♪ 赤色に心惹かれている窓に赤き電車とパトカーがゆく
正絹の反物を染めることになった。木綿をすれん染料で染めることの多い染場で、絹を染めるのは神経を使う。苛性ソーダを使うので絹を傷める恐れがあるため、容器などを熱湯でしっかり洗って使用する必要がある。まあ、シルクオーガンジーなども染めたりするし、最近はシルクの染め直しを頼まれたりするのでので慣れてはいる。
正絹の白の反物を浸染する場合の工賃は業者によってピンキリで、ずいぶん幅があるようだ。1万円そこそこから7万円というところもあるらしい。まあ2万円ぐらいが相場というところか。
とりあえず染めてみて完全に乾いた状態の色を確認し、気に入らなければ再度染めを重ねて微調整をする。けっこう面倒なことをやるのは、受けた以上は自分が納得しないままお渡しすることはできないからだ。
2万円という金額はシルクという素材に対するリスペクトの意味も含まれていると思う。良い色に染めてあげないとお蚕さんの命に申し訳ないと思うし、洋服に仕立てて着る以上妙な色のものではみっともない。着る人の顔を知っているので、その点ではイメージしやすい。それも染色のだいご味だと思って楽しんでやることにしている。
| モデルハウスの内装がまだ終わらないらしく、内装業者が連日やって来てなにやらやっているようだ。石膏ボードの上にドロマイドプラスターを塗ってるんじゃなかろうか。
その業者の車が4ナンバーの車には思えない何ともおしゃれ。どこの車かと思ったらトヨタだった。
赤い色が白のボディーに映えてカッコいい。内装も赤がふんだんに使われているが、商用車なので作業用の荷物が満載されている。正面にエンブレムがないトヨタの車なんてあるの? 何やらネットのドメインアドレスが書いてある。
赤い色を染めたので、つい車に目が行ったというわけでもないんだけど・・。
10時過ぎのこの時間帯はやけに電車が通過するが、気のせいか。それも真っ赤なやつだ。4月1日はエイプリルフールだけど、(最近は話題にもならない)何故か赤いイメージがある。
そういえば、我が夫婦の結婚記念日だった。「真っ赤な嘘」なんて冗談を込めて、この日を選んだ。というか、この日なら忘れることはないだろうというのが本当のところ。金がないので、教会での式と披露宴(茶話会)諸々を10万円以下で済ませた。この記録は破られていないと思う。赤っ恥を書いた意識もないのに、何故か赤いイメージだけが残っている。
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* ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。