♪ 麦の穂の穀雨にぬれて春がすみわが悔恨の時が過ぎゆく
朝起きたら仕事部屋の机の下に何か物体が転がっていた。まだ暗いうちだったので何だか分からなかったが、少し明るくなってから確認するとスズメだった。アランがまた捕まえて遊び道具にしたらしい。
側に巣の一部のようなものが落ちていて、一緒にあるその意味がよく分からない。巣を襲って、一緒にそれを咥えてきたのか?いや、そんなはずはない。スズメは人家のすき間などに巣を作るもので、ヒバリのように地べたに営巣したりしないはずだ。
でも、最近は昔のような日本家屋は少なく洋風の家ばかりになって、スズメの営巣場所には向いていない。スズメたちも環境の変化に応じていることを考えると、今は営巣の場所も変わってきているのかもしれない。
明るいところに移動させてみると、怪我した形跡はなく血が出ている様子もない。周りに羽毛が散乱しているわけでもなく、咥えて家に持ち込む途中で死んでしまったのかもしれない。可哀そうなことをしたが、飼い猫とはいえ自然界の事なので致し方ない。
人間の方がよっぽど残酷なことは、連日のプーチンの非人道的行為で思い知らされている。意味もなく無差別でジェノサイド行為をしたりする。それはただ抑制するホルモンが欠落しているだけで、人間は本来、野蛮な生きものなのだろう。
世の中には様々な悪が蔓延っていて、決して無くならない。欲望を満たすためなら簡単に人も殺すし、罠にはめたり強奪したりもする。新聞記事の法律違反事件を赤枠で囲ってみれば、赤い枠線が毎日幾つも見つかるだろう(殺人事件は太枠で囲うとする)。もしそんな新聞があったら、人々はそれを購読するだろうか。
ネット上やPC・モバイルにも、リアル、バーチャルお構いなしに悪魔が罠を仕掛けて人を不幸に陥れようと、ネットを広げて待ち構えている。「悪」は人間の本来の姿であって、巧妙に姿を隠しているだけだと思えるような人間社会。たまに見聞きする「善行」が、やけにこころを震わせるのがその確たる証拠じゃないか。
McAfeeを偽ったフィッシングが2月に出て、表示できないようにしたはずなのに3月に再び出た。まるで定期便だ。そのマカフィーがちゃんと仕事をしていることを誇示するように、結果を報告してくる。それを見るといかに不審なサイトが暗躍しているかが分かる。
もしこのマカフィーが無かったら一体どうなっているのか、考えただけでも恐ろしくなる。このマカフィーがブロックできない偽マカフィー。もしかしたらソフトを購読させるためにマカフィー仕込んでいるんじゃないか? なんてことを考えたりする。
果たしてこの数値にどれだけの意味があるのか、素人にはまったく分からない。このプレインストールされているものだけでは全く無防備とばかりに、幾つもの有料セキュリティー・ソフトが存在する。コンピュータを使って多種多様なウィルスをばらまかれ、その変異はリアルの菌よりもはるかに複雑で早いとなれば、心配症はじっとしてはいられない。
PCは何となくわかるものの、スマホのセキュリティーは一体どうなってるのだろう。スマホ初心者の爺にはさっぱり分からない。何でもかんでも“スマホで済ませ放題”の時代、一たびウイルスに感染したら、パンデミックどころの騒ぎじゃ収まらない。すべてがダウンして何もかもが終わってしまう。温暖化で人類が滅亡する前に、まず最先端の社会から文明が崩壊していってしまうんじゃないか。
春霞の向こうに見え隠れするのは、人工的なものすべてが停まった近未来のミラージュなのかもしれない。
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* ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。