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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2022.06.05
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カテゴリ:音楽

♪ あれもこれも修理ができるうちが華まだ続いている細胞分裂

 40年振りにフルートの練習を始めようと、教則本を引っ張り出したらかなり傷んでいる。表紙が外れてしまって、本体にも腰がなくてだらッとしている。これじゃあ、毎日使うにはちょっとばかり抵抗がある。いちいち整えてやらないとページをめくることもできない。
 “じゃあ、きれいに修理してやろうじゃないか” と、最近やっていない製本技術の出番が来たことを喜んでいる。40年前には考えもしなかったことだ。

 
破れていた奥付は取って、綴じ糸はカット。

 懐かしい。高校時代に音楽に目覚め、ギターをやり始めたものの飽き足らず、何故かフルートをやりたくなった。義兄と一緒にピアノ伴奏その他を教えを乞いに行ったのが、まだ高校生の今のカミさんだった。それからバンドを組んだりして、次第に親密になって行った。
 その結果が、今の生活に繋がっている。人生の基礎であるこの時期に、こうなる運命が決まっていたのかもしれない。フルートはキューピットだったというわけだ。


バラバラに解体して、1からやり直す。

 ジャズが好きだったので自分でもやってみたくなったものの、何も分からないのでジャズコードの専門書を買ってまずはコード進行の勉強と意気込んだ。しかし、ピアノが弾けないとなんともならないと思ってしまった。あっさりと棒を折ってしまい、中途半端な知識が逆に邪魔になったりもした。理屈が先行して良いことなんか何もない。



 本格的にやりたいと思っていたのかと言えば妖しいものだ。それでも小さなイベントでバンド演奏をした時に、自分だけフルートでアドリブを吹いたりして、その気になればできそうな気はしていた。しかし、バンドそのものがド素人の自己満足的なものだったし、周りにジャズが分かるヤツなど一人も居なかったのは逆の運命だったか。

 結婚して子供が生まれて間もなく、脱サラして作家活動に入ってからは毎日の生活に手いっぱいで、音楽どころではなくなった。フルートもタンポがいかれてしまい、安物だったこともあって廃棄処分。それから以降はもっぱら聴くだけのものとなり、楽器からはずっと遠ざかっていた。

 カミさんのピアノが生活を支える一助にもなって、子供二人を育て上げてなんとかここまで生きながらえてきた。二年後は後期高齢者と呼ばれるようになるが、ここら辺で音楽を “やる” ことで楽しんでいけたら最高だ。青春を呼び戻すためにも、教則本の修理に精を出そうと思う。



 ついでにカミさんの本も直すことになった。以前、好意でショパンの楽譜を修理してやった時、さして喜ばなかったので “もう二度とやってやらん” と思った。しかしまあ、そんなこと言わずに直してやろう。“きれいになったら気分がいい” それが何よりの褒章だ。

  * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。





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最終更新日  2022.06.05 07:55:42
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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