバレンティーナ役のリタ・モレノ、左がアニタ役のアリアナ・デボーズ、
右がマリア役のレイチェル・ゼグラー

 調べたらやっぱりそうだった。前作ではアカデミー助演女優賞を受賞している実力派。今回は、製作総指揮も務めていたらしい。スピルバーグにとっては今までとは全く違う映画なので、オリジナル版の良さを出すために一役買ってもらったというところか。

「ロミオとジュリエット」を下地に作られた映画だけによくできている。前作を知らずに観たらやっぱり感動して、ミュージカルの良さもたっぷりと堪能することでしょう。
 レ・ミゼラブルでも泣いたけれど、この映画でもやっぱり涙がにじんで着て困った。こういう映画で泣くことなんかないカミさんには、ゼッタイ悟られないように・・。





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最終更新日  2022.03.02 09:56:57
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